当サイトはアフィリエイトサイトであるため広告を掲載しています。

医療制度

医療費削るなら7剤ルールを変更するのが一番だと思う

診療報酬改定の大枠が決まりました。

診療報酬本体は+0.49%(医療費ベースで2100億円)引き上げることで合意。薬価については1.22%引き下げ、医療材料は0.11%引き下げ。調剤は+0.17%、医科+0.56%、歯科+0.61%となり、医科、歯科、調剤の配分1:1.1:0.3は堅持された。

医科・歯科・調剤の分配は「1対1対0.3ルール」ってのがあって今年も現状通りの改定ですね。

結果として例年通りになりましたが、検討段階では、調剤だけが今回は1:1:0.3ルールから除外して下げると言われていました。

これは医科・歯科からの圧力です。

財源が決められているので医科・歯科・調剤で財源を取り合っているのです。医科から今回の調剤薬局の怠慢(未資格調剤や薬歴未記載)を叩かれて、医科が頑張ってプラスなのはわかるけど調剤もそれにつられてプラスってのは道理に合わないんじゃないのって話。

あと人件費の問題とかね。

管理薬剤師の平均給与が歯科医師の平均給与を上回ってしまっているので歯科からそんなに給料がもらえるならまだ削れるんじゃないのって話。

年収

歯科診療所歯科医師:723万円
保険薬局管理薬剤師:742万円

ただ、今回は薬価を引き下げることで財源確保したから調剤たたきは実現しなかったけど、社会保障費の伸びが自然増加で+6700億円だから今後はどうなるかわかりません。

今回泣いたのは薬価を引き下げられたメーカーさんですよね。

さて、

いろいろなムダを削り取る議論がされて、あっちこっちで自分の領域をまもるために他領域を攻撃するという戦いが水面下でくり広げられています。

そこで、わたしもここを変えたらどうだろうてきなのを1つ提案してみます。

7剤ルール厳しくしてみたらどう?

とういうことで、ここを削ればいいのでは?として医科の7剤ルールの厳格化を提案します。

そもそも7剤ルールを知ってますか?

病院が7剤以上の薬を出すと処方箋発行料が減額される仕組みです。

処方せん料
①:7種類以上の内服薬の投薬を行った場合 40点
②:①以外の場合 68点

関連記事内服薬7種類以上の処方せん発行料と205円ルールとは

これを7剤から5剤とかに厳しくしてみたらどうでしょうか?

5剤以上で減額とかにすれば余計な投薬がもっと減ります。

余計な投薬さえしなければ現状と同じ点数なら努力次第で減収(ダメージ)はすくなくなる。実際、5剤以上必要な人もいるだろうけど、そこは涙を飲んで減額になります。あくまでも多罪投与へのペナルティーだからね。

この変更のメリットは努力次第では減額にならないというのがポイントで、これを機に経営努力するようになって、結果、余計な投薬も減るから薬剤料が節約できる。

医科も、調剤も、あんまり懐が傷まないので個人的にはすごくいいと思っている。

あと、途中でルールがかわるっていうのもいいとおもう。いままで漫然と5種類以上処方が出ていた人たちを一斉に見直して必要ない薬をどんどんカットすればいい。

永遠と飲み続けているビタミン剤とか、整腸剤とか、胃薬とか。

更年期が心配だからと何もないけど桂枝茯苓丸ずっとのんでるおじいちゃんや鬱予防でなんともないけど頼んで出してもらっているパキシルとか、医師の判断で削ってやればいいと思う。

うちの近隣クリニックは退院時処方を変更するを極端に嫌うから薬が増えることはあれど減ることはない。症状が安定しているから薬を減らしたくないのだろうけど安定しているからこそ減らす薬もあると思う。

見直す機会がいままでなかっただけど、その機会を作る意味で5剤ルールはいいと思います。

前回の改訂では向精神薬や睡眠薬の多剤投与ルールが見直されましたね。

3種類以上の抗不安薬、3種類以上の睡眠薬、4種類以上の抗うつ薬又は4種類以上の抗精神病薬の投薬(臨時の投薬等のものを除く。)を行った場合:30点

関連記事向精神薬多剤投与の減算ルール

これは精神科領域に限定されたものにすぎずより強力に多剤投与を見直すのであれば7剤ルールを見直すと効果的です。

意外と近い将来この変更はあると思います。

-医療制度

© 2024 調剤薬局事務の仕事 Powered by AFFINGER5