65才の割合が過去最大になり、80才以上が1000万人越えたというニュースを見ました。
これだけ高齢者が増えるといよいよ社会保障費がやばい、だって100兆円の社会保障費の7割が年金と高齢者医療に使われていてるんですよ。
そして、この負荷を背負ってるのがいまの若者です。
社会保障費の7割とか高齢者に偏りすぎでしょ。
で、医療費を少しでも減らすためにジェネリックが推進してるんだけど、私が患者にジェネリックを推奨して感じることは、率先して変更したがるのが若者で、逆に1割負担の高齢者は変更したがらないということです。
だって、私(29歳)も含めて若い人ってお金無いもん。生きてくお金だけで精一杯なので風邪とかで余計な出費がかさむと辛いんだわ。
だから、安くなるならそれに越したことないんです。
私も出来る限りジェネリックでお願いしている。自己負担が安くなるってのと国の医療費を極力抑えたいってのがあるからね。
1割と会計なしの人は、自分の自己負担額だけじゃなくって、国の医療費まで考えて欲しい。
自己負担額気にしない人がジェネリックにするかどうかはこれはモラルの問題だとおもう、患者のモラルなんってとっくにハザードしてるんだからこれに任せてたらいつまでたってもジェネリックにしてくれないわけ。
もっと強制力のある制度にしないとね。まして、ジェネリック使用割合を8割(医薬品産業強化総合戦略)目指すんでしょ?いまのままの認識だと8割は無理だよね。
さて、ここからが今回の本題です。
1割負担や公費で会計なしの人は強制的にジェネリックにするといいと思うよ
選択肢があるからいけないんだよ。
で、ジェネリック拒否するなら1割負担や公費適用は廃止で3割払ってもらえばいいと思う。てか、根本もう制度として1割負担苦しいんだからさっさと廃止して2割か3割にしてしまえばいいと思う。
そもそも1割負担ってのが現段階で特例措置なわけ。前から1割の人は特例措置で1割のままだけど、これから75歳になる人は2割負担だからね。
1割の人が急に2割になったら可哀想って理由だけでそのまま1割なのね。これは特別待遇以外にほかならない。
お金があるとか、ないとかじゃなくって、特例措置を受けているのであれば医療費の削減に協力するのは当たり前だとおもう。そこに強制力のある制度がないから患者しだいなんだけど1割の人がジェネリックに変更したところで患者自信への恩恵ってあんまりないから、患者に任せたままだといつまでたってもジェネリックは進まないわけ。
いうまでもないが、削減できる医療費の効果としては3割負担の人よりも1割負担の人がジェネリックに変更してもらった方が効果は高い。だって、9割分は国などが負担しているからね。
あと1割負担の人はジェネリックへの変更に消極的な理由として変化を嫌う傾向にあるよね。
ジェネリックに変更することで何が変化するかというとお薬の名前ね。名前が変わるという理由だけで変更を嫌う方は多い。
だって、オーソライズドジェネリックの説明してもダメなんですよ?
オーソライズドジェネリックで名前以外はまったく同じ内容でただただ安くなるだけだと説明したところで、名前がかわるから嫌だという。
どうしようもない。
最近だと、後期高齢者の医療証にジェネリック希望シールを貼付できる欄が設けられてるけど、シールとか面倒だから強制的に印刷しといたらいいよ。内容もちょっとかえてジェネリック希望なら「1割」にしてあげるけど先発希望なら「3割」ねってこれくらい差をつけとけば、名前が変わるから嫌だとかなんだとか言わずに率先してGEにするでしょ。
さて、お次は自己負担なしの場合を見ていく。
自己負担なしの公費適用こそGE使わなきゃね
自己負担なしの代表的な公費といえばまず「生活保護」だとおもう。通称12「イチニー」。
お金がない若者は少しでも安くするためにジェネリックを希望するにもかかわらず、生活保護を受けている人は会計がかからないという理由で先発品を希望する。
こんな不条理がまかり通るはずがないので、生活保護の後発医薬品使用について生活保護法に記載がある。
生活保護法(34条)
生活保護の人にはジェネリック使って欲しいですが、残念ながこの法律に強制力はないんです。語尾が「努めるものとする」だから努力義務ですね。
生活保護でさえ努力義務止まりだから他の会計ゼロの人にジェネリックを強制するような決まりはない。こないだ公表された医薬品産業強化総合戦略を読んだけどこの辺ももうちょっと頑張って欲しいと思う。
一番よくみかける会計なしと言えば子どもの公費
乳幼児医療費助成制度(マル乳):88「ハチハチ」
子どもの医療費がタダってやつなんだけど、子どもの薬ってママさんが心配になってジェネリックを拒否する場合が多い。そもそも会計ないしね。
でも、私の場合は子供の薬であっても出来る限りジェネリックでお願いしている。というのも、子どもたちの将来のためにも出来る限り医療費は節約しときたいというのがある。
今使った医療費のつけは結局将来の子どもたちに回ってきてしまうことを考えると節約できるところはしときたい。
まえ小児科の門前薬局やってたからよくわかるけど、子どもの薬は先発希望で、親の薬はジェネリックで、ってパターンはけっこうある。
そういう人ってジェネリックのことを粗悪品って考えてるんだろうね。
他にも、ものもらいの患者で、こんなに腫れてるからジェネリックでは治らない先発品にしてくれ。効く薬じゃないと困るとかね。
もうこれなんか完全にジェネリックは粗悪品って扱いでしょ。
高齢者で多いのが知り合いにジェネリックはやめたほうがいいって言われたから先発に戻してってパターン。これを言われたことなんて数えきれない。実害があったわけではないし、薬剤師は問題ないと言っているにもかかわらずなぜかお友達の言葉が優先されるわけだ。
横道にそれてしまいましたが、子どもの薬にGEを使うのはGE信用しているから。
だって、有効成分が同じなら効き目同じでしょ?
粗悪品ってイメージはあるんだけど国が認めた医薬品ですよ?医薬品は先発後発問わず超厳しい安全管理のもとで作られてるんだから粗悪品が認められるはずがない。
添加剤が違うからウンタラカンタラって意見があるけど、微妙な誤差はあるとしても効く効かないなんて実際素人の私達がわかるものではない。
あと添加剤も国が認めて日本薬局方に登録された薬効に影響しないものしか使用できないし、完成した医薬品を摂取した時体内で同じ血中濃度推移を示すことは実験されてるから安全だと思って問題ないでしょ。
そもそも、国のお墨付きがあるものだからね。
一般名処方について
いちいち患者にどれにするか聞かなくてもいいようにして欲しい。先発と後発あるけどどっちにするって聞き方はするけど、先発しかない場合は聞かずに先発だすでしょ?
だったら、それと同じで聞かずに後発だしても問題ないんじゃないの?
あれ聞くのめんどくさいんだよね。あと、一般名処方を推進したいとはジェネリック普及なんだからいちいち聞くまでもなく原則GEでいいとおもうんだ。
で、在庫がなくて仕方ない場合だけ先発つかう程度で。いちいち患者に聞いてたらGEなんて普及しないからこれだけで随分と変わると思います。
最後に、
これからもっとジェネリックを使ってもらうためにあらたな制度がどんどん追加になると思います。
それくらい社会保障費が切迫している。で、いまある案が先発希望するなら後発品との差額分を実費徴収するってやつ。
計算面倒だけど、レセコンが完全対応してくれるならそれもありだと思う。
お金がやすくなるだけでは意識がかわらないけど、追加料金かかるというのであればいままでよくわからないからと変更しなかった層の意識が変えられると思う。
これやるなら追加料金は自費が効果的だと思う。
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