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業務効率改善

錠剤を早く取り出すコツ(薬剤師監修)

またまた薬剤師監修の記事です。知り合いの薬剤師さんに教えてもらいながらまとめました。

うちの薬局は1日280枚ほどの処方箋が押し寄せてくるわりと大型の調剤薬局です。

メインは内科だから1枚の処方箋に記載されている種類が多いし、日数も30日以上があたりまえなので処方される錠剤の量がハンパない。しかも、なぜか当薬局の特殊ルールで錠剤が入っているアルミ包装は全て剥いてから渡すというルールが存在します。

湿気対策でアルミ包装して乾燥剤までいれているのに、なぜわざわざ剥いてしまうのかはよくわかりません。

で、このアルミ包装はむくのって面倒ですよね。硬くてやぶきにくいし、中途半端に破いてしまうと中身が取り出せずにイライラする。ハサミで切ればいいんだけどハサミを探して手に取るのも手間です。

1日280枚もくるとこの破く数が途方もない量になります。半日の営業が終わるとゴミ箱はビリビリ破いたアルミ包装とビニールのゴミの山。

あまりにも量が多くなるので事前によくでるものはビリビリとやぶいて準備しておきます。セルニルトンとか1回で180錠がスタンダードで、1日1000錠くらいでるからもう全部破っときますよね。酸化マグネシウムとかも250と330でそれぞれ1日1000錠くらいはでるから暇さえあれば破って90錠に束ねときます。

さて、早く調剤するためのコツです。アルミ包装を破りまくってたどり着いたのが「パーティー開き」です。パーティー開きってご存知でしょうか?

一般的な破り方は、上部のギザギザをちぎって下方向へ裂いていく方法です。でも、この方法って一番下までスムーズに裂ける成功確率って以外と低いと思います。7割くらいですか?

残りの3割は下まで行かずに中途半端に開封して中身をスムーズに取り出せずにイライラしたりしていませんか?

これは一番下までキレイにキレたパターンだけど、パーティー開きなら100%確実に下までキレに裂くことができます。

パーティー開きはギザギザから切り取る方法ではなくって、真ん中のつまめるヒラヒラ部分を摘んで下へちぎります。一番上を摘んで根本から横にチカラを加えて少し千切ってから下方向へ力を加えるのがコツです。

こういうのは写真の方がわかりやすいと思うのですが、あいにく連休中で現物の写真が準備できなかったのでお菓子で代用します(笑)

こんな感じに、真ん中からパックリと開封できます。上から切るのに比べるとつまむ場所を探すのに時間がかかりますが100%下まで切ることができるので、普通にやってキレなかったときのタイムロスを考えるとこっちの方が早いです。

ちなみに、厄介なのはアルミの包装だけです。ビニールの包装はラクラクきれて失敗してもフニャフニャだから無理やりにでも中身を取り出すことができる。アルミ包装の場合は無理やり取り出そうとするとヒートが曲がるので完全開封してから取り出す必要がある。

PTPシートから錠剤を取り出す(プチプチする)コツ

上記では包装から取り出すコツでしたけど今度はPTPから早く取り出すコツです。

一包化や半錠や粉砕するときの事前段階として必要になるテクニックですね。ちなみに、過去の一包化の記事で薬剤師さんに書いてもらっています。

>>一包化を効率よく作成するために意識するべきこと(薬剤師監修)

ほぼ、ここからの転用です。

錠剤をプチプチするのは、ただ押し出すだけの単純な作業にみせかけて奥が深いです。

錠剤によっては一発ででてくるものと、引っかかって中々でないものがありますが、その引っかかり具合は人によって違うようで一包化速度は個人によって大きく違います。

どうやら、引っかかるかどうかというのは押し出す強さの問題ではなくって、押し出す角度の方が大事なようです。

押し出すという行為を効率よくしようとおもったらなるべく垂直に力を加えた方が、力が伝わって押し出せるように思いますよね。でも、実は"まっすぐ垂直"にというのは押し出しやすい角度ではないのです。

ということで、垂直&水平方向に押し出した方が引っかからずにスムーズに出せるようなので、要するに斜め方向に押し出してみろってことです。ちなみにプチプチしながらヒートがちぎれてしまうのも力の入れすぎではなくって、これも力のかける方向が良くないからです。

垂直方向だけに力を加えるとヒートのつなぎ目が圧力に耐えきれずにちぎれます。イメージとしてはこんな感じで斜めに力を加えます。

引っかかりにくくさらに、ヒートがちぎれにくくなります。

この角度で押し出すためには、爪では押せないので指の腹で押すことになります。そうすると指と爪の間が痛くなったり出血したりというリスクも少なくなります。爪の間から出血が辛いという方はぜひとも試してみて下さい。

ちなみに指が痛くなってしまったら「トリダス」をつかうという手もあります。

トリダスは手動で1つずつプチプチするホチキスみたいな機械で、ぷちぷちした後は専用の三角形のケースに錠剤が収納されます。PTPから取り出すだけなら指が痛くならないし早いけど、錠剤を分包するときはそこから1錠ずつマスへとセットしなければならない。

指でやれば取り出しと同時に分包機にセットもできるからケースを経由する分トリダスのほうが分包速度は落ちます。

最新の分包機であればユニバーサルカセットというのがあって、何でもかんでもバラ錠をじゃらじゃら入れとけば自動で分包してくれるから、ユニバーサルカセット+トリダスの相性は抜群にいい。

ユヤマの最新の分包機に搭載されているユニバーサルカセットの動画

上部についてる50個くらいのカセットはオーダーカセットで1個2万円くらいで1つずつ薬品に応じて作った特注カセットです。他の医薬品は使えません。

ユニバーサルカセットは「ユニバーサル」だから何でもかんでもオールオッケーなのです。ハンパない。

最新の分包機についての記事はこちらです。
>>最新の分包機を展示会でみてきたから紹介するよ

1錠ずつプチプチするならトリダスでいいけど、まとめて出すなら「らく錠くん」ってありますね。

これはPTPシートを1列ずつシュッとするだけで気持ちよくとれます。「トリダス」よりもこっちのほうが圧倒的に楽なんだけど、お値段もそれ相応ですね。

とりだすイメージは動画でどうぞ

タイプによって2価格あり「タイプ2」の方が安価なのですが錠剤専用です。「タイプ4R」っていうのだと錠剤・カプセル・長形錠剤もいけます。てか、長形錠剤ってあえて書いているところをみると従来の「タイプ2」は長形錠剤いけないのかな。

らく錠くんのタイプ4Rはこちらです。価格比較してみて下さい。

PTPの錠剤除包で6万円はちょっとないですよね。まだ、研究段階なのかもしれないので廉価版がでるのを期待です。

錠剤を割るときの半錠カッター

もう取り出すの関係ないけど関連項目として割るときの器具も説明しておきます。

一般的なのは錠剤ハサミでパッチンもしくはスパーテルのウラでプチですが、他にもいろんな器具があります。そのなかでも特に評判のいい「プチはんぶんこⅡ」を紹介します。

ハサミは錠剤をプチプチしてから1つずつハサミでチョキチョキしますが、この「はんぶんこⅡ」はプチプチする前のPTPシートの上から両断します

錠剤ハーフカッターの参考動画

画期的ですよね。

評判いいだけあって薬局の業務効率化アイテムとして真っ先に名前があがります。半錠カッターはハサミだけでなく、このプチはんぶんこもスタンダードになりつつあります。

ヒートの上からキレるという点が画期的なのですが1つ4000円とちょっとお高いです。この単価のものは調剤薬局などの専門の人用でいいでしょう。個人で利用したいならAmazonや楽天などで"ピルカッター"や"錠剤カッター"で検索してみてみると1000円以下の商品がいろいろとでてきます。実は、半錠があまりないような薬局はこういった簡易的なものを利用しています。

薬局内には錠剤を半分に割るための専用のハサミを常備しています。2000円程度でAmazonで普通に購入できます。半錠ハサミにはツーサイズあって、うちの薬局は両方とも置いてあり錠剤によって使い分けています。

錠剤にはいろんなサイズがあるので一つのサイズで全てをカバーすることはできないのです。だから、通常サイズとミニサイズがある。

プレドニン錠やシグマート錠みたいに錠剤がすごく小さかったり、割線が深すぎてハサミがスカスカしてしまうような場合にはミニを使います。

ちなみに割線がある錠剤に関してはスプーンのウラに押し当てて上から指で圧力をかければ簡単に割ることができるので特別な器具は必要ない。薬局でもスパーテル(薬匙)のウラに錠剤を押し当ててわるひと沢山います。

複数の錠剤を一度に割る錠剤カッター

上記で紹介している方法はどれも1錠ずつ割るという地道な作業なので、まとめて一刀両断できる居合斬りのような商品もあるので紹介します。レビューが少ないので評価が難しいのですが0.5錠がおおい調剤薬局は一考の余地はあります。

4000円くらいですね。錠剤を並べるのがめんどくさそうです。画像をみると縦長の錠剤でもつかえるようですが、縦長の場合は向きをそろえてキレイに並べないといけないので大変です。小さい錠剤は横からこぼれてしまうのである程度のサイズでないと使えないようです。

錠剤を粉砕するスマッシャー

粉砕はうちではあんまりないので詳しい薬剤師がいなかったので頑張ってぐぐってみました。

乳鉢でゴリゴリとすりつぶすのが一般的です。乳鉢と乳棒は薬局を開設するにあたって設置が義務付けられているので持っていない薬局はありません。

ただ、乳鉢でゴリゴリだとあまりにもアナログで、量が多かったり、錠剤が硬かったりすると専用の機械で粉砕することになるようです。

錠剤の粉砕機器は高いですね。うちにあるけどほとんどつかっていません。

価格見てビビりました。まさに宝のもちぐされです。

個人で粉砕するのはちょっと大変だと思うので粉砕が必要であれば薬局にお願いするといいです。道具としてほしいならこちらの錠剤スマッシャーがおすすめです。

一度に砕ける錠剤の数がすくないので業務用にはあまりむきません。加減によって顆粒状や粉末状どちらにもできます。価格も1000円程度と安価なので、毎回すり鉢でくだくのが面倒という方にはおすすめですね。

分包紙の上からペンチでつぶすアイデア

固い錠剤は事前にペンチでつぶすといいようですね。第4回日経DI薬局ツールグランプリの最優秀賞で紹介されていました。工具のペンチの先端に面ファスナーを貼って分包紙の上から錠剤をペンチで挟んでも分包紙をやぶることなく錠剤だけ潰せるそうです。

あらい粉砕ですね。錠剤粉砕の秘密兵器って書いてあります(笑)

面ファスナーってなんでしょうね?反対がシールになってるからペンチのつぶす面に簡単に貼れるそうです。

面ファスナーってマジックテープのことですね。くっつけるのを目的としているわけではなくふわふわザラザラをクッションにつかっているようです。

ペンチなんてなんでもいいと思うのですが、先端が細くなっているものよりは面で広く潰せる方がいいですよね。糖衣錠やフィルムコーテオング錠とか簡易懸濁法で溶かすのに時間がかかりそうなやつは分包紙の上から潰してから懸濁すると、短時間で溶かせるようになります。これは便利ですよね。

錠剤は割って服用してもいいのか?

医薬品の錠剤を素人が勝手に割っていいのかって悩みますよね。実は、割ってもいい錠剤と、ダメな錠剤があります。だから、素人が勝手に判断するのはダメです。調剤薬局には「錠剤・カプセル剤粉砕ハンドブック」という本が置いてあってこれで調べながら分割しています。

6300円と高額な書籍であることから個人の購入ははばかられます。

ということで、割ってもいいのかどうかのヒントだけ紹介しておきまし。錠剤に割線があるものは割ってOKで、ないものは調べないとわからない。

割線は割ることを前提にして入れているので、割ってから服用してもOKです。ただ、割った後の長期安定性は個々にデータをみていかないとわからないので、すぐ飲むのであれば割線が入っていれば割ってOKです。

注意したいのが、錠剤に入っているその線というのが割線なのか模様なのかです。デザインで線を入れているということもあって、実はこれはプロでも見間違えてしまうことがあるそうです。

確実にそれが割線であるかどうかを調べるのであれば医薬品添付文書を読んでみましょう。医薬品添付文書の「剤形」という項目に、裸錠、フィルムコーティング錠、糖衣錠などコメントがされており、割線が入っている場合は「割線入」の記載がされています。

議論を少しすすめると、割線がある錠剤は粉砕してもいいのか?という疑問が生まれるのですが、これは割線があるからと言って必ずしも粉砕できるわけではない。

粉砕の可否に関しては「錠剤・カプセル剤粉砕ハンドブック」で調べるか、メーカーに問い合わせるかしなければならない。

錠剤が飲めないけどどうすればいい?

つぶすか、わるか、溶かすか、粉にするか、口腔内崩壊錠にするかしてもらえばいい。

ただ、この判断は素人ではできないので調剤してもらった薬局の人にきいてみましょう。

気合でのむなら、ゼリー状オブラートがおすすめです。「お薬飲めたね」って有名な商品があるけど、あれは、錠剤というよりは子どもの粉薬の服用を想定しています。もちろん、錠剤でつかってもいいんだけど。

錠剤用であるなら龍角散の"らくらく服用ゼリー"がおすすめです。

複数の錠剤やカプセルをまとめて飲む人なんかにも服薬ゼリーはおすすめです。

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