ジェネリック

あえて患者に薬価が高いジェネリックを推奨する理由

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あえて患者に値段の高いジェネリックを推奨する薬局があるという噂をきいたので、どういう選定基準なのか考えてみることにしました。

ジェネリック医薬品の選定基準

後発医薬品ってひとつの先発医薬品に対して1つじゃないんです。たとえば、クラビット錠500mgのジェネリック医薬品は30種類ほどあり、すべて名前は同じレボフロキサシン錠500mgです。

この中から薬局が好きなメーカーを選定して患者さんに変更を推奨します。

ジェネリックは同じ成分だから効き目は同じものだと考えるなら何を基準に選べばいいのでしょうか?

これは意外とテキトーでどこも明確なルールがあるわけじゃない。

よくあるのは、

「流通量、製剤的工夫、オーソライズドジェネリック、メーカー知名度、薬価」などがあげられます。

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今回は、この中でも薬価をピックアップして説明していく。

薬価が高い後発品と低い後発品どちらを採用するべきか?

後発品を患者に紹介するメリットといえば価格が安くなることですよね。

だから、価格が安いもののほうが変更するメリットが大きくなり、患者さんも喜ぶわけだから安いほうが選択されやすいと思いますよね。

そういう選び方もひとつの手ですが、

逆に、薬価の高いものを優先して採用するという選び方もあります。

なぜなのでしょうか?

それは薬価差益の取り分の問題です。

薬価差益とは

患者に使用した薬は薬価(公定価格)で請求するが、実際は卸から割引価格で納入するので、その差額分は医療機関の利益になる。この利益のこと。

薬価差益は大事な薬局の収入源です。

元の値段が高いものを患者に渡したほうが、この差額が大きくなるからあえて高い医薬品を進めることがあるわけです。

計算例で見てみよう。ブロプレス錠4mgをジェネリックにしたとして考えてみる。

カンデサルタン錠4mg 100錠

医薬品は卸から購入しますが、ここでは薬価の15%引きで購入したとしましょう。

あすか

包装薬価(100錠):4190円
納入価(15%引き):3143円
100錠使用したときの薬価差益は1047円

その他のメーカー

包装薬価(100錠):3490円
納入価(15%引き):2618円
100錠使用したときの薬価差益は872円

こんな感じでもともとの値段が高いものの方が薬価差益がつきやすい。

ただ、一概に薬価だけで比較できない部分もあって使用するメーカーによっては卸での納入価が20%引きや30%引きになったり割引額が異なります。

もっと安く納品してくれるとこがあればそれを使用するのもいいだろう。

ちなみに、

薬局がジェネリック医薬品を進める理由は、後発医薬品を使用した割合を増やすと加算が取れるからなのね。

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目的は使用割合を増やすことなので薬価が高い安いは関係ない。だって、安い高いは後発品使用割合に影響しないですからね。

以上の理由から、

薬価が高いものor安いものを選ぶのかは、患者のメリットを優先するか経営的メリットを優先するのかという考え方次第です。

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