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調剤料

内服用滴剤の調剤料を10分で理解できる3つの処方例

更新日:

内服用滴剤こんにには。ベテラン調剤薬局事務のジム子です。

今回は、内服用滴剤の調剤料について解説していきます。「内服用滴剤の調剤料」だとながくて呼びづらいので、薬局内では「内滴調剤料」と省略して呼んでいます。

内滴調剤料は「1調剤ごと」に10点算定することができます。

内服用滴剤は「調剤報酬点数表」では▼このように定義されます。

内服用滴剤とは

内服用の液剤であって、1回の使用量が極めて少量(1滴ないし数滴)であり、スポイト、滴瓶等により分割使用するものをいう。なお、当該薬剤の薬剤料は、1調剤分全量を1単位として薬剤料の項により算定するものであり、1剤1日分を所定単位とするものではない。

内服薬や外用薬のように3剤までの制限はありません。頓服薬みたいな1処方せん1回の制限もないので、理論上は調剤数に応じて無制限にとれます。

といっても内滴調剤料が何個も算定できるような処方せんはまずきません。内服用滴剤にはあまり種類がないからです。

薬剤師に聞いたけど、ラキソベロン内用液とそのジェネリックもしくはシダトレンスギ花粉舌下液くらいしか思い当たるものがないそうです。

ラキソベロン液のジェネリックには「ピコスルファートナトリウム内用液、ヨーピス内用液、シンラック内用液、ラキソデート内用液」がありますが、どれもメーカーが違うだけで基本的には同じものなので同時に処方されることはまずありません。

もし万が一同時に処方されたら調剤料を複数算定しても問題ないでしょう。

基本的に同じものだから一緒に処方されることはあまり考えられません。

内滴剤の処方例

ラキソベロン内用液(10ml) 1本
1日分、1回5-10滴

このように1日分って記載された処方せんが多いです。ラキソベロンを1本処方して内滴調剤料を1調剤分として10点算定します。

もし、これが10本になってもおんなじです。

内滴剤の処方例

ラキソベロン内用液(10ml) 10本
1日分、1回5-10滴

外用薬とおんなじで量にかかわらず1調剤としてカウントするので同じものなら何本処方しようが1調剤の10点しか算定できません。

10本の場合でも「1日分」と記載されますが、これが何日分って記載されていても構います。便宜上の記載だと考えます。

どちらにしろ薬品の全量を記載するのが処方箋の記載上のルールなので全量を渡すだけです。

1本を5-10滴で渡すと、実質2週間分くらいになるそうです。

14日分って親切に書いてくれる先生もいるけど、薬局では、1日分だろうが14日分だろうが同じ1調剤で処理します。

ちょうど外用剤に、日数を記載しているのと同じような考えです。

外用薬の処方例

アンテベート軟膏 1本
1日1回塗布 5日分

これとおんなじです。5日だろうが、1日だろうが、同じ1本だけ渡すことにはかわりないので日数は無視できます。医師のパソコンが1調剤って意味で「1」って入力しないと先に進まないので毎回1日分になってしまうんだと思う。

シダトレンスギ花粉舌下液は数少ない「内滴剤」なので入力例をみていく

シダトレンは花粉液ですね。舌に数滴たらして吸収させるのですが微調整しながらつかうので数滴単位で調節できる剤形がベストです。

そこで採用されたのが「内滴剤」です。

シダトレンの入力を見るまえに使い方から説明します。シダトレンはプッシュ式のくすりで最初はすくない量でつかって徐々に増やしていきます。具体的には▼この表通りにつかっていきます。

1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 7日目
1週目 200JAU/ml 1プッシュ 1プッシュ 2プッシュ 2プッシュ 3プッシュ 4プッシュ 5プッシュ
2週目 2000JAU/ml 1プッシュ 1プッシュ 2プッシュ 2プッシュ 3プッシュ 4プッシュ 5プッシュ
3週目以降 2000JAU/ml(1包1ml) 1包 1包 1包 1包 1包 1包 1包

使い始めの1週目と2週目はプッシュできるボトルをつかって、3週目以降は液剤の分包品になります。最初のプッシュボトルが「内滴剤」に該当します。

かなり特殊な剤形なので「疑義解釈」がでています。

疑義解釈

質問

シダトレンスギ花粉舌下液200JAU/mLボトル(10mL 1瓶)及び2,000JAU/mLボトル(10mL 1瓶)の請求方法はどのようにすればよいか。

答え

本製剤は、増量期の投与にあたって1週間分を1瓶として処方されるものであるため、1瓶あたりの額を用いて薬剤料の点数を算定するとともに、用法等を以下に示す例を参考に記載すること。なお、調剤レセプトの場合は内服用滴剤として請求すること。
例)
シダトレンスギ花粉舌下液200JAU/mLボトル(10mL 1瓶) 1瓶
1日1回7日分42×1
シダトレンスギ花粉舌下液2000JAU/mLボトル(10mL 1瓶)1瓶
1日1回7日分101×1

薬局の入力は簡単ですね。

入力例

シダトレンスギ花粉舌下液 1瓶
1調剤
コメント:1日1回7日分

ラキソベロン液とおなじ「内滴」なのですべて1調剤ですませます。用法があればコメントで追加していきます。実際の使い方は1日ごとにプッシュ数がかわるという、とても複雑なものなので、指導せんをわたして、それにそって使うように指導します。

必ずしも薬袋や薬情にことこまかく用法をいれなければいけないわけではありません。

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