maruho公式サイトより |
薬局内でコムクロシャンプーという新商品が発売されたのが話題になり、みんなで動画を見てお勉強会をしました。気になったことがあるので入力上の注意をちょっと紹介したいと思います。
マルホ公式:コムクロシャンプー使用方法動画
コムクロシャンプーはシャンプータイプの珍しい医薬品で、1本で125mLのボトルです。
薬価収載年月日:2017年5月24日
お気づきでしょうか?1本は125mLなのに薬価が「g単位」で収載されているではないですか「1mL」=「1g」とは限らないですよね。
ルコナック爪外用液やクレナフィン爪外用液みたいなパターンも考えられる。
クレナフィン
包装:3.56g(4mL)
ルコナック
包装:3.5g(4mL)
薬価収載が「g」単位であるにも関わらず、包装が「mL」単位であり、比重が1ではないのです。
ということで、
コムクロシャンプーが1mL=何gなのかを調べないといけませんね。
で、みんなで、一生懸命しらべてみたところインタビューフォームってところに記載されていることがわかりました。添付文章には記載されていないようです。
コムクロシャンプーインタビューフォームP.41
ボトル:125mL(125g)
とうことで、1mLの薬価は1gの薬価と同じことがわかり、これで安心して入力ができますね。
処方例
1日1回シャンプー
これできたら125gで入力すればOKです。ちなみに1本の包装薬価は3525円ですね。125mLのシャンプーとしては、そこそこいいお値段しますね。髪の毛を洗うことが目的ではないのでシャンプーとして比較しても仕方ないですが、あえていいますが、高級シャンプーですね。
コムクロシャンプーは零売可能な「処方箋医薬品以外の医薬品」
こちらは零売可能なカテゴリーである「処方箋なしでも医者の薬が販売できる的な薬局」に分類されています。もしかしたら早速採用しているかもしれない。
デルモベート軟膏やスカルプローションが零売可能カテゴリーなので新薬と言えども同じ成分なので「処方箋なしでも医者の薬が販売できる的な薬局」に分類されます。
薬局で購入できる薬用シャンプーと言えばコラージュフルフルが有名ですが、薬局で販売できるシャンプーに新たな選択肢が登場したわけです。
コラージュフルフルをご存知な方はリンクしておきます。
>>日本初!フケ・かゆみを防ぐ抗カビ成分配合のシャンプー&リンス【コラージュフルフルネクスト】
コムクロシャンプーの使用方法
せっかく動画でお勉強したので使用法についても載せておきます。
まずは、コムクロシャンプー添付文章上の使い方をみてみる。
和名
コムクロシャンプー0.05%
洋名
Comclo Shampoo 0.05%
名称の由来
Comfortable(快適な)+ Clobetasol(成分名)
効能又は効果
頭部の尋常性乾癬
用法及び用量
ということで、塗って15分まってから水で泡立てて洗い流すわけです。泡立ててから15分ではないのでここが一番の注意ポイントですね。
×:泡立ててから15分まつ
では、順をおって使い方を解説していきます。
①薬液を塗る
片方の手のひらに500円サイズに薬液をだして、もう片方の手で症状のある部分を中心に塗布します。使用用の目安は、おおよそ500円3枚で頭皮全体にぬれます。
長髪の女性は沢山必要なのかって?疑問もあるけど、あくまでも塗るのは頭皮なので髪の長さは関係ありません。ロングヘアーの場合は髪の毛全体をシャンプーできないかもしれませんが、あくまでも使用したい部分は頭皮なので髪の根元でしっかりと泡立てれば大丈夫。
髪の毛の先端までしっかりシャンプーしたいなら追加で他のシャンプーを使えばOKです。
②15分待つ
しっかりとタイマーで15分はかってください。
待つ場所は浴室の外、中どちらでも構いません。浴室内など室温の高い場所では、汗をかいてお薬が汗と一緒に垂れてくる可能性がありますので、目に入ったり、まぶたに付かないように十分注意が必要です。15分まちつつ浴室サウナとか半身浴とかは避けたほうがいいでしょう。
また、シャワーキャップなどの頭皮全体を覆うものは使用しないでください。
③洗い流す
水でもお湯でもいいので、しっかりと流水で洗い流して下さい。その際に爪をたてると症状を悪化させてしまうことがあります。乾癬では、こすったり掻いたりすることで症状が悪化することがあります(ケブネル現象)。
ケネブル現象とは
発疹がない正常な皮膚を掻いたり傷つけたりすると、そこに新たな発疹が出現することがあり、これをケブネル現象と呼びます。ケブネル現象は乾癬患者さんに多くみられる症状ですが、乾癬以外の皮膚疾患でも起こることがあります。乾癬.com(maruho)より
洗い流すときに目に入らないように注意しましょう。
コムクロシャンプーの他にリンス・コンディショナー・トリートメントを一緒につかってもいいのか?
コムクロシャンプーを洗い流すために他のシャンプーをつかう必要はありませんが、使いたければつかっても大丈夫です。リンスも同様につかっても大丈夫なので使いたければ使って構いませんが、コンディショナー・トリートメントについての記載はありません。
正直、リンス・コンディショナー・トリートメントの違いがわからないので判断しづらい。一応、花王のホームページがわかりやすいので引用しておく。
Q、リンスとコンディショナー、トリートメントの違いは?
一般に、リンスとコンディショナーはどちらも、主に髪の表面をなめらかにするものです。髪のすべりをよくすることで、キューティクルの傷みを防ぎ、パサつきにくくします。最近では、髪の表面層(内部)に浸透し、髪の傷みを補修するトリートメント効果を併せ持つタイプもあります。
一方、トリートメントは髪の内部に成分を浸透させて、髪の状態を整えるもの。髪の傷みをケア・補修したり、髪の質感をコントロールしたりするものなどがあります。リンス・コンディショナーの機能を併せ持つタイプがほとんどなので、シャンプーの後はトリートメントだけでも充分な仕上がりが得られます。
髪の傷みが気になる場合は、トリートメント、または髪の傷みを補修する効果のあるリンス・コンディショナーのご使用をおすすめします。
また、リンス・コンディショナーとトリートメントの定義については、メーカー間で統一されているわけではありません。表示でその製品の特徴を確かめてからお選びください。
(引用:Kao)
乾癬の場合にリンス・コンディショナー・トリートメントを併用するときは頭皮に直接原液をつけないように注意して、手のひらに広げてからなるべく髪につけて伸ばしましょう。
デルモベートスカルプローションとかあるけど、なぜシャンプーにするメリットは?
「頭部や顔面は薬剤の経皮吸収率が高く、ステロイドによる皮膚萎縮などの局所性副作用に特に注意が必要な部位である。そこで、シャンプーにして約15分後に水又は湯で泡立て、洗い流すという短時間接触療法を用法にした。」だそうです。
デルモベートって最高ランクの強さのステロイドなので吸収がいい頭皮には塗りっぱなしだと副作用がでやすいから、行きわたらせたら流してしまおうということです。
ローションを15分後に洗い流せばいいような気もしますが、やっぱりシャンプーにした方が確実に流せるます。上記で、ケネブル現象を説明していますが、ローションを洗い流すためにこするのが良くないのです。
もちろんデルモベートスカルプローションの存在意義を否定するわけではなく、乾癬みたいに長期で広い範囲に使うなら短時間接触療法がいいよってことなのでしょう。
尋常性乾癬ではなくかゆみやフケが気になるの人シャンプー
かゆみやフケが気になる人のシャンプーと言えばコラージュフルフルだとおもいます。シャンプーなのに抗真菌成分が配合されています。カビ菌や水虫菌は真菌の一種でかゆみの原因になります。
乾癬ではないがかゆいというひとは一度試してみるといいです。
公式サイトの直販持田ヘルスケア株式会社にリンクしておきます。
>>日本初!フケ・かゆみを防ぐ抗カビ成分配合のシャンプー&リンス【コラージュフルフルネクスト】
シャンプーする意味あるの?
よくよく考えたら、これってシャンプーにした意味あるの?だって「15分まつ → 泡立ててすぐに洗い流す」でしょ?
泡立ててすぐに洗い流してるじゃん(笑)
普通に考えて、15分待っている間に薬剤が吸収されて効いてきますよね?だとすると別に泡立てずに洗い流しても効果はあるはずです。なんでワザワザ泡立てないといけないのか全然わかりません。
今度、薬局で勉強会をする予定になっているので掘り下げたいと思う。予想だけど、これ単体で洗髪までできるからシャンプーする手間が省けるってだけなんじゃないかな。
だとすると、シャンプーになったのは甚だ迷惑でしかない。だって、愛用のシャンプー使いたいじゃん。そもそも界面活性剤は何をつかってるのか?
界面活性剤は何使ってる?
添加物チェックしてみます。
エタノール、ヤシ油アルキルベタイン液、ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム、塩化O-[2-ヒドロキシ-3-(トリメチルアンモニオ)プロピル]ヒドロキシエチルセルロース、pH調節剤
このなかの「ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム」が界面活性剤です。正式名称で書かれているのでわかりずらいけど、いわゆる「ラウレス硫酸ナトリウム」のことです。シャンプーの中では一番一般的に使われている泡立ち成分です。
これ、洗浄力が高くて安価なんだけど、美容系の人たちにはあんまり評判がよくないですよね。
ちなみに、私のオススメはモーガンズのノンシリコンアミノ酸シャンプーです。99%天然成分です。めっちゃ髪まとまります。