CMでみたんだけどバンテリンには赤と青があるようですね。登録販売者でありながら初耳です。
これはいけないということで、今回はこの違いについて調べてみました。
ちなみに、CMでは赤とか青とか分けているのですが、商品名がバンテリン「青」やバンテリン「赤」というわけではありません。
色の識別はパッケージの文字によってなされており、パッとみではわかりません。だって、バンテリンの大部分は緑色ですからね。
CM内でのキャッチコピーは、
赤「肩や腰の取れにくい痛みに」
青「筋肉や関節の急な痛みに」
赤:クリーム、クリーミーゲル
有効成分(1g中)
l-メントール:30mg
トコフェロール酢酸エステル:20mg
青:液、ゲル
有効成分(1g中)
l-メントール:60mg
バンテリンの鎮痛成分はどれもインドメタシンで共通しているので、ここに追加する成分が微妙に異なってきます。
赤だとトコフェロール酢酸エステル(ビタミンE)がはいっています。青だとl-メントールが赤の倍の量はいっています。
それぞれ剤形が違い、剤形ごとに色分けされています。クリーム系が赤で、ゲルと液が青です。
青は急性疼痛に
キャッチフレーズ見ると青の方が「急な痛みに」ってあるから急性疼痛につかいます。急な痛みは炎症を起こしている場合があるので冷した方がよさそうなイメージですよね。「液」や「ゲル」の方が患部を冷やすイメージないですか?
ゲルタイプ塗るとスースーして気持ちいですね。そのスースーを高めるためにメントールを多めに配合しています。
ゲル剤は薬剤の吸収がよいのが特徴です。ゲル剤を使うときには擦り込みすぎずに厚めに塗って使うことで、患部にゲル皮膜を作り、主成分のインドメタシンが浸透しやすくなります。
ゲル剤をマッサージするようにすり込むとボロボロして不快だし、手がベタベタになります。擦り込むのはクリームタイプでしましょう。
液剤は、スポンジタイプで、スポンジから滲み出た液体を直接塗ります。液剤も鎮痛成分であるインドメタシンの浸透がよいのが特徴です。液剤を使う最大のメリットは容器を手で持って直接塗布できるから手が汚れないというお手軽感だと思います。
お次は、赤です。
赤は慢性的に
キャッチフレーズの「取れにくい痛み」とは慢性疼痛のことですよね。腰痛とかで慢性的に痛みが続いているような場合をターゲットにしています。この場合は痛みをとるとともに血行改善をした方が効果的です。
腰痛や肩こりに温泉やサウナがいいっていわれているのは温めて血流改善したほうがイイからです。赤にのみ配合されているトコフェロール酢酸エステル(ビタミンE)は、凝り固まった患部の末梢の血流を改善し、肩こり痛、腰痛などの症状をやわらげてくれます。
慢性疼痛はコリをほぐしたほうがイイからクリームタイプを塗るときはマッサージするようにしっかりと擦り込んでぬります。
クリームタイプとクリーミーゲルの違いは、クリーミーゲルの方が速乾性があり擦り込んだあとに水分やアルコールが飛ぶのでサラッとしてベタつきません。
べたつくのが嫌だという方はクリーミーゲルの方がいいでしょう。
おまけ
患部を温めたいならめぐりズムの温熱シート
もし患部を温めたいなら「めぐりズムの温熱シート」がおすすめです。カイロよりも持続するし何よりも温かいです。
「めぐりズムの温熱シート」の特徴は、なんといっても地肌に直接貼れることです。
肌にじかに貼るからカイロみたいに体の表面だけを温めるのではなく、深部まで温めてくれます。
防寒グッズ最強アイテムだと思ってます。カイロと比べたら高いけど、その効果は抜群で、一度使ったらもうカイロには戻れません。
約40度の快適温度が5~8時間続きます。じんわり気持ちのいい蒸気の出る温熱で、患部の奥深くまで温めます。シートから出る蒸気は目に見えないほど細かく、肌あたりがやさしい。衣服はぬらしません。16枚で1000円くらいです。
ちなみに、こちらは一般医療機器です。パッケージにもあるように「慢性の肩こり・腰痛」をほぐします。
貼るカイロを地肌に直張りしたらダメですよ。直張り仕様になってないので温度が一定せず、低温度火傷の危険性がある。
直接貼るなら「めぐりズム」にしときましょう。