一包化って失敗すると悲惨ですよね。
ただでさえ、患者の待ち時間が長いのに失敗したらまたさらに待たせることになります。
待たせてるもんだから急いでやるんだけど、焦るもんだからまた失敗して逆に遅くなるんですよね。
最近は新入社員が入ったので、この作り間違いが多発しています。
かわいそうなので手伝ってあげたくなるのですが、こないだ新聞の一面に事務員の無資格調剤が大々的に取り上げられたばかりですね。事務員は直接プチプチ手伝うことは出来ません。
だから、
一包化を失敗してテンパっている薬剤師に事務が手を差し伸べるとしたら何ができるでしょうか?
私はいつもこのようにしています。
一包ずつにバラバラにしてから、さらに上部を斜めにカットして置いていってあげます。すると、分包機の升にスムーズにいれられるようになりますよね。
失敗して全部作りなおすときは、再度分包機にセットし直すことになるので一包ずつ切ってあげるとスゴく喜ばれます。
さらに、斜めにカットすることが大切で、斜めにすることで尖った方を升に向けることで錠剤をばら撒かずにスムーズに流しこむことができます。
テンパってる薬剤師が「切って」「詰めて」を交互に繰り返すとまたミスするかもしれないので、切るのだけでも手伝ってあげれば「詰める」ことにだけ集中できますね。
分包紙をバラして切るだけなので、薬剤師法の第19条「薬剤師でない者は、販売又は授与の目的で調剤してはならない。」とこれに抵触することにはならなそうですよね。
なにも言わずに、これをすれば、あなたの株があがること間違いなし。
ただ、事務員の仕事じゃないから別にやらなくていいけどね。
一包化を作成するときにミスの多いポイント
錠数を気にし過ぎるあまり印字にまで頭が回らないみたいで印字間違えが多い。
結局、印字間違えたらそのままでは渡せないから一度すべて開封してまた1から巻き直すことになる。
うちの一包化は印字のルールが曖昧で患者ごとに印字パターンが違います。
統一すればいいんだけど、薬剤師が入れ替わるたびにルールが代わるからグチャグチャなんです。
以前は、いちいち服用日を印字するかどうか聞いて希望があれば服用日を印字していた。いまはもう聞いてないんだけど、その名残で服用日を印字する人しない人と混在して滅茶苦茶ややこしい。
オーダーメイドの印字は患者にとっては親切なのかもしれないが、結果としてミスが増えたら患者にはマイナスですよね。
ミスが増えるくらいなら「朝」「昼」「晩」だけでいいじゃん。
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>>一包化の料金表
4月から新入社員として新卒の薬剤師が入社
薬剤師を即戦力にすべく大学を6年制課程にしたようですが、どれだけ座学で勉強したところで現場にでなければ使える知識は身につかないですね。
電話も接客もできないんだからいくら薬の知識はあっても即戦力にはほど遠いですね。
薬の説明もなんだか的を得ない感じがして、患者さんも納得していない様子が傍から見ててわたります。
話のうまい薬剤師さんて知識もさることながらどんな質問でも華麗に受け流すテクニックに長けていますよね。全ての質問に回答しているわけではないんだけど、不思議と患者さんは納得して帰るんですよね。
これは座学じゃ身につかないから、これからどんどん患者対応して身につけていくんだと思う
いま彼らには必要なのはアウトプット作業です。いままで学校で長いことインプット作業を続けてきたので、いよいよ実践ですね。
学者の話って難しくて一般の人には理解しずらいように、インプット作業ばかりしてアウトプット作業をしないと、人に難しいことを誰にでもわかるように噛み砕いて説明することができないんです。
頭でっかちの薬剤師さんの説明だと一般の人には理解できませんし、なんか不安になります。患者さんに安心して飲んでもらうのが薬剤師の仕事でしょ?今日は、冷やっとする事例がありました。
今日の患者を不安にする逆服薬指導をした新人薬剤師さん
新人「いやっ、そんなことはないです、これはカルシウムチャンネルが・・・×△◯ゴニョゴニョ・・・」
患者「よくわからないから飲みたくないわ」
ここでベテラン薬剤師にタッチ
内容はよくわからなかったけどなんかうまいこと説明して納得させてました。
危うく薬が必要な患者さんに薬を服用してもらえないという医師が激怒するであろう自体に発展するところでした。
説明一つで、安心して飲んでくれたり、飲まなくなったりします。それだけ有資格者ってだけで信用されているんです。
6年も勉強したから知識をひけらかしたいのはわかるけど、患者さんが求めている情報はそこじゃないんです。必要な情報を取捨選択して必要な形に加工してあげるんです。これは現場で患者さんとのやりとりの中でしか学べないですよね。
いっぱい失敗していっぱい怒られて成長していくんだけど、人の命に関わることだから間違いはほどほどに、がんばれ新人薬剤師。
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