まゆげをいじり過ぎて生えてこなくなって困ってしまった人がつかえるような市販薬があるのご存知でしょうか?
ほとんどのドラッグストアで売っているのでドラッグストアの薬剤師さんはしっていますが、調剤薬局の薬剤師はしらない人が多いようなので紹介しておきます。
眉毛の薄毛でいちばん有名なのはミクロゲンパスタという商品ですが、最近では同様の成分でペンタイプのものも売られています。女性にはペンタイプの方がススメやすいのですが、それはベストな選択でしょうか?
まぁ、ドラッグストアではミクロゲンパスタはあるけど、ペンタイプのものはみかけません。ネットでの購入が主になるでしょう。
効いてくるまでにはしばらく時間がかかるのでそれなりの量が必要になるので大容量タイプも売られています。
どちらも第1類医薬品なので、長いことドラッグストアの専売特許だったのですが、Amazonでも第1類医薬品の販売が始まったのでネット通販で簡単に入手することが出来ます。
ドラッグストアでは第1類医薬品であるミクロゲンパスタやペレウスは鍵のかかるショーケースで保管されているか、空箱での見本販売になります。どちらにせよ購入の際には薬剤師に相談しなければならない。
こういうデリケートなカテゴリーの商品をわざわざ薬剤師との対面販売でかわないといけないというのは少しイヤですよね。第1類医薬品って原則文章での説明が義務付けられているので細かい問診も覚悟して購入に挑まなければならない。
その点ネットでの購入であれば、WEB上で問診に回答すれば購入することができます。ネット販売店にも薬剤師がいないと取り扱いができないことになっているので質問があれば薬剤師に相談することも可能です。
Amazonの場合は【受付:9:00~18:00】で薬剤師が電話相談にのってくれます。
育毛剤や発毛剤と行ったコンプレックスに訴えかけるような商品はこんごますます通信販売での需要が増えてくると思います。
ちなみに、リアップや排卵日検査薬もAmazonで買えるようになったので、いままでリアップの購入に躊躇していた人はAmazonで手配するのも手だと思います。
ミクロゲンパスタとペレウスの有効成分の比較
ミクロゲンパスタとペレウスって用途は同じですが、成分の含有量がだいぶ違うのでせっかくなので説明しておきます。
ミクロゲンパスタ(1g中)
プロピオン酸テストステロン:5mg
効能効果
製品の特徴
■頭髪には使用できません
男性ホルモンの塗り薬だから女性につかってもいいの?という疑問がありますが、効能効果のところに「男女両性の無毛症」って記載があるので男女兼用で使用することができます。ただ、購入には少し勇気が入りますけどね。
発毛&育毛効果のある塗り薬なので、この薬を販売するときに一番良く聞かれるのが「頭に塗ったらダメなの?」です。発毛剤で一番使いたい場所っていったら頭皮だとおもいますよ。
でも、ミクロゲンパスタの商品説明のあちこちに「頭皮には使用できません」と記載されています。だから、髪の毛を増やしたい人がミクロゲンパスタを購入しに来た場合は断らなければならい。
この使ってはいけない理由をしっかり言えるようにしないと、頭皮の発毛に使いたい人を断ることができなくなってしまうので、ここは必ず抑えておきたいポイントです。
ミクロゲンパスタを頭皮に塗っては行けない理由は、頭髪は男性も女性も、それぞれのからだの中で主力的に働いている女性ホルモンの作用により、その発毛や成長が推進されているのですが、頭髪以外のヒゲとか胸毛、性毛などの硬毛は、男性ホルモンの働きが、その生育に影響していると考えられています。
よって、男性ホルモンを頭皮にぬっても発毛効果はえられずに、副作用のリスクだけが増えてしまうので使うことができません。
ペレウス(1g中)
特徴
効能効果
■頭髪へはご使用できません。
ミクロゲンパスタもペレウスも男性ホルモンの塗り薬で共通するのですが、有効成分が違います。ペレウスの方が圧倒的に少ないですよね。
ペレウスは主成分であるメチルテストステロンはミクロゲンパスタの半分の濃度しかないし、プロピオン酸テストステロンは配合されていません。しかも値段もペレウスの方が圧倒的に高いです。
ペレウスのメリットと言えばペンタイプになっているのでまゆげに塗りやすいということくらいで、コスパと効き目を考えるとミクロゲンパスタを購入したほうがよさそうです。
アマゾンで価格を比較してみるとペレウス2.5mLとミクロゲンパスタ30gがほぼ同じ値段でした。
ちなみに、どちらの商品も頭皮に塗っては行けないということは共通しています。眉毛以外には、脇や恥部や胸や足の体毛に使うことはできます。
毛生え薬を紹介したことだし他の毛生え薬も紹介しておきます。
リアップ(ミノキシジル)の商品説明
発毛剤と言えばリアップですよね。いろんなシリーズがでているので購入に悩むかもしれませんが、おすすめはリアップのX5です。
有効成分であるミノキシジルが従来のリアップの5倍配合されていますが、価格は5倍になることはなく従来品の2倍くらいです。
発毛はすくなからず時間がかかるものなので、その時間を少しでも短縮するためには5倍の濃度の方がいいでしょう。ただ、濃度を5倍にしたからといって発毛速度が5倍になるということではありません。
ピンク色のリアップは女性用です。有効成分のメインはミノキシジルですが、その他の成分が微妙に異なります。女性用だとミノキシジルは通常濃度のものだけで5倍濃度のX5の女性用は発売されていないようです。
同じようなものであればどちらを購入してもいいというものではなく青色のリアップシリーズは使用上の注意に「男性用です」と記載がされているので女性は購入控えてピンクのリアップにしましょう。正式名称はリアップリジェンヌです。
このミノキシジルという成分は医療用ではつかわれずに直接市販薬として発売されたという珍しい成分です。通常、市販薬は医療用で実績を積んで安全性が高いとされたものから順番に市販薬へとスイッチします。
これをスイッチOTCと呼ぶのですが、医療用をすっ飛ばして直接市販薬として販売する医薬品をダイレクトOTCと呼びます。ダイレックOTCはほとんど種類がなくリアップとアンチスタックくらいです。
ということで、ミノキシジルは医療用に存在しないのですが、これは日本での話です。
海外ではミノキシジルタブレットといって内服薬としてのミノキシジルが販売されています。インターネット上で探せばいくらでも出てきますが、日本では未承認の薬を個人輸入という形式で購入することになるので、まず購入リスクがあります。そして、医薬品なのでもちろん副作用のリスクもあります。
このミノキシジルという成分はそもそも血圧を下げる薬として開発されて、後発的に髪の毛が生える効果があるというのが見つかって、方向転換して毛生え薬として発売されました。
だから、リアップの塗り薬には外用薬であるにも関わらず、高血圧・心臓病・腎臓病などの人は使用を控えることと注意がきがある。外用薬でも注意が必要であれば直接内服するならよりいっそうの注意が必要なのはいうまでもない。
リアップの毛髪成長のメカニズムは、毛乳頭細胞や毛母細胞の活性化と説明されているが、詳細は未だ分かっていません。AGA治療薬のフィナステリドやデュタステリドとは薬理作用が異なるので併用が可能であり、また併用した方がそれぞれを個別に使用するよりも発毛効果を高める事が出来るとも言われています。
個人輸入のAGAの薬は偽物も多く出回っているようなので専門のクリニックに相談するのが一番です。町の内科や皮膚科ではザガーロやプロペシアは処方してもらうことはできますが、自由診療なので診察料+薬剤費で結構な値段がするし、価格設定があいまいで場所によってかなり違います。
その点、専門クリニックであればネット上で診察代込みの価格が表示されているので明瞭会計ではある。チェックしてみるといいです。
>>薄毛・抜け毛・男性型脱毛症は【AGAスキンクリニック】
この価格設定だと初回の薬剤料はほぼ原価なのではないでしょうか。
ザガーロとプロペシアの価格の違い比較
AGA治療のメインになってくる薬がザガーロ(デュタステリド)とプロペシア(フィナステリド)です。ザガーロの方があとから発売された商品で、治療効果も高いとされていますが、そのぶんお値段もお高いです。
プロペシアに関してはジェネリック医薬品もあるので価格をより安く抑えられるのがメリットです。ジェネリック医薬品でも国内で承認されたものなので品質に問題はありません。
プロペシアのジェネリック医薬品には、フィナステリド「SN」「クラシエ」「ファイザー」「トーワ」「サワイ」「武田テバ」「TCK」などいろいろ発売されています。
自由価格なので一概には言えませんが、ジェネリックに変更すると先発品の7割くらいには抑えられるとおもいます。
プロペシア1㎎は28日で7500円くらいがベースラインだとおもいます。ザガーロは10000円くらいですね。
プロペシアは0.2㎎と1㎎の規格があり、ザガーロには0.1㎎と0.5㎎の規格がありますが、どちらも主となるのは用量がおおい規格の方です。
ちなみに、プロペシア1㎎とザガーロ0.1㎎の効き目が同じくらいと言われています。
ザガーロとプロペシアの添付文書上の効能効果の違い
プロペシア(フィナステリド)
「男性における男性型脱毛症の進行遅延」
ザガーロ(デュタステリド)
「男性における男性型脱毛症」
違いは"進行遅延"の記載があるかないかですが、新たに発売したザガーロの方が進行遅延という記載がないところから遅延だけでなく治療(発毛)効果がありそうなニュアンスが含まれます。
プロペシアとザガーロの作用機序の違い
成分名を比較するとフィナステリド・デュタステリドと「~テリド」という部分は共通するので同じカテゴリーの薬であることがわかります。どちらも5α-還元酵素阻害薬というカテゴリーの薬です。
男性の抜け毛には男性ホルモンが関与しているといわれていますが、男性ホルモンのなかでもとくにジヒドロテストステロンというのが強く関与しています。
このジヒドロテストステロンはテストステロンよりも10~30倍も強力だといわれておりテストステロンから5α-還元酵素によって変換されます。
テストステロン
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↓←5α-還元酵素の働きで変換
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ジヒドロテストステロン(薄毛に関与)
酵素の働きでテストステロンよりも薄毛に関与するジヒドロテストステロンがつうられてしまうので、この酵素の働きを抑制することで薄毛に関与するジヒドロテストステロンを作られるのを阻止します。
それが5α-還元酵素阻害薬です。
ちなみに、5α-還元酵素阻害薬は1型と2型があって、フィナステリドは2型だけを抑制するのに対してデュタステリドは1型と2型の両方を抑制するので、より強力にジヒドロテストステロンが作られるのを抑制します。