子供が中耳炎になってしまいました。
中耳炎ならとりあえず病院だと思うのですが、耳が痛いと言っていた時にはもう病院がしまっていたので、ひとまずドラッグストアの店員さんに相談しに行きました。
そこで紹介されたのがパピナリンという商品です。まさか、ドラッグストアで中耳炎の点耳薬が登場するとは思ってもみませんでした
。
成分・分量(100g中)
アミノ安息香酸エチル 0.30g
プロカイン塩酸塩 0.30g
アクリノール水和物 0.10g
ホモスルファミン 0.10g
有効成分をみてみると見たことないようなものばかりだったのでその場は購入をひかえて、とりあえず痛み止めの小児用バファリンCⅡだけ購入して帰ることにしました。
ちなみに
小児用バファリンCⅡの効能効果は、
1)悪寒・発熱時の解熱
2)歯痛・抜歯後の疼痛・頭痛・打撲痛・咽喉痛・耳痛・関節痛・神経痛・腰痛・ 筋肉痛・肩こり痛・骨折痛・ねんざ痛・月経痛(生理痛)・外傷痛の鎮痛
小児用バファリンの有効性分はアセトアミノフェンです。効能効果に耳痛って書いてありますね。対症療法でしかないけど、とりあえず耳の痛みを和らげてくれます。翌日、病院へいったら中耳炎と診断されて抗生剤のクラバモックスが処方されました。
けっきょく、パピナリンは買わなかったわけだけど、あとからあれは何だったのかと気になってしまったのでパピナリンについて調べてみることにしました。
パピナリンってどんな医薬品なの?
amazonの商品紹介より
パピナリンは、アミノ安息香酸エチルおよびプロカイン塩酸塩の鎮痛作用、フェノール、アクリノール水和物およびホモスルファミンの殺菌作用などにより、耳鳴、耳漏、耳掻痒、耳痛、外聴道炎、中耳炎に効果を発揮します。
効果・効能
耳漏、耳痛、耳掻痒、外聴道炎、耳鳴、中耳炎
効能効果に中耳炎と記載されていますね。とりあえず中耳炎につかえる薬ですね。
調べてみるとボナン氏液に近いのかなと思いました。といってもボナン液の代替品にはなりえないですけどけどね。
ボナン氏液
このボナン氏液は鼓膜切開の麻酔として使用されます。
パントカイン→プロカイン
フェノール→フェノール
ちょっと似てる部分があるので消毒&麻酔効果があるってことがわかります。有効成分を1つずつ見ていこうと思う。
プロカイン
アクリノール
ホモスルファミン
アミノ安息香酸エチル
フェノール
ちょっとこわい記載なんだけど、濃度が薄ければ毒性よりも有用性の方がますのだろう。医療用の塗り薬だとカチリに配合されている成分ですね。
カチリはフェノール2%配合のリニメント剤です。パピナリンも100g中に2gのフェノールだからおなじ2%配合です。
カチリの添付文書に薬理薬効にフェノール(2%)の作用として“防腐、消毒、鎮痒作用”と記載されています。つまり殺菌効果のある薬剤ですね。
ということで、考察するにパピナリンは鎮痛・殺菌・鎮痒効果のある薬剤ですね。
使用するときに気をつけたいのが、注意点のところに“痛みがある場合は相談下さい”となっている。
つまり中耳炎は痛みがある場合が多いので使う前に相談した方がいい。
そもそも中耳炎は抗生剤使わないでほっとくと悪化する場合が多い。市販薬で痛みをマスクしてしまうと病院へ行くタイミングを逸してしまい兼ねない。
中耳炎の場合は、病院へ行くまでのつなぎとして使用するならいいけど、これで治そうと思わないで病院を受診を前提に使用した方がいい。
抗生剤飲むタイミグが遅くなってしまうとそれだけで中耳炎は治りにくくなってしまうのでそこは気をつけたい。
耳の中の痒みに使用するのにいいのかもしれない。
パピナリンの使用方法
説明書より:(使用方法)
1.点耳する場合
耳を上に向けて横になって下さい。スポイトに薬液をとり、スポイトを耳の入口の壁に密着させて1回1~3滴点耳して下さい。
2.精製綿(脱脂綿)を使用する場合
精製綿(脱脂綿)を小豆大に丸めて薬液を浸し、ピンセットで耳の入り口に挿入して下さい。綿が乾いたら取り出して下さい。
3.小児に使用する場合
綿棒に精製綿(脱脂綿)を小さく巻き、薬液を少量浸して耳の入口に軽く塗布して下さい。
※1日1~2回を目安にご使用下さい。
何才からとは書いていないものの小児への使い方が書いてあるので、小児にも使用できるものですね。
通常、小児と言った場合は7歳~15歳未満をさします。
ということで、
小児に中耳炎の市販薬という選択肢はあるけど治療薬としてはあんまりおすすめはできません。
市販薬でよく相談を受ける耳の薬について
耳の中のかゆみや外耳炎につかえる点耳薬はないのかと相談受けることがある。いままではないと答えてたけど、点耳薬が存在したんですね。
あと「リンデロン点耳液と同じものはないのか?」「タリビッド耳科用液と同じものはないのか?」って相談も受けたことありまう。
これらの代替薬として使用するには違いすぎるけど、用途としては似ている部分もある。症状をきいてみてかゆみだけだったら試してみるのはいいと思う。
また、パピナリンの説明書には外聴道炎に使えるともかいてある。これいわゆる外耳炎のことですね。殺菌消毒成分やサルファ剤がはいってるのでタリビッド耳科用液みたいに細菌の増殖を押さえてくれる。
受診する前に試してみるのもいいとおもう。
おまけ
うちでは月に1回ブロー液なるものを作成している
とにかく作るのが手間な薬で完成までまる2日間かかります。酢酸使うからめっちゃ臭いです。耳鼻科さんにお願いされている薬なのですが、さっきのボナン液やパピナリンとは全く違うものになりますね。
ブロー液はなかなか治らない中耳炎にたいして使用され、数回の耳浴ですごくよく効くそうです。耳鼻科の先生から直接よく効くおっしゃっていただいて、薬局で苦労して作製するかいがあるというものです。
作り方はネット上に書いてありますね。個人で作るようなものでもないし、真似できるようなものでもないので作り方は省略します。
こないだ耳鼻科で処方された薬
中耳炎ってになりやすい子供っていますよね。うちの子絶対そうです。2ヶ月に1回くらいの頻度で中耳炎になります。
そこで、いままでもらったことある中耳炎の薬を紹介。
ちなみに、こないだもらったのはこれ。
ムコダインDS
ムコソルバンDS
ビオフェルミンR散
整腸剤のビオフェルミンだしてくれているけど、クラバモックスはすごい下痢しますね。普通の抗生剤よりも大量にのむということで下痢しやすいそうです。
高用量の抗生剤ということで症状もよくなり、クラバモックスは直ぐに中止になりました。
でもムコダイン、ムコソルバンは継続です。これで溜まった水を出しやすくしてくれるそうです。
他にも、
パセトシン細粒、サワシリン細粒、ワイドシリン細粒、メイアクト細粒、フロモックス細粒、オラペネム細粒、ケフラール細粒、オゼックス細粒、クラリス細粒などいろいろ処方されますね。
しょっちゅうなるもんだから、抗生剤制覇しそうな勢いです。
とりあえず、いつも通ってる先生はパセトシンで様子をみて、効かないと高用量のパセトシン(ワイドシリン)にして、最終的にどうしようもないときはオラペネムを処方します。
うちのこの最後の砦がオラペネムですね。