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市販薬

口内炎や舌炎の具体的な治し方まとめ

口内炎がいつまでたっても治りません。食生活がいけないのはわかってるんだけど、口内炎のためだけに食生活を改善するとか無理だし、なってしまってから食生活をかえてもすでに手遅れです。

ということで、なってしまったあとの治し方を自分なりに調べてまとめてみることにしました。

調べてる時に一番多かった睡眠をとるとかストレスを減らすとか抽象的なアドバイスは割愛して、具体的な感じのものをチョイスしてまとめました。随時追記して、ゆくゆくは「最強マニュアル」みたいな感じにしていきたいと思う。

前半は、初歩的ところで民間療法や市販薬などを解説していますが、後半は、専門的なところを解説していきます。

厚生労働省発の重篤副作用疾患別対応マニュアルの薬剤性「口内炎」を参考にしたり、総合医学書であるメルクマニュアルを参考にしたりと、なるべく根拠を提示して説明します。だから、後半はスゴく難しいです。

超長くなるので、一番効果があった内容を先に紹介します。

  • リドカインうがい
  • プロマックD錠の貼付
  • ツムラ半夏瀉心湯の塗布

どれも病院で処方してもらわないとできないないようですけどね(笑)。詳細はこの先に書いてあります。

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民間療法や市販薬で対処する

ハチミツを塗る

口内炎はハチミツで治る。治療薬以上の効果を大学が実証(外部リンク)

上記のリンクに、ステロイド系軟膏、パッチ剤、ハチミツで実験したら、一番早く治ったのがハチミツで、痛みが和らぐのも一番早いって書いてあります。

ハチミツには強い殺菌作用があるから炎症を引き起こしているバイキンを殺して治癒を早めてくれます。

ちなみにこの記事にはハチミツ自体に炎症を抑える効果や鎮痛効果があるって書いてあります。

試してみて分かったのがハチミツ塗るとめちゃくちゃ滲みます。痛みが鎮まるどころか痛いです。軟膏よりもパッチよりも一番滲みたのがハチミツですね。

ただ、痛いのは塗った直後だけでしだいに痛みはなくなります。ハチミツのいいところは薬と併用できることです。薬だけよりも早く治るなら、薬と併用すればより早く治るはずですよね。

ハチミツ塗って殺菌した後にケナログやアフタッチで蓋をすればハチミツ効果も長持ちすんじゃないかと思い。画策中です。

市販薬にレビオってぬり薬がありますが有効成分をみてみると、なんと100g中にハチミツが42gも使用されている。

薬に使われているくらいだからやはり効き目はあるのだと思う。そして、42%もハチミツならきっとこのレビオ塗ったら滲みるんだろうなと想像できます。

うがい薬で消毒する

口内炎を悪化させる原因に口の中の雑菌があります。だったら、うがい薬で消毒すれば治りはいいはずです。

ってことでイソジンうがい薬です。

イソジンの有効成分はポピドンヨードです。ポピドンヨードは傷の消毒などに使われておりうすめたものはうがい薬として使用できます。

なってしまってからでも効果はありますが一番効果が期待できるのは、口の中を傷つけてしまった直後からの使用です。

傷口に雑菌が入ると口内炎になるので、傷がついたときになるべく口の内を清潔に保つことで口内炎へ進行する可能性を減らしてくれます。そういった、意味では消毒だけでなくこまめの歯磨きも予防には有効です。

うがい薬にはイソジンのような消毒薬の他に炎症を抑えるうがい薬もあります。それがアズレンスルホン酸ナトリウムを含有するうがい薬です。

医療用でいうとアズノールうがい薬と同成分のものです。

含有成分のアズレンは炎症をとってくれるので口内炎の「炎(えん)」を和らげてくれるんです。

一番効果的な使い方は「イソジン」→「アズレン」のダブルうがいです。

茶色のうがい薬は殺菌消毒のうがい薬青色のうがい薬が炎症を抑えるうがい薬で、このアズレンスルホン酸ナトリウムはうがい薬以外にも、トローチ剤やスプレー剤や口腔軟膏剤としても販売されています。

これらの剤形を利用して「イソジンうがい → トローチ or スプレー or ぬり薬」も効果的ですね。

消炎剤 + 殺菌成分」のスプレーもうられているので、これなら2種類使わずに1回ですみます。

はい、チョコラBB口内炎リペアショット。

スプレー剤で複数成分を配合した新しいタイプのお薬です。

有効成分(100mL中)

アズレンスルホン酸ナトリウム水和物:20mg
セチルピリジニウム塩化物水和物:300mg

アズレンスルホン酸ナトリウムは炎症を鎮めるだけでなく、粘膜を修復する効果もあります。そこに、殺菌成分であるセチルピリジニウム塩化物を加えているので抗炎症・粘膜修復・殺菌のトリプル効果で喉の痛みや炎症による不快感を改善します。

口内炎だけでなく喉の痛みにも使うことができます。

洗口液(モンダミンやリステリン)

ためしてガッテン流では洗口液が推奨されるようです。番組で取り上げられていました。

洗口液(マウスウォッシュ)というのはモンダミンやリステリンのことです。医薬品コーナーではなく歯ブラシなどのオーラルコーナーで売られています。口の中の雑菌を洗い流すことで口内の衛生環境を整えます。

しみるのではないか?という疑問があるのですが、実際に試してみるとそんなことはありませんでした。番組では口の中を清潔にしたほうが早く治るということだったので、合わせて歯磨きもこまめにするといいでしょう。

口内炎のときは1日3回くらいは磨きたいところですね。

市販の塗り薬

一番有名な薬といえばケナログ口腔用軟膏だと思います。

病院でもよく処方される薬なのですが、これと全く同じものが市販薬でも発売されています。

有効成分のトリアムシノロンアセトニドはステロイドの塗り薬です。ステロイドには強い抗炎症作用があり、やはり口内炎の「炎(えん)」を和らげてくれます。

パッケージに第②類医薬品と記載されており、これなら薬剤師がいないドラッグストアでも登録販売者がいれば買うことができます。ケナログはもうすぐ販売中止になるようですが、同様の成分であるトラフル軟膏PROクイックは販売継続されるのでそちらで代替できます。

ぬり薬はステロイドだけではありません。サトウ口内軟膏は消炎作用のある非ステロイドの外用薬です。

これは先ほど、うがい薬で紹介したアズレンスルホン酸ナトリウムを含有して炎症をとってくれます。また軟膏自体に特徴があり唾液と混ざり固まることで患部を保護してくれます。ステロイド使いたくない人はこちらをおすすめします。

ケナログ軟膏もゲル化します。唾液がついてるところにはゲル化して塗りづらいので事前に唾液を拭き取ってから直接ぬるといいでしょう。塗布後にすぐに食事をしてしまうと取れてしまいます。

効果的な塗り方

「食事」 → 「うがい」 → 「歯磨き」 → 「外用塗布」 → 30分食事は控える

薬にたよるよりも口内を清潔にするほうが大切です。めんどくさいけど歯磨きしてから塗ったほうが効果的なのは間違いない。

飲み薬(内服薬)

飲み薬もいろいろありますね。メジャーどころだとトラフル錠がよくこじはるのCMで見かけますね。

このトラフルは有効成分はトラネキサム酸と甘草とビタミンB郡です。

飲み薬は高い割にはあまり効果は期待できない。気休め程度です。外用薬と併用できる利点があるので、どうしてもすぐ治したいなら一緒に使うといいだろう。

このトラフルってのは実はシリーズになっていて、トラフルダイレクト(トリアムシノロンアセトニド)やトラフル軟膏(アズレンスルホン酸ナトリウム)と追加オプションまで用意されている。

これは販売戦略で一緒に買ってほしいから同じ名前にしてるわけです。

外用剤同士の併用は普通しないから使うなら「トラフル錠 + パッチ or 軟膏」の組み合わせになります。

ビタミン剤のB1、B2、B6

有名商品としてはチョコラBBがある。

いちおうビタミン剤で傷の治癒を良くしてくれると言われているが、これも劇的な効果は期待できない。どちらかというと出来る前に使う予防薬としての使用が正しい使い方です。

ビタミン剤の中で一番効くと言われているのはビタミンB2です。これ飲むとおしっこが黄色くなります。リポDなんかにもいっぱい入ってますね。

医療用のビタミン剤だとピドキサール・フラビタン・ワカデニン・FAD・ハイボン・ビフロキシン・ワッサーV・パンビタンなどなどあります。

痛み止め

ロキソニン錠みたいな消炎解熱鎮痛剤ってカテゴリーの薬です。

これはいわゆる痛み止めだから、手っ取り早く痛みを改善したいときに効果的です。

治すわけではなく対症療法になるのだが、しばらく痛みを我慢さえすれば口内炎は自然と治癒するので、一時しのぎは十分有効な手段だと思います。

あんまりメジャーじゃないけど、亜鉛も有効と言われています。プロマックD錠って医療用の薬がある。

うちの知ってる病院がよく使うのだが、舌炎や口内炎によく使用している。このプロマックD錠は有効成分ポラプレジンクで、本来の目的は胃薬です。

でもポラプレジンクの構造の中に亜鉛が含まれており亜鉛の補充に使われることがある。

亜鉛は傷の治りを良くしたり、味覚異常をなおしたりする効果があり、擦過傷・口内炎・味覚異常に適応外処方で使われる。

話がそれましたが、亜鉛が有効なことを説明しました。しかし、残念なことに医薬品で亜鉛剤ってのが販売されていないのです。

だから、使うとしたらネイチャーメイドみたいなサプリメントの亜鉛になってしまいます。

健康食品だと含有量が少ないので効果が期待できるかどうか微妙です。

パッチ薬

口内炎に使える薬はぬり薬だけではありません。

パッチ薬という独特の剤形の薬があります。あと前述してますが、トローチやスプレー剤もありますね。

パッチのいいところはとにかく患部との密着性です。あとぬり薬よりも手が汚れない利便性もあります。

ケナログやサトウ口内軟膏は、水分を含むとゲル化します。だから指についた薬を水で洗い流そうと思っても指の上でゲルになって固まるから流れ落ちないのだ。ぬり薬塗ったあとはティッシュで拭うのが一番ですね。

軟膏とパッチは成分的には共通するものが多く、使用感の好みで選べば問題ない。

ただ、口内炎があまりにも大きい場合はパッチだとはみ出るのでぬり薬を選択せざる負えない。

ってか、パッチに収まりきらないサイズのものは病院行った方がいい。

パッチもステロイドとノンステロイドがある。

ステロイドの代表的なものとしては、
アフタッチA、トラフルダイレクトなんかが挙げられます。

ノンステロイドの代表的なものとしては、
口内炎大正パッチAがあります。

ノンステロイドの成分はシコンとグリチルリチンです。どちらも植物由来の成分で生薬成分ですね。

シコンは漢字で書くと「紫根」です。やけどに使う漢方紫雲膏の有効成分です。

漢字の通り紫色した成分でパッチも紫色です。

ノンステロイドのモノの方が子供向けなイメージがありますよね。実際5歳から使える。ただ、実はステロイドのパッチもおんなじで5歳からつかえるのだ。

子供の「こうないえん」

正直なところ子供の口内炎はほっとけば治る。

大人と子供では傷の治りが決定的に違う。

こどもの頃は擦りむいた傷なんて2~3日と気づかぬうちに治ってました。けど、今はどうだろう?怪我したら1週間以上治らない。

子供は成長する上でタンパク質の合成が盛んだ。だから、同時に傷の治りもいいのだ。

うがいでもさせとけばすぐに治ります。

いちおうパッチが5歳から使えるのでそれ使っても構わないとは思う。またケナログ軟膏やサトウ口内軟膏は年齢の制限が特にないのでこれも5歳くらいから使ってかまわない。

といっても子供の口内炎は勝手に治る。

子供で口内炎がたくさん出来て治らないっていうのは別の病気が隠れているかもしれない、自然治癒しないとか、悪化するとかあれば病院行った方がいい。

そうそう、あと予防で使うならビタミン剤なんだけど、チョコラBBジュニアってのは5歳から使える。

口内炎に効く食べ物

食べ物で対処するのは、即効性はあまり期待できない。なってしまってからでは手遅れなので、どちらかというと予防でとってほしいものだ。

ビタミンB2を含む食べ物が治癒力を上げてくれると言われている。

ビタミンB2は脂質代謝にかかわっているといわれている。といっても脂質代謝がよくわからない。

とりあえず、子供の成長や発育には無くてはならないもので、皮膚、髪の毛、爪などの再生に関わっている。

不足すると肌トラブルが起こりやすくなり、口内炎や口角炎ができやすくなる。

逆に、積極的に摂取すれば口内炎や口角炎の治癒を促進してくれる。

ビタミンB2を多く含有する食べ物の代表としてレバー、うなぎ、納豆、玉子、豚肉、チーズなんかがあげられる。

昔から、口角炎にはチーズといいますね。口角炎に効くなら口内炎にもいいでしょっ!!

ただ、B2はどの食べ物にもまんべんなく入っているので、カップラーメンやスナック菓子など偏った食事をしていなければ基本的に不足することはない。つまり、規則正しい食生活を心がけさえすればいいのだ。

リステリンやモンダミンで口腔洗浄

口内炎で調べてみると結構出るのが、リステリンやモンダミンなどのマウスウォッシュの使用だ。

ためしてガッテンでは洗口剤のうがいを推奨してましたが、洗口剤というのがリステリンやモンダミンのことです。

試してないからわからないけど、しみるんじゃないの?だって、傷ついてない状態でつかっても舌がヒリヒリ痛くなるんだから、傷ついてる状態の口内炎には痛くないわけがない。

口内炎の原因は雑菌なので、お口クチュクチュで雑菌を退治して予防&悪化を防ぐ目的で使う。

これと一緒に、普段よりも念入りな歯磨きも効果的。口の中を切ってしまったときはとにかく口内の清潔さを意識して徹底歯磨き&お口クチュクチュは効果的です。

塩を塗る

これは試さないほうがいいと思う。

故事にこんな言葉上がります。
「傷口に塩を塗る」
傷口に塩を塗るとは、悪いことの上に、さらに災難や悪いことが重なることのたとえ。

傷口に塩を塗るとめちゃくちゃ痛いことから生まれた言葉だ。昔の人がこのように言っているのだから、真似しない方が懸命です。

ただ、食塩を直接塗ると浸透圧で雑菌を殺す効果があるのは確か。てか、これなら重曹塗ったほうがまだましだと思う。重曹ならそんなに痛くないです。

アルコールで消毒する

酒を飲んだら消毒されて治るというのは、これはウソ。大学生の悪乗りです。

お酒飲んでアルコール消毒とかホント無意味。

アルコールで殺菌効果を示す濃度は60~90%くらいといわれていて、

焼酎の強いやつだってせいぜい25%だから到底効果のある濃度ではありません。

ただ刺激になって治りが悪くなるだけです。

そして、間違っても100%のアルコールを直接塗ることはしないで欲しい、というのもアルコールは傷口の消毒は不可だからです。

アルコール消毒の適用は正常な皮膚の消毒です。

傷口にアルコールをつけるとめちゃくちゃ滲みます。

傷口がダメなんだから、口内炎にもめちゃくちゃ滲みますね。細菌だけじゃなくて細胞にもダメージを与えてしまうのでやめましょう。

傷口の消毒によく使われるのはポピドンヨードです。つまり、アルコールでムリしないでイソジン使っとけってこと。

生葉を塗る

生葉ってよくテレビCMやってますね。確か、「歯茎の腫れや歯槽膿漏に」ってキャッチフレーズでCMしていた気がする。歯槽膿漏への使用を積極的にアピールしているけど、実は効能効果をよく読むと「口内炎」も記載されています。歯茎の腫れに効くっていうことは炎症を抑えるってことですよね?そうすると、口内炎も同じような炎症性の疾患であることから同様に効果が期待できます。

殺菌成分、抗炎症成分(グリチルリチン)、組織修復作用のある成分(アラントイン)が含まれており、殺菌・消炎・修復効果を同時に期待できますね。

シリーズでいろいろでていて、ぬり薬、デンタルリンス、歯磨き粉、歯ブラシまであります。医薬品じゃないものもあるのよく見て購入しよう。

まとめ

いろいろ調べてみたけど、口内を清潔にすることが一番の治癒の近道になるようだ。

だから、

これまでの内容を踏まえて私なりに考えた治療方法です。

①歯磨きの徹底
口の中がネバネバするのは雑菌が増えてきた証拠!!
これでは治りも良くない。
治したいときは最低1日5回の歯磨きから始める。②歯磨き後のうがい薬
歯磨きしたら追加で殺菌成分の入ったうがい薬で口の中を30秒クチュクチュする。
これで口内雑菌はいなくなるはずだ。③さらにうがい薬
さっきは殺菌成分の入ったうがい薬でのうがい。殺菌成分は傷に残っていると細胞にダメージを与えるので傷の治りが悪くなる。いまどき傷に消毒薬を使わないのは常識だ。でも今回は口腔衛生のためにつかってしまったので洗い流さなければならない。2回目のうがいはアズレンスルホン酸ナトリウムでうがい。消毒成分を洗い流すとともに傷の炎症を鎮める効果がある。④うがい後ハチミツ塗布
ハチミツで殺菌と抗炎症を期待。ただ、寝る前に塗ると雑菌の餌になってしまうのでこれは日中に済ませておきたい。⑤ハチミツを塗ったあとにパッチで封鎖
ぬり薬またはパッチだ。ここではステロイドのものがいいと思う。これだけ徹底的に細菌をなくせばあとは炎症を鎮めれば治癒へ向かっていくはずだ。ステロイドの効果とハチミツも閉じ込めてダブル効果を期待だ。⑥ビタミンB2の摂取
気休めだろうが飲まないよりは飲んだほうがマシだろう。⑦トラフルの摂取
トラネキサム酸という消炎成分の摂取だ。これも気休めだろうが飲まないよりはマシだ。

 

病院の薬

一度まとめましたが、まだまだ続く。

むしろ、ここからが本番です!!

病院の処方をみて行こう。

これは私が見たことある薬の紹介だ!!どれも医療用の薬だから処方箋がないと手に入らないこんなのがあるんだという参考程度に書いてみる。

イソジンガーグル液
名前にイソジンとあるので市販のイソジンと同じです。殺菌消毒のうがい薬です。
ヨードにアレルギーがある方は使えません。やはり消毒は有効なんです。

アズノールうがい薬
これもうがい薬です。すでに紹介済みですがこちらは炎症を和らげるうがい薬。
市販薬にも同じ成分のものがあるし、これをスプレーにしたものやトローチにしたものもある。
有効成分であるアズレンスルホン酸ナトリウムのスプレーやトローチは市販薬独自のものです。

トランサミンカプセル
炎症、腫れ、出血を抑える薬です。抗プラスミン薬というカテゴリーの薬ですね。これも市販薬でいうとペラックTやトラフル錠に配合されている。

プロマックD錠
亜鉛を含む胃薬です。亜鉛の医薬品が存在しないので医師が患者に亜鉛を補給して欲しい時によく用いられる薬だ。D錠といって口の中で溶かして飲むことができ、患部の上で溶かしてから服用することで患部から直接亜鉛を補充することができる。亜鉛は傷の治りを良くする効果がある。
そもそもプロマックは胃の粘膜と結合して保護する胃薬で、胃潰瘍の治療に用います。考えてみれば、口内炎はいわば口の中にできた潰瘍ですから胃潰瘍と同様に保護して治癒を助けてくれるわけだ。
あと、プロマックには細胞にダメージを与えるフリーラジカルを除去する働きもあり、これもいい効果が期待できる。詳しくは「ポラプレジンク含嗽療法」って言葉があるからこれで調べてみるといい。

ノベルジン錠で亜鉛補給
プロマックDよりも亜鉛含有量の多い内服薬です。以前は適用がウィルソン病しかなかったのですが、ちょっと使いづらい薬だったのですが、最近は低亜鉛血症でもつかえるようにあんったのですこしだけ使いやすくなった。ただ、口内炎には保険適用外なので血液検査して亜鉛が少ないのであれば低亜鉛血症として保険適用で使用することが出来る。プロマックD錠は1日2錠で亜鉛が32~34mgなのに対してノベルジン50なら1錠で亜鉛50㎎含有しています。ただ、ノベルジンはそもそもウィルソン病の薬でオーファンドラッグという扱いなので薬価がべらぼうに高い。もし自費で処方してもらったら大変な金額になるとおもいます。

ノベルジン50㎎:薬価1錠422.3円です。1日3回のんだら1日で1200円ですね。とても口内炎でつかうようなきんがくではない。

ケナログ軟膏
副腎皮質ステロイドの薬。ステロイドというと強さが気になりますよね。ステロイドは5段階に強さ分類されています。ケナログは、レダコート軟膏と同じ成分のトリアムシノロンアセトニドが使われています。レダコートは弱い方から数えて下から2番目の強さです。いわゆる「mediumランク」です。だから、これと同じで「medium」ランクの強さだといえるだろう。

口内炎の治療で一番選択される薬だと思います。耳鼻科、皮膚科、小児科、歯科などなどちょくちょく見かける薬です。医療用ものと市販のもので違いはないので処方箋でもらわなくてもいつでもドラッグストアで購入することができる。

ちなみに名前はちょっとだけ違います。医療用のものは「ケナログ口腔用軟膏0.1%OTC薬は「ケナログA口腔用軟膏」だ。あまり知られていないが医療用のものには「2g」と「5g」のチューブがある。1度にたくさん使うもんじゃないので「5g」もらっても普通は残ってしまうの。「2g」だと調度よくつかいきれる。口に使うものなので開封したものを数カ月後にまた使うということはあまりオススメ出来ない。そんなときにいいのが「2g」チューブ。最初に数本もらっとけばいつでも未開封が使用できる。

サルコートカプセルスプレー
使ったことある人いる?めったに処方されないんだけどスプレータイプの薬です。カプセルにドライパウダーが入っていて専用の噴霧器にカプセルをセットして1カプセルを1噴霧として使用できる。
有効成分:ベクロメタゾンプロピオン酸エステル(ステロイド)が炎症を抑えるのと同時にドライパウダーが患部を覆ってくれて外部からの刺激をまもって痛みを和らげてくれる。これのメリットは指が届かないとこでも噴霧して薬剤を届けることができるんだけど、指が届かないとこにピンポイントに噴霧するのはことの他むずかしい。このサルコートカプセルに使用されているベクロメタゾンプロピオン酸エステルは1カプセルで50μgです。実は、この成分点鼻薬のリノコートパウダースプレーやアルロイヤー点鼻、キュバールエアゾールなんかにも使用されている成分と同じです。キュバール50やアルロイヤー点鼻も1噴霧で50μgだから同じ量ですね。もしかするとキュバール吸入でも少しは効果があるのかもしれない。

デスパコーワ口腔用クリーム
これもステロイドのぬり薬。いまはケナログばかりであんまりお目にかかることはないですね。
有効成分はいろいろ入っています。クロルヘキシジン塩酸塩、ジフェンヒドラミンサリチル酸塩、ヒドロコルチゾン酢酸エステル、ベンザルコニウム塩化物液。
クロルヘキシジンとベンザルコニウムのような消毒薬が配合されていることから、殺菌しながら炎症を抑えてくれます。クリームだからさらっとした使い心地でゲル化はしません。 またジフェンヒドラミンは抗ヒスタミン剤の中でも局所麻酔効果が期待できると言われているので痛みに有効です。

デキサルチン口腔軟膏
これもステロイドのぬり薬。これはたまに見ますね。主に歯医者さんが好んで使うイメージです。正直良くわからない。

非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)
専門用語で書いてみたけど、NSAIDsってのはようは解熱鎮痛剤のことで、もっと簡単にいうと痛み止めですね。意外かもしれないけど痛み止めを使うことだってあります。だって、痛くて辛いんだからそれを和らげる方法があれば試しますよね。NSAIDSは痛みを抑えるだけじゃなくて抗炎症作用もあります。代表的なものとしてロキソプロフェン、ジクロフェナク、イブプロフェン、アセトアミノフェンなんかがあります。

ムコスタ錠・ムコスタ顆粒
胃炎や胃潰瘍に使われる胃薬で成分名はレバミピドです。このレバミピドは潰瘍意外にもいろんな用途があって目の角膜保護としてドライアイにムコスタ点眼液が使われています。

さらに、あまり知られていないけど口内炎にも効くのではないかといわれています。

ムコスタは胃の粘膜を保護する胃薬としての用途がほとんどですが、人の体は胃だけじゃなくて食道から口内まで全て粘膜で覆われているので、この粘膜保護作用は胃の粘膜だけじゃなくって、口内の粘膜に効果があると考えられています。

抗癌剤や化学療法の治療をしている方は高頻度で口内炎の副作用がでる。その予防に持ち言われることがあるみたいだけど、普通に処方されることはあまりない。

口内炎の原因になるフリーラジカルや炎症サイトカインといった炎症物質を除去する効果もあると言われているので普段から服用することで口内炎を予防することもできる。内服でも効果があるみたいだけど、錠剤を舐めて口内に行き渡らせるとより効果的。ただ、ムコスタは点眼液ですら苦味が強いのに、なめたらもうそれはそれは苦いです。

レバミピド+抗癌剤+口内炎」とかでググルとより詳しい情報が出てきます。

アフタッチ口腔用貼付剤・アフタシール
アフタッチは市販で売られているものの方がメジャーだと思いますが、医療用のものがありトリアムシノロンアセトニドというステロイドの成分を主成分としています。

アフタッチとほとんど同じものでアフタシールというのも医療用のものでありますね。

どちらも25μgの規格なので量も同じですね。ケナログと同じ成分だけど使用感が全然違いますね。シールやパッチで保護することで外部からの刺激から守ってくれます。

そうそう、アフタッチとアフタシールの違いなんだけど、アフタッチは貼付した錠剤が全て解けて口の中からいなくなるのに対してアフタシールは、フィルム部分が溶けずに残る。残ったフィルムはあとで吐き出すこととなる。誤って飲んでしまっても消化されずに排出される。

アフタッチは使ったことあるけど、患部にうまく付着しなかった。10個もらったけど全部うまく使えなかったので使い方不明?どうやって貼るんだろ?

ステロイドでの治療が一番良く見かけるけど、ステロイドで良くなるのかどうかは正直半信半疑。
夜塗っとくと朝には痛みがなくなっているけど、早く治るかというとあまり実感はできない。

というのも、ステロイドは炎症を抑える効果はあっても傷を治す効果はないのだ。むしろステロイド全般の副作用として創傷遅延という副作用がある。簡単に言うと傷の治りが遅くなる副作用です。
だから逆に自然治癒よりも治りが遅くなるんじゃないかと疑ってしまう。

また、アフタッチ使用の注意事項なんだけど「口腔内に感染を伴う患者」は原則禁忌です。
これもステロイド全般の副作用なんだけど免疫力を低下させて細菌や真菌への抵抗力が低くなり悪化させてしまうおそれがあるからです。

もう何度も説明しているけど、口内炎は口の中の雑菌が原因になることがほとんどなので免疫力を低下させることは好ましくないように思える。一番最初ではちみつを紹介しましたが、はちみつが一番治りがよかったというのもわかる気がします。
あくまでも私の個人的な意見です。

アズノールST錠口腔用
もう何度も登場しているアズレンスルホン酸ナトリウムのST錠です。
このSTっていうのはSustained Tablet(保持錠)のことで、この錠剤は唇と歯茎の間で保持しておくことで薬が長く患部に届くのが特徴です。

口腔・咽頭領域の炎症疾患に対し、本剤を口腔内に挿入保持することにより、日常使用されているトローチや含嗽剤に比べ、有効成分が長時間にわたり患部に直接作用し、その有効性を発揮することが確認されている。
投与法は簡便で口の中に挿入保持させるユニークな徐放性製剤である。また、挿入しやすい扁平な小型だ円形錠としており、挿入部位での異物感や薬剤の移動性が少ないため、会話や飲み物を飲んでも差し支えない。

インタビューフォームからの引用

重篤副作用疾患別対応マニュアルの薬剤性口内炎

厚生労働省は薬剤で重篤な副作用が起きてしまった時のマニュアルを公開している。

その中の一つで、薬剤性口内炎というのがあるのでちょっと見てみる。
参考:重篤副作用疾患別対応マニュアル(外部リンクのPDF)

薬の副作用で起きてしまった重篤な口内炎への治療方法が記載されている。

治療方法より(引用)

急性期の口腔内の処置としては、粘膜は脆弱なため、最初は歯牙硬組織のみのデンタルプラーク(歯垢)除去を目的に口腔内清掃を行う。粘膜は洗浄のみにとどめ積極的な擦過は行わない。本人の含嗽は頻回(食後)に行なってもらう。口腔粘膜の二次感染の防止に心がける。すり込まなくても塗布できる方法を用い、口腔粘膜の局所にもステロイドを投与する。塗布薬はすり込む必要がある上に口腔粘膜に付着しづらい。このため、含嗽剤にステロイド薬を加えたり、口腔内噴霧薬(ベクロメタゾンプロピオン酸エステル)を使用するほうが口腔粘膜を損傷することが少ない。口腔粘膜の疼痛が著明なときは、リドカイン等の局所麻酔薬を含有する含嗽剤やリドカインのビスカス製剤やリドカインのゼリー製剤をそのまま使用する。粘膜の感覚を麻痺させることは、疼痛を除去するためには有効であるが逆に麻痺している間に粘膜を咬んだり、強く擦過して余計に粘膜を損傷する可能性がある。そのため使用する上でよく注意してもらう必要がある。

表1 主な含嗽剤と使用方法(引用)

一般名:アズレンスルホン酸ナトリウム水和物、重曹(商品名:ハチアズレ)
使用方法:ハチアズレ10g(5 包)、グリセリン60mL 精製水(加水全量500mL)に溶解し、1
回50mL 含嗽する。

一般名:リドカイン塩酸塩、アズレンスルホン酸ナトリウム水和物、重曹
使用方法:リドカイン塩酸塩50mL、ハチアズレ5g、精製水(加水全量500mL)で適宜含嗽する。

一般名:アロプリノール*)
使用方法:アロプリノール500mg、ポリアクリル酸ナトリウム0.5g、リドカイン塩酸塩100mLを精製水400mL に溶かして適宜含嗽する。

一般名:ポラプレジンク*)
使用方法:ポラプレジンク3g をメノウ乳鉢で微粉化し、5%アルギン酸Na100mL に加える。
クリーンベンチ内で懸濁するまで約1分間攪拌して調整し、ポリエチレンボトルに入れ、殺菌操作はせず冷蔵庫に保存し含嗽に使用する。

一般名:スクラルファート*)
使用方法:スクラルファート水和物1 回10mL を2 分間以上口腔内に含ませる。

一般名:アルギン酸ナトリウム*)
使用方法:アルギン酸ナトリウム内容液(5%) 1回30mL,毎食前含嗽する
*)承認適応外

この内容は、薬剤性でなくても参考にできるのではないか?

読んでみてわかったことが、やはり口腔内を清潔に保つことが大切で、うがいは頻回に行うことが好ましい。治療には、うがい薬だけでなく、ステロイドも用いられる。
また痛みが辛い時にはリドカインゼリーを直接塗布することもあるようだ。
確かに、一番何とかしたい痛みが麻酔されのはありがたい。

使用される含嗽剤の例が出ていますが、気軽に真似できるようなものはないですね。
内容をみてみると適応外で胃薬を混ぜて作っているものが多いですね。ポラプレジンクというのは先ほど説明したプロマックのことです。やはり亜鉛は有効なのです。

あと珍しいのがアロプリノールですかね?

こちらは尿酸値を下げるのに使われる薬です。なぜアロプリノールが使われているのでしょうか?

アロプリノール
商品名で言うとザイロリック錠ですね。高尿酸血症の治療薬として使われる薬なんだけど、フリーラジカルを除去する効果があるらしく、錠剤を水でといてうがいすると予防できると言われている。前述した、プロマックやムコスタと同じような効果ですね。ただ、プロマックやムコスタの方はフリーラジカル除去に加えて粘膜保護作用もあるからこっちの方がいいような気もしないでもない。

メルクマニュアルを見てみる

メルクマニュアルとは「世界中の医療従事者が信頼を寄せる総合医学書の決定版」です。

この医学書の口内炎の欄を参考にしてみる。

原因

感染症: ウイルスが最も一般的な原因であるが,細菌および真菌によってもときに発症する。口腔感染症は,免疫不全患者において臨床的に顕著である。

当サイトではウイルス、細菌、真菌をひっくるめて雑菌と表現してきましたが、厳密にはウイルスは菌ではないですね。どうやら一番の原因になるのはウイルスのようです。ウイルスの種類によってはうがい薬で死なないものもあるが、洗い流して口腔内の絶対量を減らすことができるのでうがいは有効な手段だ。あと、ブラッシングで物理的に口腔外へ出すこともできるので歯磨きも有効な手段となる。

治療法

基礎疾患は治療する。入念な口腔衛生(軟毛の歯ブラシを用いて)は二次感染を予防しうる。酸味のある食物や塩辛い食物を除いた軟食を摂る。

多種の局所療法を,単独であるいは組み合わせて症状の改善をはかる。これらの治療法には,麻酔,保護膜,コルチコステロイド,抗生物質,抗ヒスタミン薬,および焼灼術などの物理的手段がある。

局所麻酔法としては,2%粘性リドカイン5mL,水10mLで希釈し,3時間毎に洗口し,その後吐き出す。1%トリアムシノロン含有または非含有カルボメチルセルロース・ペーストを1日4回塗布すると,有痛性局所病変の刺激を緩和する。その他の局所薬には,スクラルファートおよびアルミニウム-マグネシウム抗酸液剤があり;これらの薬剤は30mL,単独投与するが,しばしば2%粘性リドカイン5mLとジフェンヒドラミン(緩徐な局所麻酔作用を有する抗ヒスタミン薬),そしてしばしばカオリン12.5mg,と混合して洗口液として用い,吐き出す。医師によっては,テトラサイクリンまたはナイスタチン懸濁液を追加する。もし感染性病因が想定されなければ,フルオシノニド・ゲルを各潰瘍に塗布することがある。5%アンレキサノクス・ペーストを1日4回塗布する(指先にて1/4を潰瘍全体に塗布)。

化学的または物理的焼灼術は疼痛を緩和しうる。低電力(2〜3ワット)で焦点拡散のパルス照射CO2レーザー療法は疼痛が即座に緩和され,局所病変が再発しにくいが,銀硝酸塩棒はそれに比べると効果は劣る。

やっぱり口の中の衛生管理が基本みたいですね。

飲食物についての記載もあります。酸味の強いものや塩辛いものは避けたほうがいいようです。

高濃度の塩分や酸は傷に刺激になってしまうためです。

先程の重篤副作用マニュアルにはなかったものとしては、抗ヒスタミン剤の外用が記載されていますね。とくに、抗ヒスタミン剤の中でもジフェンヒドラミンには局所麻酔効果もあるので効果が期待できるそうです。上述しているデスパコーワ口腔用クリームがジフェンヒドラミンを含有する口腔用クリームになります。

テトラサイクリン系抗生剤
テトラサイクリン懸濁液を追加って書いてあるけど、これで洗口するならテトラサイクリントローチも有効なのでは、トローチ剤ってあんまり種類なくてSPトローチが有名だけどアクロマイシントローチってのもある。これがテトラサイクリン系のトローチです。

ネオステリングリーンうがい液

一般的名称
ベンゼトニウム塩化物

効能又は効果
口腔内の消毒、抜歯創の感染予防

用法及び用量
口腔内の消毒にはベンゼトニウム塩化物として0.004%(50倍希釈)溶液として洗口する。抜歯創の感染予防にはベンゼトニウム塩化物として0.01~0.02%(10~20倍希釈)溶液として洗浄する。

主に抜歯後に使用するうがい薬なんだけど口腔内の消毒の適用もある。

レーザー治療

早く治したいならレーザーで焼くのが一番いいんだけど病院へ行くのが面倒ですよね。レーザーの熱によってタンパク質を凝固させて、患部を閉じ込めてしまうという治療法です。どこでやってるのかわかりませんが1回3000円くらいです。

口内炎の種類ごとの治療薬の例

参照:口内炎 ガイドライン外来診療2009:日経メディカル オンライン

ヘルペス性歯肉口内炎

ゾビラックス錠(200mg)、含嗽用ハチアズレ顆粒、アラセナ-A軟膏

アラセナA軟膏を口内に塗ることあるんですね。また内服の抗ウイルス剤を併用することもある。内服の抗ウイルス剤にはバルトレックス錠やファムビル錠なんてのもある。うがい薬は顆粒だがこれはアズノールうがい薬と同じものだ。

カンジダ性口内炎

軽症:(いずれかを選択)
ファンギゾンシロップ、フロリードゲル経口用
中等症~重症(いずれかを選択)
イトリゾールカプセル(50mg)、イトリゾール内用液

アフタ性口内炎

・接触痛緩和のため、ステロイド軟膏(ケナログ口腔用軟膏、アフタゾロン口腔用軟膏、デキサルチン軟膏、デルゾン口腔用など)の塗布や、貼付錠(アフタッチ)、貼付膜(アフタシールS)、噴霧薬(サルコート)。ビタミンCおよびE、パントテン酸の内服。
・2次的な感染に対しては抗菌薬含有トローチや抗菌薬の内服が必要なこともある。

抗菌のトローチにはアクロマイシントローチなんてのがある。ステロイド軟膏やパッチの主な目的は接触疼痛緩和だから患部を保護することで外部からの刺激から保護して痛みを和らげる目的で使う。

潰瘍性口内炎

・起炎菌がわかればそれに対応する抗菌薬、不明のときは広範囲スペクトルの抗菌薬の投与。含嗽薬の使用。同時に口腔内を清潔にし、2次感染予防のための抗菌薬の投与ならびに、補液や栄養管理を行う。
・疼痛の激しい場合は消炎鎮痛薬の投与やキシロカインゼリーの塗布を行う。
・褥瘡性潰瘍の場合には、接触痛に対してステロイド軟膏、2次的な感染に対して抗菌薬含有トローチ。

キシロカインゼリーって口内に使用可能なんですね。ということで、これ使ったことあるけどメッチャ苦いですよ。でも、痛みを和らげる効果は他の軟膏よりもこれが一番です。だって、局所麻酔薬ですら駆らね。とりあえず、つらい痛みをとって美味しい食事がとりたいってときにはこれが一番効いた。

漢方薬治療(半夏瀉心湯うがい)

保険適用のある漢方薬っていくつかあるんですね。調べてみると「半夏瀉心湯(はんげしゃしんとう)」、「黄連湯(おうれんとう)」、「茵ちん蒿湯(いんちんこうとう)」なんてのが検索でヒットしました。

で、一番検索数が多かったのが「半夏瀉心湯」です。飲んでもイイんだけど、水に溶かしてうがい役にしたり、直接塗布したりして使うとい方法もあります。うがいするなら患部に直接薬が接触することが大切だから口の中に10秒程度含んで患部に行き渡らせることが大切です。

ツムラ半夏瀉心湯はエキス顆粒なのですが、水にはなかなか溶けづらいのでお湯で溶かすことをおすすめします。ただ、患部に粉を塗るという使い方もあるくらいなので完全に溶かす必要はありません。

直接塗ると濃度が高いので最初はしみることがありますが、時間が絶つと痛みが引いてきます。

しかしなぜうがいしてだしてしまうのでしょうか?飲み込んだほうが効く気がするんだけど。

エピシル口腔用液

がん治療に伴う口内炎の疼痛緩和に使用するスプレー。

エピシルは、スプレーとして口腔内に適用された脂質ベースの液体が、口腔粘膜全体を覆う強固な生体接着ゲルを形成し、口腔内上皮(幹部)を物理的に保護する。スプレーして数分以内に口腔内疼痛を緩和し、その効果は8時間程度持続する。がん患者がすぐに使えるポケットサイズの容器で提供される唯一の口内炎用製品という。

作用機序を考えると通常の口内炎でも十分に効果は期待できるけど保険適用上の範囲で使うことはない。抗癌剤治療をしている人以外が手にすることはほぼないでしょう。

ちなみにエピ知る口腔用液は医薬品ではなく医療機器という取り扱いになります。

病院で処方されるビタミン剤

いっぱいありすぎるので商品名と成分と簡単な説明だけ書いていきたいと思う。必ずしも口内炎に使うというわけではない。肌荒れなどで使うならB2やB6の服用がオススメです。

・ノイビタ錠:オクトチアミン
ビタミンB1誘導体

・アリナミンF:フルスルチアミン
ビタミンB1誘導体

・ハイボン錠:リボフラビン酪酸エステル
ビタミンB2

・フラビタン錠:フラビンアデニンジヌクレオチドナトリウム
補酵素型ビタミンB2

・ピドキサール錠:ピリドキサールリン酸エステル水和物
活性型ビタミンB6

・ビタメジンカプセル:チアミン塩化物塩酸塩、ピリドキシン塩酸塩、シアノコバラミン
ビタミンB1、B6、B12を配合した複合ビタミン剤

・ノイロビタン錠:オクトチアミン、リボフラビン、ピリドキシン塩酸塩、シアノコバラミン
ビタミンB1、B2、B6、B12を配合した複合ビタミン剤

・ビタノイリンカプセル:フルスルチアミン、ピリドキサールリン酸エステル、ヒドロキソコバラミン、リボフラビン
ビタミンB1、B2、B6、B12を配合した複合ビタミン剤

・ハイシー、シナール:アスコルビン酸
ビタミンC

・ビオチン散:ビオチン
ビタミンH

・ワッサーV:チアミン、リボフラビン、ピリドキシン塩酸塩、ニコチン酸アミド、パントテン酸カルシウム、アスコルビン酸
総合ビタミン製剤で6種類のビタミンを配合

・パンビタン末:レチノールパルミチン酸エステル、チアミン硝化物、リボフラビン、ピリドキシン塩酸塩、シアノコバラミン、アスコルビン酸、エルゴカルシフェロール、トコフェロール酢酸エステル、パントテン酸カルシウム、ニコチン酸アミド、葉酸
複合ビタミン剤で11種類のビタミンを配合しているが、これを口内炎に使用ということはないだろう。

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