内服調剤料を勉強するときに避けて通ることができないのが、
リウマトレックスカプセルの内服調剤料です。
服用方法が特殊なためいい勉強材料になります。
処方例
リウマトレックスカプセル 2カプセル
分2 朝夕食後 4日分
毎週月曜日に服用
リウマトレックスカプセル 1カプセル
分1 朝食後 4日分
毎週火曜日に服用
リウマトレックスという薬は、1週間単位で服用する薬だ。
上記の例だと一週間で、3カプセルを服用するわけだ。
週の最初(月・火曜日)に服用して残りの5日間は休薬期間である。
その3カプセルっていうのも12時間毎に服用しないといけないから、
こんな風にややこしくなるわけだ。
だから、4日分ってなっているけど、実質4週間ということです。
まず、
基本ルールでは内服薬の調剤料は用法ごとに算定できるはずだから、
これは2剤分になるのでしょうか?
いいえ、これは2剤分とってはいけません。
もう一つのルールとして同じ飲み方の薬は、まとめて1剤と数えるというルールがあります。
なので、
服用方法が違っても、
上記の例だと、リウマトレックス1剤とみるので、4日分+4日分で合計8日分の内服調剤料を算定することとなる。
漸減と同じ考え方ですね。
また、
実質4週間分の薬なんだけど、実際に服用するのは8日間なので、調剤料は8日分しか算定できません。
4週間分とってはいけません。
ただ、リウマトレックスが出たら、必ずしもこういう風になるわけではありません。
例えば、
リウマトレックス 1C 12日分
朝食後
毎週、月、水、金に服用
こんなのもある。
これだと、漸減もないので、そのまま分1で入力して12日分の調剤料が算定できるわけだ。
これも実質4週間分なんだけど、とれるのは内服調剤料8日分だけですね。
リウマトレックスってリウマチの薬で、
結構専門的な薬になるからどこの病院でも処方されるってわけではない。
見ないところはとことん見ない薬だ。
その反面、大きな病院とか、膠原病科、リウマチ科の病院とかではよく使う薬です。
こういった病院のすぐ近くにある薬局ならいやでも毎日リウマトレックスを入力することになるだろう。