内服調剤量は服用時点ごとに算定します。
だから、処方されている薬が全て同じ飲み方であれば、通常内服調剤は「1剤」しか調剤料を算定できません。
ただ、いくつか例外があって、同じ服用時点であっても別剤として内服調剤料を算定できる場合があります。
その例としてあげられるのがチュアブル錠と舌下錠です。
処方例①
シングレアチュアブル 1錠
就寝前 10日分
クラリチン錠 1錠
就寝前 10日分
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この処方だと、
服用時点がそれぞれ就寝前で同一のため「1剤」と数えるように見えるが、
タイトルの通り、片方はチュアブル錠であるため別剤として内服調剤料を算定することが出来ます。
よって、
上記①の処方だと、内服調剤料は、10日分のものを×2剤算定することが出来ます。
うちのパソコンは、古いので、普通に上から順に入力すると2剤目にあたるクラリチンは未算定になってしまうため手動で算定しなければなりません。
最新のレセコンだと、チュアブル錠を別剤形として自動で算定してくれようです。。
ちなみに、チュアブル錠っていうのは、水なしでも飲める薬で、噛んだり舐めたりして服用するお薬。
これに似たような薬として、OD錠やD錠という薬もあります。このOD錠とD錠も水なしでも飲めるラムネみたいな薬なんだけど、
錠剤と同じように水で飲み込むこともできるので、普通の内服薬と同じ扱いになります。
なので、OD錠やD錠は別剤として認められないため、他に同じ飲み方の錠剤があれば、
まとめて1剤にします。
舌下錠も同じ考えで、錠剤とは別剤として考えることができるんだけど、
舌下錠は、ほとんど頓服で使うから内服の飲み方は関係ないんだってさ。
舌下錠は舌裏にいれて溶かすと効き目がでる不思議な薬のことで、
心臓発作時に、頓服ってのが多いって薬剤師が教えてくれました。
OD錠とチュアブル錠の違い
上記で説明しているけど、どちらも水なしでのめるラムネのような錠剤です。違いを強いて言えば、チュアブル錠は噛み砕いて飲むことを前提としています。だから、錠剤は大きめでそのまま飲み込むのには適していません。
別名:
OD錠:口腔内崩壊錠
チュアブル錠:咀嚼錠
チュアブル錠は別名:咀嚼錠といって、舐めているだけでは容易に溶けません。噛んでのむことに適しています。OD錠は水なしでのめるけど、噛んでいいかと聞かれたらダメですと答えます。
たとえば、タケプロンOD錠のように粒に徐放性をもたせている場合は、噛んですりつぶすと徐放性がなくなってしまうかもしれませんね。唾液でとかすか、もしくは飲み込むかどちらかだけです。
噛んでも影響はでないものの方が、多数ですが前提として噛んで飲むものではないということを覚えておきましょう。