少しでも安く出来ないかと水剤投薬瓶の容器代を比較してみた。
今回は容器代のコスト削減を提案したいとおもう!!
S社の投薬瓶の価格を参考にしてみよう。
10本 | 50本 | 100本 | 1箱 | 3箱 | 5箱 | |
---|---|---|---|---|---|---|
無地投薬瓶30ml | 230 | 1000 | 1800 | 3900 | 10920 | 16900 |
@23 | @20 | @18 | @15 | @14 | @13 | |
無地投薬瓶60ml | 250 | 1150 | 2000 | 3400 | 9300 | 14000 |
@25 | @23 | @20 | @17 | @15.50 | @14 | |
無地投薬瓶100ml | 300 | 1350 | 2400 | 2940 | 7980 | 11900 |
@30 | @27 | @24 | @21 | @19 | @17 | |
プリント目盛30ml | 320 | 1400 | 2500 | 5460 | 15600 | 24700 |
@32 | @28 | @25 | @21 | @20 | @19 | |
プリント目盛60ml | 350 | 1500 | 2700 | 4400 | 12600 | 20000 |
@35 | @30 | @27 | @22 | @21 | @20 | |
プリント目盛100ml | 400 | 1750 | 3200 | 3780 | 10920 | 17500 |
@40 | @35 | @32 | @27 | @26 | @25 | |
カップ付ボトル30ml | 550 | 2500 | 4400 | 9880 | 28080 | 42900 |
@55 | @50 | @44 | @38 | @36 | @33 | |
カップ付ボトル60ml | 590 | 2650 | 4700 | 8200 | 22800 | 35000 |
@59 | @53 | @47 | @41 | @38 | @35 | |
カップ付ボトル100ml | 750 | 3400 | 6000 | 7420 | 20580 | 31500 |
@75 | @68 | @60 | @53 | @49 | @45 | |
計量カップ10ml | 200 | 900 | 1600 | 2400 | 6600 | 10000 |
@20 | @18 | @16 | @12 | @11 | @10 |
ポイント
- プリントメモリがいいのか?
- 計量カップ一体型がいいのか?
- そのボトル用量は適切か?
①ホントにプリントメモリの方がいいのか?
そりゃプリントメモリの方がいいですよ。だって見やすいし、凹凸もないから水剤ラベルが張りやすい。ただ価格が高いのです!!
ちなみに、プリントメモリなしは印刷されていないだけであって凹凸でメモリは入っている。見づらいだけで使用できなことはない。
印刷という工程が増えるから製造コストがかさむんだと思う。ということで、コスト面を気にするのであればプリントなしがいいです。
では、
そもそも、なぜ容器にメモリは必要なのでしょうか?
メモリが必要なのは容器のメモリを使用して飲んでもらう時ですね。
計量キャップをつけて患者さんがキャップで計量する場合はボトルに付いているメモリは使用しません。
つまり、ボトルのメモリが読みやすいかどうかは関係ないのです。
薬局側では規定量が入っているのか確認(全量監査)するのに使いますが、それは1回だけだから見難くてもさほど苦にならない。
結論、
計量カップをつけて飲んでもらうのであれば、あえて高い容器を使う必要はない。
ちなみに、うちの場合は30mlの容器は小さすぎて凹凸があるとラベルが綺麗に貼れないからフラットなプリントメモリ便を使用している。60ml以上の容器のときには無地投薬瓶を使っている。
②計量カップ一体型がいいのか?
キャップ一体型簡単でいいですよね。ただ、スポイトが突っ込めないってデメリットはある。
好みによるとこだと思うので、価格だけ比較する。
一体型じゃない場合は、別途購入した計量カップをつけてあげるからその分よけいに経費がかさむ。
結果的にどっちの方が安いのか?
一体型はプリントメモリなのでそっちで比較する。
一体型の30mlなら1個55円です。
無地ボトルなら1個23円+カップ20円で合計43円
プリントメモリなら1個32円+カップ20円で合計52円
ということで、計量カップを別でわたした方が安いです。
30mlボトルだけでなく他の用量でもこんな感じになる。
プリントメモリの場合だと1回数円しか違わないのでどっちでもいいと思う。
③その用量ボトルで適切ですか?
今回一番伝えたいポイントがこの③です。
ボトル用量の検討です。
シロップ30mLで出ていたら30mLの容器を使いますよね。
シロップ60mLで出ていたら60mLの容器を使いますよね。
たぶん決められたルールはないと思うんだけど、これを当たり前のように選択していると思う。
つまり「シロップが収まる一番小さいサイズの容器」を選択しているのだ。
わざわざ、30mLを60mL容器に入れたりしないですよね。
なぜ一番小さいサイズの容器を使用するのか?それは当然、小さいサイズの容器の方が安いからです。
しかし、よく考えてみましょう。ホントに小さいサイズの容器の方が安いのでしょうか?
ボトルはまとめて買ったほうが1本あたりの単価が小さくなります。
だったら、小さいサイズを廃止して規格を1本化してみたらどうだろう?
まとめ買いで1本あたりが安くなります。
「大は小を兼ねる」という言葉の通り小さい容器はなくても大きい容器に入れればいいのだ。
さぁ、計算してみよう!!
60mlを50本は1本23円
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60mlを100本は1本20円
どうですか?規格を統一したほうが安いですよね。
うちなんか、
30mLだけプリントメモリ使っているからもっと差が出ます。
*30ml(無地)は凹凸でラベルがはがれるため
60ml(無地)を50本は1本23円
---------------------------------------------
60ml(無地)を100本は1本20円
容器の使用量によるから一概にどちらが安いとは言えないんだけど、一考する価値はあると思う。
まぁ、少量(15ml以下)のときは小さい容器使わざる負えない状況もあるから、容器を完全に1本化することはできない。ホントはそれも考慮するべきなんだけど、計算がややこしいから省略します。
調剤薬局の容器代について
容器代は患者に請求してもいいし無料でわたしてもいい。これは薬局の考え方しだいですね。
容器代を請求するときは薬局の見やすいとこに、容器代を請求する旨の掲示をしなければならないので、どこかに書いてあるはず。
詳しくはコチラ▼
関連記事調剤薬局の容器代の実費徴収について
容器代を請求するにせよ、無料でわたすにせよ、仕入れ値は安いに越したことはないので、どうすれば一番安くすむのか検討してみるといいだろう。