分包機のインクリボンカセットって高いですよね。以前に、分包紙とインクリボンのコストについて記事にしたことがあるので、こちら参考下さい。
関連記事実はスゴく高い分包コスト、分包紙の1包あたりの価格はいくら?
インクリボンカセットは1個3000円くらいです。で、どうにかして安くならないか考えた結果、おもいついたのが巻き戻しです。
そう、あたかも鉛筆でカセットテープを巻き戻すように。
巻き戻して再生できたら、これってもう究極のコスト削減ではないですか?
ちょっと、メーカーさんに失礼だから今回は画像なしでいきますね。
さきに言っときますがあくまでも実験だけですよ。壊れたら困るからけっしてまねしないで下さいね。
本題に入りますがまずはインクリボンの説明からいきます。
インクリボンって文字通りインクが塗られたリボンのことなんだけど全体にインクがぬられた長い帯になっています。
印字の原理はタイプライターのインクリボンとおんなじです。リボン全体にインクが塗られているけど使用した文字部分しかインクは使われない。
消費されたインクリボンのイメージがこちら
文字 文字 文字 文字
消費された部分だけ白抜きになってるんです。これって使用済みのリボンをみてみるとわかるけど、消費されているインクの面積って全体の1割程度にしか過ぎません。
1割しか使用されていないにもかかわらずリボンは自動で巻き取られるので消費されていきます。つまり、ほとんどの部分を捨てているようなものなんです。
で、ここで考えたのが、もし巻き取って最初の状態に戻せば残りの9割部分を使えるようになるのでは?という検証をしてみた。
まず巻取りからですね。
巻き取り穴にドライバーの持ち手の部分がピッタリサイズだったのでドライバーの持ち手をカセットテープでいう鉛筆がわりに巻き取ることができる。
でも、これだと手動だからけっこう大変です。電動ドライバー使うと自動でブーンってまきとれます(笑)
巻き取ってみての感想は、想像を絶する長さだったので手動で巻き取ったら1日がかりです。つまり、再生できたとしても割にあわない。
今回は検証なのでちょっとだけ巻き取った。
検証結果と結論
再生はできるが品質が落ちるのでそれを補うため普段から工夫が必要。
どういうことかというと、
普通にやると文字が欠けるんです。やはり印字は一箇所に付き1回しか出来ないようで白抜きになったリボン箇所で印字すると文字がかけてしまう。
逆に、使用していない部分ではなんら問題なく従来通りに印字することができる。
つまり、普段からの工夫とはどういうことかというと、
1週目は上段部分しか使用しないようにして、2週目は下段部分だけを使用するといった使い分けをすれば2回を限度として再生可能であろうというのがわたしの見解です。
この方法だと普段の印字スペースが半分しか使用できないので、最低限度のことしか印字できない。
ただ、もし特別に全面を印字したいという場合は全面印刷専用のカセットをつくるといいとおもう。分包紙の交換は時間がかかるけどインクカセットの交換なら一瞬ですからね。
ということで、できなくはないって結論。
さて、話はかわるのですが、最近の湯山の分包機はカセットを交換するのではなくてカセットの中身のリボンだけを交換するようになったようですよ。
毎回、あの立派なカセットまるごとゴミではもったいないですからね。
このリボンだけの交換方式になったことによりインクリボンのコストはだいぶ抑えられるそうです。