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一包化加算 薬局便利ツール

お薬を一包化するときの料金表

こんにちは。ベテラン調剤薬局事務のジム子です。

先日、一包化にいくらかかるの?という問い合わせをもらったので、料金表をつくって解説することにしました。

料金表は平成30年度の調剤報酬改定に対応したものです。

一包化にかかる手数料というのは「一包化加算」のことですね。

一包化加算

  • 42日分以下の場合7日分につき32点
  • 43日分以上の場合220点

一包化というのは薬の服用間違いをなくすために、錠剤を全部バラして「朝」「昼」「夕」ごとパックしてあげる作業のことをいいます。錠剤を手作業でプチプチとばらしていくので、とても手間がかかるので追加料金が発生します。

この追加料金を「一包化加算」といいます。医師の指示のもとで一包化した場合は保険適用ですが、飲めるのにめんどくさいからという理由で一包化を希望したような場合は保険適用することができない。

どうしてもという場合は自費で対応することができます。うちの薬局は1日分ごとに100円もらいます。量や種類にかかわらずに日数で計算します。

30日分の一包化サービスを希望するんであれば自費で3000円を請求します。高いですよね、だから自費で一包化を頼んだ人は見たことないです。

結局、こまっている人が一包化を薬局で希望した場合は、薬局が医師の了承をへて保険適用で一包化します。自費は困ってないのに一包化する人なので滅多にいないですよね。

今回は、料金の紹介なので、算定ルールは省略して点数だけをのせています。算定にはいろいろなルールが決まっています。詳細なルールに関しては別の記事で詳しく解説します。

関連記事一包化加算の算定要件を学ぶ10の処方例

一包化加算の料金表

日数 点数 10割負担(円) 3割負担(円) 1割負担(円)
1日 32 320 96 32
2日 32 320 96 32
3日 32 320 96 32
4日 32 320 96 32
5日 32 320 96 32
6日 32 320 96 32
7日 32 320 96 32
8日 64 640 192 64
9日 64 640 192 64
10日 64 640 192 64
11日 64 640 192 64
12日 64 640 192 64
13日 64 640 192 64
14日 64 640 192 64
15日 96 960 288 96
16日 96 960 288 96
17日 96 960 288 96
18日 96 960 288 96
19日 96 960 288 96
20日 96 960 288 96
21日 96 960 288 96
22日 128 1280 384 128
23日 128 1280 384 128
24日 128 1280 384 128
25日 128 1280 384 128
26日 128 1280 384 128
27日 128 1280 384 128
28日 128 1280 384 128
29日 160 1600 480 160
30日 160 1600 480 160
31日 160 1600 480 160
32日 160 1600 480 160
33日 160 1600 480 160
34日 160 1600 480 160
35日 160 1600 480 160
36日 192 1920 576 192
37日 192 1920 576 192
38日 192 1920 576 192
39日 192 1920 576 192
40日 192 1920 576 192
41日 192 1920 576 192
42日 192 1920 576 192
43日 220 2200 660 220
44日 220 2200 660 220
45日 220 2200 660 220
46日 220 2200 660 220
47日 220 2200 660 220
48日 220 2200 660 220
49日 220 2200 660 220
50日 220 2200 660 220
51日 220 2200 660 220
52日 220 2200 660 220
53日 220 2200 660 220
54日 220 2200 660 220
55日 220 2200 660 220
56日 220 2200 660 220
57日以上 220 2200 660 220

注意してもらいたいのが、だいたいこの料金ということです。

最終的に患者さんに請求する金額は、他の手数料と合算したものを四捨五入して切りのいい点数にします。そして最後に1点10円で計算するため1円単位の会計は発生しません。

四捨五入の兼ね合いでかわってきてしまうのであくまでも目安ということを覚えておいてください

さて、あらためて表を見てみると3割負担の人が30日分を一包化した場合には480円の自己負担が発生することがわかりますね。これを高いと見るか、安いと見るかは処方の内容にもよるとおもいます。

一包化の料金は、処方の内容にかかわらず日数のみによってかわるので、1日50錠服用する人と1日10錠服用する人の一包化は同じ料金なんです。

もし1日50錠の人を30日分つくったとした、1回で1500錠もの錠剤をバラすことになります。10錠の人であれば300錠ですみますね。

300錠なら10分でおわりますが、1500錠ならその5倍なので50分かかります。でも、この手間賃は同じなんです。

処方箋の内容によっては「割に合わない処方箋」「割に合う処方箋」があります。「割に合わない」ような重たい内容の処方箋は拒否してしまえばラクですが、薬局には応需義務というルールがあるので、拒否権を発動することは許されません。

「重い」「軽い」の全部ひっくるめて帳尻があうような点数設定がされていると理解して、気持ちよく受け入れましょう。

もし興味があれば算定ルールなんかもチェックしてみると面白いです。

関連記事一包化加算の算定要件を学ぶ10の処方例

すべての薬が一包化できるわけではありません。なかには開封後すぐに服用しないといけない薬もあるので覚えておく必要があります。リストにまとめたので、よかったらコチラもちぇっくしてみてください。

関連記事一包化できない薬品リスト

薬局の待ち時間が長いのは、なぜなのか?

おまけコラムです。

上記で、一包化について触れているので、薬局の待ち時間が長い理由は、なんとなく想像が付きますよね。

一包化の大物ともなると作成するだけで1時間かかります。処方箋を持参した本人はいつものことなので処方箋だけをおいて家に帰ってしまいます。

患者がいつとりにくるのか言ってくれた場合はいいんだけど、もし患者が無言で出ていってしまった場合は大変です。

いつ戻ってくるのかわからないから全力で作らざる負えない。そうすると待合室はガラガラでも調剤室内はバタバタという状況になります。

これで、空いているのに待ち時間が長い状況のできあがりです。

湿布一枚でどれだけ待たせるんだ」ってあるけど、これは仕方ないんですよね。

もう、これは来た順番だからしかたない。

もし待ち時間を短縮したいなら事前に薬局に処方箋を「FAX」もしくは「ネット送信」するといい。いまはスマホのカメラでとってアプリで簡単に送れるというのがあるから、病院でもらったら待合室で写メして、そのまま送ってしまうといいでしょう。

薬局は処方箋さえあれば、事前に入力&調剤ができるから、とりにいけば、待ってる人をすっ飛ばしてスムーズにもらえるはずです。

初回はいろいろと確認することがあるから、初めて行く薬局には向かないけど、いつも行ってる薬局なら送った方が絶対ラクです。

そして薬局も送ってもらったほうが、スキマ時間を有効利用して作成できるから助かる。

処方箋をネットで送るサービスなら「EPARKくすりの窓口」がオススメです。

粉薬やシロップも作るのに時間がかかるから、送ってもらったほうが助かります。

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