ホクナリンテープの調剤ってふにゃふにゃ曲がるから綺麗に調剤できないんですよね。
風邪のときに一緒に処方されることが多いみたいで、
風邪の日数分しか処方されないもんだから3~4枚しか処方されず、まとめてもペラペラなんです。
ペラペラしすぎて強度が足りないから輪ゴムでくくると筒状に折り曲がり薬袋に綺麗に入りません。
また、見た目が美しくない。▼こんな感じ▼
ホクナリンテープを処方するときには必ず説明書を付けるようにしていてるのだが、上記の写真のように、説明書をつけても強度が足りずに筒状になります。
そこで考えたのがうちで採用しているやり方。
もったいぶって書いた割には地味です。
それは指導箋を半分に折って強度を高めるんです。
説明書を半分に折ると強度がまし輪ゴムで束ねても丸々ことはなく、またテープと同じサイズになりとてもコンパクトに束ねることができます。
ちなみに、
7枚綴りの時は、輪ゴムしなくても最初から透明なテープが巻かれています。
そこに説明書を挟み込むとぴったりと収まります。
今回はホントたいしたことない小ネタですけど。
子供の薬をもらったときにホクナリンテープがクリップで止められていて驚きました。
そういう方法もあるようだけど、たぶんうちの方がいい気がしたので紹介してみました。
ついでに、
うちのSPトローチの調剤方法です。
ヒートになっているものを折り曲げる発想ってなかなかないですよね。
あえて折り曲げるととてもコンパクトになります。写真は24錠です。
これならA5の藥袋にもすっぽりと収まりますね。
おまけ
ホクナリンテープの使い方
今回は、記事が短かったのでもうちょっとだけ余計なこと書いてみます。
ホクナリンテープ医薬品添付文書より
通常、成人にはツロブテロールとして2mg、小児にはツロブテロールとして0.5~3歳未満には0.5mg、3~9歳未満には1mg、9歳以上には2mgを1日1回、胸部、背部又は上腕部のいずれかに貼付する。
6ヵ月未満の乳児に対する安全性は確立していない(使用経験が少ない)。
つまり、
まとめ
3~9歳:1mg
9歳~:2mg
3歳と9歳とでミリ数が分岐するわけです。
覚え方は「サンキュー(3~9)ホクナリンテープ」です。
気管支を広げて呼吸を楽にします。喘息の症状をラクにするんだけど、喘息だけじゃなくて風邪でゼーゼーしている症状も楽にしてくれます。あとRSウイルスとかもぜーぜーしますね。
貼れる場所は、腕、胸、背中なので上半身であればどこに貼ってもいいことになる。
小さい子供なら手が届きにくい「背中」がオススメ。
貼り薬なんだけど、これを貼ると皮膚から薬が吸収されて血液に入り全身に作用する。
全身に作用するが、とくに効果が出るのが気管支で気管支を広げてくれるわけだ。
実は、
心臓の方にも弱いながら作用することがあって、ドキドキすることがあります。
添付文書(その他の副作用)
0.1~5%未満
心悸亢進
0.1~5%未満
振戦、頭痛、不眠
ドキドキするなら効きすぎてる可能性があるので医師・薬剤師に相談した方がいい。
さっき、年齢で使い分けていると書いたけど、3~9歳はけっこう大雑把ですよね。
だから、医師によっては1回2/3枚とかの指示で、切って使うように指示していることもある。
基本的な注意事項は、毎日同じとこに貼っているとかぶれやすくなるから次貼るときはずらして貼った方がいいそうだ。
ホクナリンテープの体重換算
先ほど、1回2/3枚とか書いたけど、これの目安になるのが体重です。
製造メーカーのアボットさんのホームページのQ&Aに目安が書いてあります。
A 気管支喘息患児を対象にホクナリンテープの至適用量を検討した結果、至適用量は約50μg/㎏であると推察されました。
ってことは、
0.5mgのモデルは10kgくらい、1mgのモデルは20kgくらいで、2mgのモデルは40kgくらいになるかな。
9歳で20kgならまぁあるとして、3歳で20kgはそうはいないかな。だから、推察するに15kgくらいなら1mg2/3枚とかにするのかもしれないですね。