薬局に行くと必ずと行っていいほどジェネリック医薬品を進めてきます。
たてまえとしては、
- 患者の会計が安くなって、患者が嬉しい。
- 国の医療費負担も少なくなって、国も嬉しい。
- 薬局もジェネリックを推奨すると、とれる点数があるから、嬉しい。
みんなでウィンウィンウィンそれがジェネリック医薬品なんですよね。
ちなみに、
薬局がジェネリックを推奨する理由は、
患者にわたした医薬品の総量のうちジェネリック医薬品でわたした割合が一定数を超えると、
その薬局は基本料がアップするのです。
薬局の基本料というのは処方箋受付ごとにとれる処方箋受付料のことだ。
この処方箋受付料は、まるまる薬局の利益となるわけだがジェネリックの使用割合が一定数を超えると、
最大で+22点(220円)増やすことができる。
この+22点は、受け付けた処方箋全てに対して上乗せで請求できるから、
仮に、月に1000枚の処方箋を応需している薬局であれば、この点数だけで22万円も純利益が増える。
月に、何もしなくても22万円の増益って凄いですよね。
だから、薬局はジェネリックの使用割合をどうしても増やしたいのだ。
だから、患者にはとにかくジェネリックを使用してもらいたいのだ。
たとえ、それに変更することで価格が安くならなかったとしても変えてくれたら使用割合には反映できる。
患者からしたら値段が変わらないのにジェネリックを使用する意味ってほとんどないですよね。
でも、そんなことは関係ないのです。なぜなら患者の利益のために変更しているわけではないからなんですね。
といっても、ほとんどの場合は安くなることが多いので、患者さんの利益になているといえます。
さて、長くなりましたが、ここからが本題です。
患者さんはジェネリックに変更することでどれくらいのメリットがあるのでしょうか?
先ほど言ってしまいましたが、
実はジェネリック医薬品に変えたとしても値段が安くならない場合があるのです。
結論から言うと、
処方例を交えて後発医薬品に変更した時にいくら安くなるのか見てみよう。
変更したことによって変わるのは薬剤料だけなので薬剤料のみを比較することとする。
薬剤料の計算方法
処方例
PL顆粒 3g
3*6.4 + 3*8.9 + 3*5.6 = 62.7
さぁ、
PL顆粒をサラザックに変更してみよう。
処方例
サラザック顆粒 3g
3*6.2 + 3*8.9 + 3*5.6 = 62.1
あれ?
後発医薬品に変更しても会計変わりませんね。
では、
PL顆粒だけでなく全部後発医薬品に変えてみましょう。
処方例
サラザック顆粒 3g
3*6.2 + 3*5.6 + 3*5.6 = 52.2
全部変更することでやっと100円安くなりました。
ただ、これは10割負担の場合の計算だから、普通は健康保険がきくので3割負担ですね。
つまり全部かえて30円安くなります。
かえるなら全部かえて、ようやくちょっとだけ安くなります。
ジェネリック医薬品に変更することに価値がある薬は、もとの薬価が高い薬で、長期に処方されている薬だ。
風邪薬なんかだとあまり意味が無いことがわかる。
ジェネリック医薬品と先発医薬品の薬価はどうやって比較すればいいのか
医薬品添付文書に薬価って書いてないけど、どうやって調べたらいいのでしょうか?
おすすめサイトは、
ジェネリック医薬品学会が運営しているかんじゃさんの薬箱ってサイト
先発品で検索すると対応する後発医薬品を全て表示してくれます。
同じ画面に、先発品と後発品を両方共表示してくれるので、比較も容易です。
また全ての後発品が表示されるので一番安いジェネリックの薬価を調べることも出来ます。
薬価改定にも迅速に対応してるし、新しい薬も発売と同時に登録されている。
お気に入りのサイトの一つなので紹介しました。