いまは国が後発医薬品(ジェネリック医薬品)の使用を推進しているから後発医薬品の処方がとても多くなりました。
後発医薬品って、先発医薬品にたいして1つだけじゃないんです。
たとえば、
先発医薬品:ロキソニン錠
に対して、
後発医薬品:スリノフェン錠、ウナスチン錠、ロブ錠、ロキフェン錠などなど
ロキソニン錠の後発医薬品だけで20種類以上も発売されています。
で、これら全てを在庫しておくことは実質不可能ですよね。そもそも問屋さんにだってそんなに沢山の種類おいてないから取り寄せになる。
だから、
いくつかルールはあるけど、後発医薬品の処方は成分が同じであれば別のメーカーのものに変更しても構わないってことになってます。
ルール
①変更不可と書かれてなければ変更できる
②患者の同意が必要
③先発品への変更はできない
先発 → 後発 は可能
先発 → 先発 は不可能(医師への疑義照会が必要)
後発 → 後発 は可能
後発 → 先発 は不可能(医師への疑義照会が必要)
④後発品に変更であれば規格・剤形変更もできる
先発:アムロジン5mg → 後発:アムロジピン2.5mg×2錠
先発:トランサミン錠 → 後発:リカバリンカプセル
⑤変更後は、FAXやTELで処方元に連絡する
ただし、病院と取り決めがあれば必ずしも毎回しなくてもいい
後発品を先発品に変更することが認められていないのは、国がジェネリック医薬品を推進するという方針に反することになるからです。
でも、先発品の剤形変更くらいは認めて欲しいですね。カプセル、錠剤、OD錠剤など効き目は同じとされてるのにそれぞれ在庫せざるおえないのはムダ以外の何者でもない。
たとえば、アムロジン錠をアムロジンOD錠に変更する権利がないから両方在庫しとかないといけないんです。
値段同じで効き目も同じなんだからいいぢゃんと思う。嚥下困難でOD錠以外ダメって場合もあるけど、患者に確認してから変更が原則だから確認すれば問題ないはずだ。そもそも、ジェネリックだったら剤形変更できますからね。
これほど下らない取り決めないと思うからいずれ変更可能になると信じたい。
残念ながらいまのところ後発品の規制はゆるいけど先発品への融通はきかないままですね。