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病気のガイドラインが集約された「外来診療ガイドライン」は薬局に必須アイテム

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薬局に絶対あったほうがいいオススメ書籍の紹介をブログ仲間である薬剤師の先生に書いてもらいました。過去にも「薬剤師の勉強にホントに役立つ書籍紹介」って記事を書いてもらっているのでそちらの記事もよかったら見て下さい。

今回は、寄稿記事です。それでは転職系薬剤師のウラ話のプジキ大先生よろしくお願いします!!

白衣の人
今回は、病気の勉強に役立つ書籍「外来診療ガイドライン」を紹介します。

調剤薬局であれば必ず「医薬品集」つまり「薬」に関する本はおいてあるけど、病気についての本はおいてありますか?

これ地味に大事なんですよ。服薬指導で患者に突っ込んでみたはいいけど、聞きっぱなしで、へーそんなんですね。では、今回の薬は◯◯◯です。って服薬指導の薬剤師いませんか?

これ患者からしたら「なんで聞いたし?」みたいな感じになりますよね。これが薬剤師がウザがられる理由の一つなんだけど、聞きっぱなしで、相手に有益な情報を提供できてないどころか、そもそも会話のキャッチボールができてない。

これでは患者さんとの信頼関係を築くのは難しいです。

病気についてわからないときはこういう対応になってしまいがちですが、そういうときでもせめて「共感の一言」くらいはほしいところです。うちのサイトでは服薬指導に使えるテクニックも紹介しているので、よかったらそれも参考にして欲しい。

オススメ服薬指導が上手い人だけ使っている有名心理学テクニック5選

それはさておき、

服薬指導で患者のプライバシー突っ込んだのであれば、なにか有意義な情報を一つ以上提供できるように努めましょう。今後の治療指針やケア方法なんかをアドバイスできたらサイコーです。そこに服薬意義なんかをからめて薬の説明するとコンプライアンスもグッとあがります。

日経DIクイズの解答がまさに、こんな感じの上手な回答してますよね。これはプロが推敲に推敲を重ねて作り上げた解答だから、即席で真似できるようなものではないんだけど、お手本にはもってこいです。

薬局薬剤師なら日経DIプレミアムとてますよね?

プレミアム版だと1冊に4クイズのってるので、ためになること間違いなし。日系DIクイズって書籍もあるけど、あれ1冊5000円もするんですよ。だったら日経DI雑誌を定期購読したほうがオトクなんじゃないかとプジキはおもうわけです。

そんな日経DIをこよなく愛するプジキは日経DIをオススメする記事も書いているのでよかったら参考にして下さい。

オススメまだ日経DIプレミアム版を読んでないの?

女性
プジキさん!!そろそろ宣伝やめてもらっていいですか。プンプン(●`ε´●)
白衣の人
あっ、ハイ。すみません。

ということで、服薬指導に説得力がないのは「病気」知識がないからです。ただ、病気の知識は一朝一夕に身につくものじゃないです。まして、病院経験のない調剤オンリー薬剤師には医者が病院で何やってるのかなんてまったくの未知の領域ではないでしょうか。

でも、安心して下さい。病気にはそれぞれ治療方針がありガイドラインが設けられています。医者だって好き勝手に診察してるわけではなく、ちゃんとガイドラインにもとずいた治療をしていきます。

このガイドラインのおかげで専門医にかかれば一定水準の治療が全国の医療機関でも受けられるます。

調剤薬局の薬剤師は、病院の中をのぞくことはできませんが、ガイドラインをみることで医者の治療方針を推察することができます。

薬剤師が患者に治療方針をきかれたときは、このガイドラインを検索して、アドバイスしていくといいでしょう。でもね、ガイドラインって探すのめんどくさいし、必ずしもネットで見れるとは限らないんです。

だから、薬局にはガイドラインに準じたものを一冊おいておく必要があるんです。

これが今回の本題でしたね。

オススメする書籍は「外来診療ガイドライン」です。日経DIをすすめていることからわかるように日経シリーズがすきなんです。この「外来診療ガイドライン」は日経メディカル社が監修してるので、日経DI同様にすごく読みやすく出来ています。

医学の進歩はとてつもなく早いので内容はどんどん更新されていきます。この「ガイドライン外来診療」も毎年更新されます。医療従事者は情報の正確さが命なので、これは最新のものを準備しましょう。

この書籍は、患者にきかれたときの調べ物するに便利だし、勉強道具としても超優秀です。薬の勉強が一通り終わったら今度はガイドラインに則った治療指針を勉強していくといいです。正直、薬剤師の病気の勉強であればこれ一冊アレば十分!!

ガイドライン外来診療の特徴

  1. 主要96疾患を厳選してガイドラインを網羅
  2. 診断や治療のポイントだけでなく代表的な処方例が掲載
  3. 専門医に紹介するべきケースが記載
  4. 臨床経験豊富な第一線の臨床医154人が執筆
  5. 図表が豊富でとにかく見やすい

薬の勉強し始めたらガイドラインは嫌でもしらべるので、そのつどガイドラインを探していたのでは、効率悪くてしょうがない。これ手元においとくとめっちゃ捗ります。薬局におくだけでなく、個人でもっとくことをオススメします。

個人的に、気に入っているポイントは、

  • 「処方例」が充実していること
  • 専門医に紹介すべき場合が例示されていること
  • 患者・家族への説明のポイントがまとめられていること

純粋なガイドラインだと上記のポイントは記載されていないのですが、そこは「日経メディカル社」独自の工夫で読みやすくつくられています。ここがあるからこそ「読み物」にもなりえるんです。

ちょっと分厚いので、こんなの置く場所がないって?大丈夫です。かわりに何の役にも立たない日本薬局方をすてましょう。

掲載されている主要疾患も例示しておきましょう。

呼吸器疾患
かぜ症候群、インフルエンザ、肺炎、肺結核、非結核性抗酸菌症、喘息、COPD、間質性肺炎、肺高血圧症、睡眠時無呼吸症候群、呼吸不全・在宅酸素療法

循環器疾患
虚血性心疾患、不整脈、高血圧、心筋症、心不全、肺塞栓症、大動脈瘤

消化器疾患
口内炎、胃食道逆流症、胃炎、胃潰瘍・十二指腸潰瘍、機能性ディスペプシア、過敏性腸症候群、感染性下痢症、肝炎・肝硬変、潰瘍性大腸炎・クローン病

血液疾患
貧血、骨髄異型形成症候群

内分泌・代謝性疾患
糖尿病、脂質異常症、肥満症、高尿酸血症・痛風、甲状腺機能異常症、骨粗鬆症

婦人科疾患
更年期障害

運動器疾患
凍結肩、腰痛症、変形性膝関節症

皮膚疾患
アトピー性皮膚炎・接触皮膚炎、蕁麻疹、皮膚そう痒症、皮膚真菌症、帯状疱疹、乾癬、尋常性ざ瘡、薬疹、褥瘡

泌尿器疾患
尿老結石症、膀胱炎、男性下部尿路症状・前立腺肥大症、尿失禁症

アレルギー疾患
花粉症

精神・心身医学疾患
不眠症、うつ病、社交不安症状・社交不安障害、認知症、統合失調症

腎疾患
慢性腎臓病

全身性疾患・膠原病
サルコイドーシス、リンパ脈管筋腫症、全身性エリテマトーデス、関節リウマチ、多発性筋炎・皮膚筋炎、全身性強皮症、シェーグレン症候群

神経疾患
脳卒中、顔面神経麻痺、てんかん、パーキンソン病

感覚器疾患
白内障、緑内障、めまい、難聴

ガン
肺癌、食道癌、胃癌、大腸癌、肝癌、胆道癌、膵癌、口腔・咽頭癌、喉頭癌、前立腺癌、膀胱癌、腎癌、乳癌、子宮癌、卵巣癌、白血病、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫、悪性脳腫瘍、甲状腺癌、皮膚癌

全部で96疾患の最新診療ガイドラインが1冊に集約されています。似たような書籍に「今日の治療指針」ってあるけど、これよりも噛み砕いた内容で「読み物」にもなるのが「ガイドライン外来診療」です。

「今日の治療指針」はAmazonでサンプルページが読めるので読んでみるといいです。辞書としてはいいですが、読む気が失せるのがよくわかると思います。

ガイドライン集はページ数が多いのと、密度も濃いからどうしても値段が張ります。

そんな書籍の購入のささやかなタシに、薬剤師だけができる特権。登録するだけ1万円もらえるサイトがあるので、こういうのもうまく活用してくといいと思います。

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