口腔内崩壊錠の一覧表を作ってみました

いままでありそうでなかったリストです。まったく実用的な用途が思い浮かばないような一覧表を作ってみました。

その名も「口腔内崩壊錠一覧表」です。

表を作成するのがちょっとしたマイブームです。

こないだ厚生労働省のホームページで平成28年4月からの新薬価リストが公表されて、エクセルで全医薬品データが簡単に手に入るのでせっかくなのでちょっと手を加えてみました。

外部リンク：薬価基準収載品目リスト及び後発医薬品に関する情報について（平成28年4月1日適用）｜厚生労働省

ちなみに、こんなのも作りました。4月からの薬価改定に備えて新旧薬価対比表(関連記事)

抽出条件は先発医薬品で「D錠」もしくは「OD錠」の文字を含むものです。これで薬価収載されている口腔内崩壊錠が抽出できます。ただ、15000品目もあるとOD錠だけでも膨大なので先発品（準先発品）に絞ってみました。

結果、見たことがない口腔内崩壊錠いっぱいありますね。まじか？こんなの発売してたのか～ってやつ。

口腔内崩壊錠は患者さんにとってはメリットあるけど、薬局にとっては在庫がかさみ疎まれる存在です。

普通錠と口腔内崩壊錠とで相互変更が認められればそんなに疎まれることもないけど28年の調剤報酬改定でもこの変更は認められませんでした。

口腔内崩壊錠発売したら普通錠の販売を中止してくれたら助かるけど、メーカーは薬局の在庫を増やして私腹を肥やす作戦のようで販売中止はしません。

ということで、このリストでいままで見たこともないOD錠は販売戦略失敗したものだとみなします。ざまー。

ついでに薬価も載せときます。薬価が高いものほど2重在庫の損害がでかく薬局から見た迷惑度は大きい。

表を作るにあたって規格違いは載せても意味がないかなとおもったので1規格だけピックアップしてあります。

口腔内崩壊錠一覧表

うちの薬局でディナゲストよく使用されていますが、これにOD錠あるんですね。すごい高いから両方在庫したら大変なことになります。

最近、シングレアOD、キプレスODなんてでましたよね。花粉症の薬はけっこうOD錠になってますね。

アレグラにOD錠とかあるんですね。いろんなとこからアレグラくるけどアレグラOD錠は一度たりとも来たことない。

アレグラOD、アレロックOD、タリオンOD、エバステルODはどれもアレルギー薬です。私は日々エバステルODのんでるのですが正直OD錠いいです。

1種類しか飲んでないからOD錠のよさを実感できてるんだと思うけど、忙しい時に水用意しなくていいからメチャクチャ楽。花粉症の薬はOD錠がおすすめ。

ジェイゾロフトとかよく処方されてるけどODあるんですね。ディオバンODやオルメテックODとか売れている気がしません。

意外と知らない薬があると思うのでよかったら目を通してみてください。

おまけ

OD錠とチュアブル錠の違い

どちらも水なしでのめるラムネのような錠剤です。違いを強いて言えば、チュアブル錠は噛み砕いて飲むことを前提としています。だから、錠剤は大きめでそのまま飲み込むのには適していません。

別名：
OD錠：口腔内崩壊錠
チュアブル錠：咀嚼錠

チュアブル錠は別名：咀嚼錠といって、舐めているだけでは容易に溶けません。噛んでのむことに適しています。OD錠は水なしでのめるけど、噛んでいいかと聞かれたらダメですと答えます。

たとえば、タケプロンOD錠のように粒に徐放性をもたせている場合は、噛んですりつぶすと徐放性がなくなってしまうかもしれませんね。唾液でとかすか、もしくは飲み込むかどちらかだけです。

噛んでも影響はでないものの方が、多数ですが前提として噛んで飲むものではないということを覚えておきましょう。

特定の文字列をふくむセルだけ取得する方法

OD錠のリストを作ろうと思ったら「OD錠」の文字列をふくむセルを抽出したいわけでが、今回は関数が思いつかなかったので力技でやりました。

多分、関数でもいけるとおもうのですが、いまいちすっきりしません。今度、時間がある時に考え直したいと思います。

あと、マクロ組んでもいいとおもうけど1回こっきりのリスト作るのにマクロ組むのもバカらしいのであんまりスマートではないけど置換を駆使してみたいと思う。

まずは、

リストを2行作成します。

そして、1行を選択して文字列を置換します。

置換する文字列は「*OD錠*」を指定します。「*」は不特定の文字列をあらわすので「～OD錠～」の意味になるので、つまり「OD錠」を含むものを検索して置換という意味になります。

置換する文字は何でもいいけど、空白にしとけば「OD錠」を含むものが削除されます。

探したいのはOD錠を含むものなので削除では困るわけです。

なので、2行にわけました。

削除した方の列で並び替えを行えば、空欄の横がOD錠を含むセルになるので、あとはコピー＆ペーストで終わりですね。

うーん、やっぱりスマートではない。