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市販薬

ピリン系アレルギーに注意が必要なお薬一覧表

今回は、医療用と市販薬のピリン系のお薬を一覧表にしてまとめてみます。ピリン系ってアレルギーを起こしやすい薬なので販売するときはアレルギー歴の確認は必須です。

調剤薬局の薬剤師さんは医療用のピリン系は把握しているようですが、OTCまでは把握している人は少ないようです。たとえばアレルギー歴をチェックしてセデスでアナフィラキシーショックありってなったら、まずはピリン系アレルギーを疑います。

セデスにはいろんな種類があって非ピリン系も存在しますが、やはり一番に疑うべきはピリン系アレルギーによるアナフィラキシーショックでしょう。

ということで一覧表でチェックしてみましょう。

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市販薬のピリン系

市販薬でピリン系というと「イソプロピルアンチピリン」を含むものを指します。パッケージにIPA配合なんて書いてあるものが該当します。

販売名 製造販売業者等
アルペンゴールドカプセル ライオン(株)
エザックエース 新新薬品工業株式会社
エザックプラス 新新薬品工業株式会社
クリアロン鎮痛薬 前田薬品工業(株),販売会社/福地製薬(株)
サリドンA 第一三共ヘルスケア(株)
サリドンWi 第一三共ヘルスケア(株)
シオノギIPAかぜ薬EX 日東薬品工業(株),販売会社/シオノギヘルスケア株式会社
セデス・ハイ 塩野義製薬(株)
セデス・ハイG 塩野義製薬(株)
セミドン顆粒 全薬工業(株)
タイムコールP錠 日東薬品工業(株),販売会社/日邦薬品工業(株)
パイロンハイEX 日東薬品工業(株),販売会社/シオノギヘルスケア株式会社
プレコール持続性カプセル 第一三共ヘルスケア(株)
ホワイトピュア (株)アラクス
リングルAP 佐藤製薬株式会社
ルルアタックFXa 滋賀県製薬株式会社,販売会社/第一三共ヘルスケア株式会社

全部を覚えるのはむずかしいとおもうので有名所をピックアップします。確実に覚えて起きたいOTC薬は4種類です。

「プレコール」「セデス」「サリドン」「ルルアタックFXa」この4種類ですね。ルルアタックFXaは2017年に発売された新しい薬です。ルルは何考えてるんだと思いましたね。

ルルアタックは風邪のタイプによって3パターンの風邪薬「赤・青・緑」で選べるようになってます。この中で「赤」がピリン系です。パケージのピリン系表記「小さっ!!」こんなのだれも気づかない。しかもチェックがもれやすい総合感冒薬に混ぜ込んでます。

パッケージ買いする人は気づかずに買ってしまうので、せめてパッケージには大きく「ピリン系」ってかいて注意喚起してほしい。ピリン系って書くと避ける人がいるかもしれないけど目先の利益よりも安全性をアピールするのが製薬会社の仕事ですよね。

上記画像で「ピリン系」の文字読めますか?ほとんどの人が気づかないと思います。

総合感冒薬で「ピリン系」をつかう理由はほぼない。ルルアタックFXの場合は「発熱」によく効くということでイソプロピルアンチピリンを配合していますが、熱だったら「イブプロフェン、ロキソプロフェン、アセトアミノフェン」これで十分です。

発熱は、そもそもウイルスや細菌と戦うために必要ででているので、かならずしも解熱剤が必要ということはありません。他のルルアタックシリーズで言えば「青」「緑」にはイブプロフェンが使われているのであえて「赤」を使わなくてもいいでしょう。

鎮静薬(頭痛薬)にしてもピリン系を使うのであれば「イブプロフェン、ロキソプロフェン、アセトアミノフェン」をためしてから効果不十分ならつかうといい。

医療用のピリン系

医療用でピリン系は少ない。あぶないから?かほとんど使われていません。

商品名 成分名
SG配合顆粒 イソプロピルアンチピリン
クリアミン配合錠 イソプロピルアンチピリン
ヨシピリン イソプロピルアンチピリン
メチロン注 スルピリン
スルピリン スルピリン

現在、医療用で使われているピリン系の成分は「イソプロピルアンチピリン」と「スルピリン」ですが、「スルピリン」はほとんどつかわれることがありません。この中で注意すべきものは「SG配合顆粒」と「クリアミン配合錠」です。

まずこの2種類を覚えておきましょう。

どちらも頭痛薬としてよく使用されます。クリアミンに関しては頭痛専用薬です。SG配合顆粒は解熱鎮痛剤なので頭痛専用ということはないのですが、ほとんど頭痛にしかつかいません。

というのもピリン系って頭痛によく効くんですよね。

カロナールやロキソニンはピリン系アレルギーでもつかえるの?

有効成分が「イソプロピルアンチピリン」「スルピリン」でなければつかえます。

カロナールは「アセトアミノフェン」
ロキソニンは「ロキソプロフェン」
イブは「イブプロフェン」
ボルタレンは「ジクロフェナク」

よってこれらの薬は「非ピリン系」であり「ピリン系」にアレルギーがあっても使用することができます。

SG配合顆粒と同じ成分の市販薬はある?

頭痛にSG顆粒はよくつかわれる比較的人気の薬剤だと思います。ロキソニンが効かなくてもSG顆粒なら効くっていう人をチラホラとみかけます。もちろんこの逆もあります。

SG配合顆粒の販売元は塩野義製薬です。上記の市販薬の表で塩野義製薬の商品「セデス」があります。ちょっと比較してみましょう。

SG配合顆粒
成分・含量(1g中)
イソプロピルアンチピリン:150mg
アセトアミノフェン:250mg
アリルイソプロピルアセチル尿素:60mg
無水カフェイン:50mg
セデス・ハイG
成分・含量(1g中)
イソプロピルアンチピリン:150mg
アセトアミノフェン:250mg
アリルイソプロピルアセチル尿素:60mg
無水カフェイン:50mg

比較してみると全く同じであることがわかりますね。ちなみに「セデス・ハイ」は錠剤で、「セデス・ハイG」は顆粒です。どっちも1回量の有効成分はまったく同じです。医療用だと顆粒しか選べませんが、市販薬なら錠剤と顆粒でスキな方を選択できます。

SG顆粒についてしらべたので紹介します。そもそもSG顆粒の前身は「セデスG」なんです。「セデスG」は医療用でイソプロピルアンチピリン・フェナセチン・アリルイソプロピルアセチル尿素・無水カフェインを有効成分として含有してました。このフィナセチンという成分が曲者で「習慣的に長期連用した場合の腎障害等が欧米で多数報告されました」そこで「セデスG」は販売中止してフィナセチンをアセトアミノフェンに置き換えた新商品がSG顆粒なんです。

インタビューフォームによるとSG顆粒の名称由来は「Sedative(鎮静薬)と Granules(顆粒)からの転語である。」そうです。SG顆粒の「S」はセデスでいいじゃんと思うのですが「Sedative(鎮静薬)」らしいです。

クリアミン配合錠と同じ市販薬

クリアミンは頭痛専用薬です。イソプロピルアンチピリンを含有するけどメインの成分はピリン系ではなく「エルゴタミン」という成分です。この成分が含まれる市販薬はありません。他の薬剤との併用注意や禁忌がおおいのでこれと同じものは市販化されることはないとおもいます。

クリアミン錠
エルゴタミン酒石酸塩
無水カフェイン
イソプロピルアンチピリン

クリアミンとおなじエルゴタミン製剤には「ジヒデルゴット」っていう商品があったんだけど、これはすでに販売中止です。もう麦角アルカロイド系の偏頭痛薬はクリアミンしかありませんが、「クリアミン」も近いうちに販売中止になるのではと噂されてますね。

アスピリンはピリン系なの?

アスピリンって名前から勘違いされることがおおいけどアスピリンはピリン系ではありません

ピリン系アレルギーの人があえて「アスピリン」を購入することはないと思うんだけど、勘違いでやっかいなのが「アスピリン」で蕁麻疹をおこして「ピリン系アレルギー」といいはるパターンですね。

あえて、それは「ピリン系アレルギー」じゃないと否定する必要もないとおもうので、そっとしておくのがいいでしょう。「イソプロピルアンチピリン」をあえてつかわなくても他に解熱鎮痛剤は沢山ありますからね。

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