1月になると薬剤師さんの専門書籍がアップデートされるみたいで、みなさん続々と新しいものを購入しています。
購入者に聞いてみると「今日の治療薬」と「治療薬マニュアル」派の2パターンあるみたいですね。どっちが人気なのかとアマゾンで調べたらどっちも「ベストセラー1位」になっていてなんだこれ。
今日の治療薬2017 解説と便覧
内容紹介
今日の治療薬2017改訂ポイント
1.多剤併用で注意したい高齢者の薬物療法に注目し,解説に「高齢者への投与」を新設.便覧は高齢者への注意喚起マークを挿入
2.便覧は新規追加適応をマークと下線で差別化
3.配合剤の「逆引き」表記(単剤一般名から配合剤の商品名がわかる)を新設
治療薬マニュアル 2017
内容紹介
添付文書を網羅。さらに専門家の解説を加えた治療薬年鑑
ハンディサイズ本では唯一「使用上の注意」をすべて収録
•収録薬剤数は約2,300成分・18,000品目。
2016年に収載された新薬を含むほぼすべての医薬品情報を収載。
•添付文書に記載された情報を分かりやすく整理し、各領域の専門医による臨床解説を追加。
•医薬品レファレンスブックとして、医師・薬剤師・看護師ほかすべての医療職必携の1冊。
薬局で1冊購入すれば済むような気がするのですが、当薬局はケッチーので個人購入となっております。
意識高い系の薬剤師さんは毎年買い替えているようですが、パートさんは古いのをずっと使っていますね。やっぱりそういう意識の違いが実力にも現れているのは傍から見て取れます。
毎年買っている人にきくと毎年新薬が沢山発売されるから買い替える必要があるそうです。ただ1冊5000円もするということで躊躇してしまうのもわかります。
新しいのを購入したということで古いものを頂いたのですが、読んでいても理解不能なのでやっぱり無用の長物です。
そこで、こっそりと売れないかどうかググってみたところ医学書や専門書の買い取りサービスを発見しました。簡単に売れるようです。だから、毎年書籍購入している人は古いのを一度下取りに出せば新しいものを購入する足しにできます。
まぁ、個人で売るならヤフオクやメルカリでいいと思うけど、薬局として売買するならちゃんとしたサイトを利用するべきだとはおもう。
こちらのサイトは以下のような特徴があるようです。
予備校のテキストや資格の過去問なんかも対象になるみたいだから大学時代の教科書なんかも出品してみるといいかもしれませんね。
リンク:医学書・医学専門書、看護・薬学などの教科書・専門書の買取サイト「メディカルマイスター」
調剤薬局は営業する上で備え付けて置かなければ行けない書籍があり、できるかぎり最新版をそろえておくこととされています。保健所がきたときに注意されてしまいます。
けっこう高額なものもあるので下取りしてもらうといいと思います。日本薬局方とか3万5千円もしますからね。
薬局開設時に必要な書籍とは?
審査基準にはこのように記載されている。
調剤に必要な書籍は、次のとおりとすること。
(2)薬事関係法規に関するもの
(3)調剤技術に関するもの
(4)当該薬局で取扱う医薬品の添付文書に関するもの
で、指導基準にはもうちょっと具体的に記載されています。
調剤に必要な書籍は最新のものであること。
(2)医薬品医療機器等法、薬剤師法、独立行政法人医薬品医療機器総合機構法、麻薬及び向精神薬取締関係法規を備えること。その他、薬局の業務に必要な法規も備えること。
(3)調剤指針等
(4)添付文書集(取り扱う医薬品の添付文書をファイルすることでも可。)
参考:昭和62年6月1日付け薬発第462号厚生労働省通知
具体的に見ていきます。書籍は平成28年6月21日現在で最新のものを紹介しています。
日本薬局方及びその解説書
常に最新のものにしておくことと規定されていますが、これを最新版で維持するのはとても大変です。なにせこれだけで約4万円もします。最新版の第十七版は2016-04-26発売なので発売したばかりです。
薬事関係法規に関するもの
いろんな法律が関係するのですが、これが1冊にまとまっているものがあるのでそれ1冊あればことたります。
最新の法改正に対応した薬事衛生法規・法令集の決定版です。医薬品医療機器等法及び関係政省令、告示を中心に毒劇、麻薬、医療保険、保健医療、食品・家庭用品、など薬事、医療、衛生関係法令を幅広く収載した法律書。
調剤技術に関するもの
調剤指針等って書いてあるので、これはもう「調剤指針」でいいでしょう。
薬局で取扱う医薬品の添付文書に関するもの
取り扱う医薬品の添付文書をファイルすることでカバーできるので本を用意する必要は特にないと思います。ファイリングした添付文書では使いづらいとおもうのですが、検査をパスしてしまえば、添付文書は薬歴ソフトやレセコンから簡単に開くことができますし、インターネットでも見ることができます。
箱にも必ず1部はいっているのでファイリングしたものを使うことはまずありませんし、本を購入したところで本で探すこともまずありません。
設置義務はないものの必須品だと思うもの
保険薬辞典
同成分の中で剤形・薬価別にまとめ、薬価の違いがひと目でわかるほか、適応・用法の違いもわかりやすく記載。診療報酬上評価される、後発医薬品や先発・準先発品などをマークで表記。低用量ピルなどの薬価基準収載外の薬剤も一部掲載しています。一般名からも商品名からも検索可能で使いやすいと好評です。
これの青いやつもあるけど、あれはまぁ要らないでしょう。
業務指針も最近新しいのがでたので、これは薬局を運営するなら読んでおいたほうがいい書籍の一つなので紹介しておきます。
保険薬局の業務指針とか最新版そろえていますか?
保険調剤業務に伴う調剤報酬請求実務の全体を詳しく解説した保険薬局の必携本!
調剤報酬の改訂内容、保険調剤に関する事項を中心に解説し、重要通知等も網羅。
2016年版の主な追加項目
【実務編】
・医師の分割指示に基づく分割調剤
・かかりつけ薬剤師指導料
・在宅患者重複投薬・相互作用等防止管理料・・・など
その他、平成28年改定に対応した、最新の情報及び解説を収載
【資料編】
新たに「難病の患者に対する医療等に関する法律」等を追加し、その他、平成28年調剤報酬改定に伴う通知および前版以降に改正された最新の法令・通知等を収載本書の特長
・平成28年4月実施の調剤報酬改定に対応
・図表や様式見本、Q&Aを盛り込み、わかりやすく解説
・請求書類の記入例も掲載
・解説部分は2色刷り
・索引付き目次
【解説編】
第1章 医療保険制度のしくみ
第2章 保険調剤と保険薬局
【実務編】
第1章 保険調剤の実務
第2章 調剤報酬の算定
第3章 調剤報酬の請求
第4章 公害医療・労災保険等における保険調剤
【資料編】
I.関係法令
II.関係通知(請求関係)
III.関係通知(保険薬局・保険調剤一般・調剤報酬の算定)
今回は、薬局の書籍の買い取りサービスを紹介しましたが、医薬品の買い取りサービスについてはこちらの記事をどうぞ。