医薬品の名前ってうまく変換できなくてイライラした経験ありませんか?
たとえば、
ざいざる →財ざる
わそらん → 和そらん
ざらかむ → 皿カム
ひどい変換結果でしょ?
薬局では日常業務としてあたりまのように医薬品名を入力するけど、世間一般ではそうそう入力するものじゃないから一般用の日本語入力ソフトだと専門用語は変換精度が悪くてヘンテコな変換になってしまいます。
変換してうまくいかないときはF7で強制的に全角カタカナにしているとおもいますが、手間ですよね?
だから、医療用として使用するPCには医療用辞書をいれて入力誤差を是正した方がいいです。
今回は、この入力誤差を是正するために「薬品名辞書」と「薬品名3文字入力辞書」を作成してみました。
この辞書を登録すると変換候補はこのようになります。
医療現場でよく使われる3文字入力を実装することができました。
画像の例では、「ぼるた;」「ふぇき;」「あむろ;」「りんで;」の変換結果を表示しています。
薬剤師にはわりと好評だったので、作成した辞書をDLできるようにしておきます。
ダウンロードリンク(右クリックしてファイルに保存を選択)
*MicrosoftIMEとgoogle日本語入力に対応
辞書への登録方法は下記で説明します。
内容はこんな感じで約6000品目のリストになっています。2016/06/29に薬価収載したものまで対応しています。
仕様について悩んだのですが、「3文字+ ; 」にしておきました。セミコロンいれるかいれないかで悩んだのですが、通常の文章入力の時に予期せず3文字がはいってしまったときに薬品名に変換されたらわずらわしいかなと思ったので、短縮コードを使うときにはセミコロン入れることで区別することにしました。
もしかしたらセミコロンはなくても良かったかもしれません。もし必要なさそうならテキストデータなので置換で一括削除などして好きな様にカスタムして下さい。
おまけで、もうひとつ作った辞書もあるので紹介します。
ダウンロードリンク(右クリックしてファイルに保存を選択)
さきほどのは3文字変換用ですが、こちらは規格や剤形を削除したただの薬品名リストです。
つまり、
読み:めちこばーる 単語:メチコバール
こんな感じのです。「錠」とか「50㎎」とか「%」とかを全部削除したシンプルな薬品名のリストです。
これ登録しておくと「きさらたん」を変換すると「キサラタン」になるので医薬品の誤変換が減ります。
3500品目ほどの辞書です。
両方いれとくと薬品名の入力がかなり楽になります。ただね、やっぱり有料版こそが最強ですよね。
ATOK医学辞書
最善策は有料の医療用辞書の購入なのはいうまでもないですよね。
ATOKの医療用辞書とかいいですよ。
ATOKの医療用辞書入れれば業務効率が格段に上がることまちがいなしです。ATOK医学辞書いれるなら一緒にATOK入れないといけないからセット購入が必要になるので、だいたい15000円くらいです。
1万5千円で業務負担が減るなら安いものだと思います。
ダウンロードした辞書の登録方法
Google日本語入力の場合はこんな感じ▼
辞書ツールを開いてインポートを押してダウンロードしたファイルを選択するだけです。
Microsoft IMEの場合はこんな感じ▼
辞書ツールを開いて「テキストファイルからの登録」でダウンロードしたファイルを選択するだけです。
辞書の作り方
過去記事で違う辞書を作ったことがあるのでそちらで作り方を簡単に説明しています。
>>医療機関コードから住所や医療機関名称を入力できるようにする方法
今回の場合は厚生労働省のHPから薬価収載されている医薬品のマスターをエクセルでDLして、そのデータを編集して辞書にします。
ベースが全医薬品のマスターなので、おそらく今回登録した辞書でほぼすべての医薬品が網羅されているはずです。
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