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市販薬 登録販売者

ヨクイニンエキス錠「コタロー」と同じ市販薬はあるの?

ヨクイニンのCMを見かけたのでせっかくなので医療用と比較してみることにします。

最近CMでながれてるヨクイニンはクラシエのヨクイニンタブレットですね。市販薬のヨクイニンは以前からあったのでなんら目新しいものではありません。

いまの時期だと乾燥で、かゆみと肌荒れが起きやすくなるので、肌荒れ層をメインターゲットにCM導入してきたのだと思います。

肌荒れに効くということでCM流してますが、どうもシミが消えるようなイメージに誘導している気がします。

ヨクイニンタブレットの添付文書より

●「ヨクイニン」は,ハトムギの皮を除いた種(たね)で,昔からお肌のために用いられてきた生薬です。
●いぼや皮膚のあれにすぐれた効果があります。
●のみやすい小型錠です。

上記のヨクイニンタブレットは漢方薬に定評のあるクラシエさんがだしているものですが、医療用でよくお目にかかるのは「コタロー」という漢方メーカーのものです。コタローのヨクイニンも市販薬で販売されているの紹介しておきます。

ヨクイニンSコタロー医薬品添付文書より

ヨクイニンSは民間で親しまれているハトムギの種皮を取り除いた種子(ヨクイニン)からエキスを抽出し、飲みやすい錠剤にしたものです。ヨクイニンは中国の「神農本草経(しんのうほんぞうきょう)」などの薬物書に収載され、古来漢方の要薬とされてきました。栄養価が高く、全身の水分のめぐりをよくし、水毒(すいどく)体質の改善をはかり、清熱排膿(せいねつはいのう)の働きがある生薬で、お肌のあれや、イボに用いて効きめがあります。

医療用のヨクイニンエキス錠「コタロー」の保険適用の認められる効能効果は「青年性扁平疣贅」「尋常性疣贅」なので、ようはイボの治療に用いられます。肌荒れにも効果があるのですが肌荒れに使うときは保険が認められないので自費になります。自費でだしてもらうなら市販薬を購入したほうが安いです。

ハトムギという植物由来の成分のお薬で、副作用もほとんどないので使いやすい薬なのですが1回に服用する錠数がとにかく多いという難点があります。

医療用のヨクイニンエキス錠「コタロー」は成人には通常1日18錠服用することになります。

多い(笑)

ちなみに、市販のコタローがだしているヨクイニンSは1日15錠と錠数がすくなくなっています。

医療用は18錠中にヨクイニンエキスを2g含有します。市販のコタローのヨクイニンは15錠中でヨクイニンエキス2g含有なので含有量は同じです。

クラシエヨクイニンタブレットも1日18錠なのですが、18錠中にヨクイニンエキスが1.5gしか含有されていません。

なんと、18錠なのにエキス量が少ないのです。製剤特徴である小型タブレットにしたのでエキス量が減ってしまったのかもしれない。小さくするために成分減らしたら本末転倒な感じは否めない。だったら錠剤の大きさそのままで錠数減らせばいいのに。

表にして比較してみます。

商品名 1日量 成分量
ヨクイニンエキス錠「コタロー」(医療用) 18錠中 2g
ヨクイニンS「コタロー」 15錠中 2g
クラシエヨクイニンタブレット 18錠中 1.5g

どれも同じものだと思っていたら違いがあってビックリ( ゚д゚)ハッ!

どれも大瓶で売っているので瓶からじゃらじゃらと錠剤を取り出して服用します。薬局では分包して6錠ずつにパックして渡してくれるところもありますが、ワザワザパックにしなくても飲めますね。

ヨクイニンタブレットの価格

ヨクイニンエキス錠「コタロー」の薬価は1錠で5.8円なので1000錠の大瓶を薬価で購入したとしたら1本5800円になります。

クラシエのヨクイニンタブレットは504錠で約2900円、ヨクイニンSコタローは720錠で4000円なので、比較してみるとどれもほとんど同じですね。薬価で購入できたとしてもあんまり安くならないのでamazonとかで購入したほうが手軽だとおもいます。

ヨクイニンエキス錠「コタロー」の副作用

医薬品添付文書より

  頻度不明
過敏症注 発疹、発赤、そう痒、蕁麻疹等
消化器 胃部不快感、下痢等

頻度不明なのでなんとも言えないですね。蕁麻疹や胃部不快感なんて食品だって起こり得ることなのであまり当てになりません。頻度が多いならあれですが頻度不明であればなおさらです。

妊娠中の投与については説明書に「妊娠中の投与に関する安全性は確立していないので、妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上まわると判断される場合にのみ投与すること。」とされているので医師が必要であれば投与するようですね。

よく苡仁について

ヨクイニンはハトムギという植物の種子から抽出した成分です。ハトムギはお茶によくありますよね。

爽健美茶の歌に「ハトムギ、玄米、月見草 ~ 爽健美茶♪」なんてのがありますよ。爽健美茶はハトムギ配合です。ハトムギはクセがなくて比較的飲みやすいのでお茶としてオススメです。

ヨクイニンは単剤として「イボ」の治療に用いますが、漢方薬の成分の一部として配合されることもあります。

ヨクイニンが使われている代表的な漢方薬に「よく苡仁湯」というのがあります。極稀にイボによく苡仁湯が処方されることがあるのですが、多くの場合はこれは間違いで疑義照会して訂正されることが多い。

というのも、「よく苡仁湯」の効能効果は、「関節痛、筋肉痛」でありイボではないからです。もしイボに「よく苡仁湯」が処方されることがあったらヨクイニン錠の間違いではないかと疑いましょう。

市販薬にもなっていますね。amazonの商品説明のところに「関節痛、筋肉痛」に効くと書いてあります。

よく苡仁湯はしびれ、痛みや重だるいなどの疼痛に用いられる薬方です。これらの疼痛は水分の代謝障害やこれに血行障害、筋肉のけいれんなどが加わって起こるもので、熱感や腫脹また水がたまるなどの関節痛や筋肉痛に見られます。ヨクイニンはいわゆる水毒の症状に効果があると言われているので配合されています。

調剤薬局内でのヨクイニンエキス錠「コタロー」の取扱

1回に服用する量が多いので小瓶が準備されています。1本に126錠入っているので1本で7日分です。

錠剤なんだけど普通のお薬みたいにPTPシートになって自分でプチプチするようなものは販売されていません。というのも、あまりにも量が多いので1日18回もプチプチするのは手間ですよね。だったら、小瓶にしてじゃらじゃら取り出した方が楽だよねってこと何だと思います。

メーカーが1週間ぶんの小瓶を準備してくれているのでそれを渡せば済むじゃんって話なんだけど、なぜか薬局では1回6錠にして分包をしてお渡ししています。

まぁ、親切心なんだろうけど、めちゃくちゃ手間ですよね。ヨクイニンなんてすぐ効くようなものでもないので1ヶ月分(28日)処方が来たとしますよ。

そしたら504錠を6錠ずつ数えて機械に投入していきます。ヒマなの?手数料とってもいいレベルだと思います。分包紙も84包ムダに消耗されますね。

それがビンで渡せば4本わたして終わりです。252錠入りのビンもあるのでこれなら2本で終わりですね。

指示のない一包化というのは自費で請求することができます。これは一包化ととらえれば自費で請求してもいいのではないでしょうか?

当薬局ではヨクイニン錠は基本的に分包するスタンスなのでヨクイニン錠作成のための必殺アイテムがあります。

それが裸錠フィーダーです。錠剤のバラ錠をじゃらじゃらといれてスイッチを1回1錠でてきます。

これを駆使して504回スイッチをカチャカチャおして分包機にセットすることで1ヶ月ぶん作ることができます。機械があったとしても504回はしんどいですね。

裸錠フィーダーは特定の大きさの錠剤しか使えません。ヨクイニン錠専用で購入を検討する方は9号のものを購入するといいでしょう。

ヨクイニン錠「コタロー」の保存方法

開封後(ポリ瓶の場合:エキス散)は調剤が済んだ
ら速やかにキャップを固く締めて保管してください。
(本剤は湿気を帯びた手で触れると褐色に変色したり、
変形することがありますので、投薬時に注意を行ってく
ださい。:エキス錠)

本剤をグラシン紙等の包材に分包して投薬する場合は、
気密性の高い容器に入れ、湿度の低い場所(冷暗所)に保管してください。また冷所(例えば冷蔵庫など)に保管した場合、取り出し後そのまま放置されると結露によ
り吸湿して変色の原因となりますので、速やかに保管場所に戻すよう投薬時に注意を行ってください。

ということで、分包してわたしらら気密性の高い容器にいれる必要があります。チャック付きポリ袋でいいと思います。乾燥剤を一緒に入れて渡すといいでしょう。

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