こちらの画像はメプチンシロップとムコダインシロップの画像です。
はじめていく調剤薬局で子供のシロップをもらったら予想外の形ででてきたので紹介しておきます。
シロップを分包してわたすところは珍しいみたいで、うちで働いている薬剤師さんたちも存在を知りませんでした。
シロップの作成はレセコンと連動してすべてが全自動で行われています。薬剤師がすることと言えば流れてきたデータをチェックしてスタートボタンを押すだけで計量の必要もありません。仕事はスゴく楽になると思いますが、けっこう頑丈な包装でパックされているので1包作るのにけっこうなコストが掛かりそうです。
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水剤ボトルよりは安いのかもしれないけど、ボトルは容器代請求できるが分包紙は請求できないからシロップ渡すごとに余計にコストがかかります。
機械も相当高いだろうしここまでする価値あるのかなって印象は否めない。しかも、混合できないみたいで、処方は混合ポイ感じだったのですが別々に調剤されてきました。
処方
メプチン 6ml
朝夕食後 7日
2種類だからいいけど、全部別々につくったら時間かかるだろうし、分包コストがスゴそうな上に計量混合加算もとれない。
計量混合加算とらないとシロップは手間だけかかって錠剤と同じ点数しかとれないという残念なことになる。
多分なんだけど、立派な包装パックなので1包で4円くらいしそうな感じがします。するとムコダイン21包とメプチン21包の合計42包×4円で168円もかかる。勝手な想像ですけどね。
168円もコストかかって残念なことに、
処方
7日分
これと同じ手数料しか取れないというのだから嫌になってしまう。2剤だからまだこれで済みますがシロップで2剤なんてマシな方です。混合できずに5剤とかなったら大変です。
しかも残念ポイントがもう一つあって、兄弟で作ってもらったので名前の印字を希望しましたが、できないということでした。写真でもわかるようにペンでラインが入っているだけです。せっかくレセコンで連動させて全自動でつくってるのに印字機能がないってのはがっかりでよね。
シロップはボトルでわたすときはラベルの記載が必要ですが分包したらラベルは必要ないので記載の手間は省けますね。
実際に服用させてみての感想
ぶっちゃけめんどくさいし、ゴミが多い。
まず、混ざってないから2種類を別々に開封させて飲ませなくてはならないうえに、月齢的に直接服用させるとこぼすから一度容器へうつしてから服用させる必要がありそれが手間です。上手にパックで服用できるような月齢なら、そもそもシロップは卒業でドライシロップの方が便利です。
しかも、個包装シロップは1個ずつ最後まで搾り取って移すから時間がかかります。
だったらボトルから直接計量した方が1回で済んで楽だし、ボトルならドバドバでるから計量に時間がかかることもない。
2種類ですでにめんどくさいのだから種類が増えたらもう大変です。
メリットはというと正確性ですよね。1個ずつ正確な量がはいっているので個人で計量カップ使うよりはずっと正確に服用させることが出来ます。あと携帯が便利。シロップのボトル持ち運ぶの面倒だからでかけるときは小分けされてた方が助かります。
ただ、総合的に判断するとボトルの方が全然いい。
高いコストで分包してもらってもそこまでメリット感じないから導入しているところが少ないのだとおもいます。
こんなの導入するより散剤の全自動分包機を調剤ロボットにするべく投資した方がずっと有意義だとおもいます。
ちなみに散剤の全自動分包機ってのはみなさんが想像してるのよりももうちょっとグレードの高いやつです。レセコンと連動して散剤を秤量して、印字、分包までやってくれるやつがいまでてるので、小児科門前薬局であれば薬剤師1人分の活躍は優に行う。
全自動分包機ではなく調剤ロボットと呼ぶようです。
参考動画
いくらするのかわからないけど、これ導入したらレセコン入力したら粉が出来るでしょ?ってことは実質、事務が粉作っているようなもんじゃん(笑)