一昔まえだと、医薬品は箱でしか購入できなかったので、数錠しか使用しないのに一箱とるから行き先がなくデッドストックになってしまうものが大量に発生していました。
でも、いまは多くの医薬品卸さんが小分けの販売を積極的にとりいれて、最低限の仕入れ数量で処方箋に対応できるようになった。
とてもありがたいシステムです。
ただ、小分けって値段が高いから極力使うなって薬剤師が口を酸っぱくして言ってきます。そこで小分けってどれくらい高いのか調べてみることにしたら、
調べて驚愕の事実が判明しました。
小分けって薬価で購入するものとばかり思っていたのですが、実は提供する卸さんによって驚くべき違いがあったのです。
それは、
消費税についての取り扱いだ。
A卸さんは納入価が消費税を含めて薬価と同等になるように調節しているのに対して、B卸さんは消費税を含めずに薬価と同等になるように調節している。
ということは、
A社とB社で納入価格が8%も違うのです。
今回の調べてはじめて気づきました。ということは、どちらでも購入できるようなものはB社の小分けを使用したほうが8%も安くなります。
なんだこのB社の神対応は?
計算間違ったかとおもって何度も計算したけど「消費税+商品価格≒薬価」でした。もし、一律8%引きでやってくれているのであれば、そんなに高い額ではないですね。
多くの卸が小分け販売に参入した理由は薬価で販売だから「超儲かるぜー」、「おいしいぜー」みたいな理由(妄想)だと思ってたから、それで納入価は薬価だという先入観をもっていました。
そして、
できるなら分割発注を使ってはいけないと思い込んでいたけど、もっと積極的につかってもいいのかもしれない。
だって、箱で買っても10%引きとかだったら、もう2%しか違わないじゃん。これが薬価購入だったら10%違うから考えてしまうけど、2%とかで在庫が減らせるなら安いもんだと思う。
例えば、
セレスタミンの錠剤です。
1錠10.5円
最低包装が500錠/箱しかないからしかたなくバラで100錠購入したとします。
100錠だったら薬価で1050円です。2%しか違わないなら約20円ですね。
たったの20円で400錠をデッドストックにするリスクがなくなるのであれば安いもんだと思う。
ポララミン錠
1錠5.6円
最低包装が1000錠/箱しかないからバラで100錠かって560円です。2%しか違わないなら10円の違いですね。これで場所をとる大箱を回避できるなら安いとおもう。
関係ないけど、
ピドキサール10、20、30が最低500錠からの包装だったのですべて分割で購入していたけど100錠包装の販売開始したみたいでこれは便利だと思います。
ついでだから、続いて納品時間もみてみようと思う。
医薬品卸の納品時間
卸さんによっては小分けの納入時間が違う。
たとえば、小分けは当日納品不可で必ず翌日になるというとことか、即日で対応してくれるとこもある。
早くて翌日納品だと、締め時間によっては翌々日納品になってしまうから急ぎのものは注意しないといけない。
当日納品のところはいいですね。最低でも翌日には入る。これらを考慮しながら使い分けてくといいと思います。
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