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市販薬

ガスター以外のH2ブロッカーの市販薬を紹介するよ

今回は市販の胃薬で特にガスター10以外のH2ブロッカーについて注目していきたいと思います。

「登録販売者必見です」と言いたいところですが、ガスター含めて市販のH2ブロッカーというカテゴリーの薬は第一類医薬品なので、薬剤師にしか販売できない薬なのです。

つまり、今回は薬剤師さん向けの記事ってことになりますかね。

このH2ブロッカーで一番有名なのはガスター10であることは揺ぎない事実ですが、ガスターの影に隠れてひっそりと他の種類のH2ブロッカーも市販薬として販売されているのはご存知でしょうか?

例えば、医療用のザンタックアルタットアシノンと同じ成分の薬もドラッグストアで購入することができます。タガメットプロテカジンと同じものは購入できません。

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まずはアシノンと同じ成分の市販薬からみてきます。

ニザチジン(商品名:アシノン)と同じ成分の市販薬

アシノンZ錠

1錠中
ニザチジン 75mg

Zがあるかないかで医療用と同じ商品名で、ゼリア新薬がだしています。

医療用だとアシノン75と150がありますが、市販薬なので少なめの75mg配合のものだけになります。

「ニザチジン」は、独自の3つの効果を発揮、トリプルアクションにより胃運動を促進、 胃酸の逆流阻止や唾液分泌促進に働いて、なかなか症状が改善しない「胃もたれ」、「胸やけ」や「むかつき」に効力があります。アシノンZ  胃の不快感はまとめてアシノンZにおまかせ!

H2ブロッカーの特徴といえば胃酸分泌を抑制して胃粘膜への負担を軽減してくれます。このアシノン(ニザチジン)には他にも特徴があって、胃の運動を促進する働きもあるので、胃の動きを活発にすると食べ過ぎなんかの胃もたれにも効果を発揮します。

また、唾液の出をよくするなんて効果もあって医療用では口腔内の乾燥に使われることもあるそうです。

どちらもファモチジン(ガスター)にはない効果ですね。

ラニチジン(商品名:ザンタック錠)と同じ成分の市販薬

医療用のザンタックだと75mgと150mgの錠剤があり、これを1日2回で使うことが多い。

このラニチジンが配合されている商品に「アバロンZ」と「大正胃腸薬Z」があるんだけど、どちらも販売が大正製薬だからもしかすると同じものでパッケージが違うだけなのかもしれない。成分比較しても同じものですね。

アバロンZ

2錠中
ラニチジン塩酸塩 63mg
ケイ酸アルミン酸マグネシウム 250mg
酸化マグネシウム 100mg
水酸化アルミナマグネシウム 200mg

大正胃腸薬Z

2錠中
ラニチジン塩酸塩 63mg
ケイ酸アルミン酸マグネシウム 250mg
酸化マグネシウム 100mg
水酸化アルミナマグネシウム 200mg

*どちらも現在は販売中止になっています。しらべた限りでは2017年4月19日現在でラニチジン配合のOTCはありません。

医療用のものと比べると量がだいぶ少ないですね。その代わりに、制酸剤としてマグネシウム製剤が3種類も配合されている。それぞれちょっとずつ名前が違うので違う成分なんだけど、効果の違いはというと残念ながら分からない。なんで3種類入ってるの?

ラニチジンがH2ブロッカーなので第一類医薬品に分類されます。これも出すぎた胃酸の分泌を抑制してくれます。

ロキサチジン酢酸エステル塩酸塩(商品名:アルタット)と同じ成分の市販薬

イノセアワンブロック

イノセアワンブロックは…
胃酸の分泌をおさえ,胃粘膜の修復を早めるロキサチジン酢酸エステル塩酸塩を含んだ胃腸薬です。1日1回1カプセルの服用により,胃酸による胃痛,胸やけ,もたれ,むかつきの症状を改善させるすぐれた効果をもったお薬です。薬と健康を見つめる製薬会社 佐藤製薬株式会社|商品検索

1カプセル中
ロキサチジン酢酸エステル塩酸塩 75mg

アルタットといえば小児に唯一適応をもつH2ブロッカーなのですが市販薬の使い方では「小児は服用しないこと」となっているので15歳未満では使用することができません。

1日1回で効き目が持続することが特徴なので1日1回しか使用することができず、さらに3日服用しても効果が見られない場合は受診することとなっているので1箱に3カプセルしか入っていません。3カプセルで1000円だとちょっと割高に思えます。

ファモチジン(商品名:ガスター)が配合された市販薬

代表商品

ガスター10
ニチブロック10
ファモガスOD錠10
シオノケミカル(株)
ファモチジン錠「クニヒロ」
ベッセンH2

いっぱりありますね。どれも1錠中にファモチジンが10mg配合されたものです。医療用だと20mgなんてのもあるけど、そこは市販薬だからMAX10mgです。

一番有名なのが、ガスター10で他のはだいたいガスターよりも大容量なのに値段が安いみたいなコンセプトで販売されているPB商品です。

成分は同じで価格だけが安いというとジェネリック医薬品を想像されますが、市販薬の場合はジェネリックではなくプライベートブランド商品(PB)です。ノーブランドで広告費がかからないから安く販売できるのです。

余談ですがガスター10にピンクのパッケージのものがあったのはご存知でしょうか?ピンクと青のパッケージの違いはなんとパッケージの違いでしかないんです。ピンクの方は女性が手に取りやすいだろうという戦略です。でも、最近ピンクのガスター見ないので販売中止になったのかもしれません。

ガスターは人気商品ということもあってシリーズが多く存在します。どれも有効成分はファモチジン10㎎なので同じなので、すきなの選べばいいと思います。

おすすめは口腔内崩壊錠ですかね。ラムネみたいに口の中で溶かして服用することができるメリットがあるにもかかわらず普通錠と値段が同じです。他にも粉やシロップもあります。

これも余談ですがガスターのジェネリックってすごく安いんですよね。ちょっと価格を比べてみましょう。

ガスターのジェネリックであるファモチジン錠10mgは安いものだと1錠9.6円の薬価が定められています。

処方箋でお渡しするときはこの薬価でお渡しします。だから、100錠でも960円。更に3割の負担なら100錠の薬剤料自己負担額はたったの288円です。うちの両親みたいに恒常的にガスター買って飲んでるような人は一度受診して胃の症状診てもらった方がいいし、処方箋で出してもらった方が安くすみますね。

ピレンゼピン(商品名:ガストロゼピン)と同じ成分の市販薬

代表商品

パンシロンキュア
イノパンMI錠
エスナールMI錠
ガストール錠

ガストロゼピンはH2ブロッカーではないがですぎた胃酸を抑えてくれるということで共通しています。カテゴリーはムスカリン受容体拮抗薬です。

こちらは、H2ブロッカーではないということもあって第2類医薬品に分類されるので登録販売者であっても販売できる薬です。

薬剤師のいない時間帯にガスターのような薬をお求めの方に代替薬として提案してもいいかもしれないですね。

代表例としてパンシロンキュアみてみようとおもう。

パンシロンキュアの添付文書より

ストレスやアルコールなどにより胃に負担がかかると,胃酸の出過ぎ,胃粘液の分泌抑制などがおこり,胃の痛みや不快感といった症状があらわれやすくなります。
「パンシロンキュア」は,「出過ぎた胃酸の中和作用」「胃粘膜の保護作用」「胃酸分泌抑制作用」のトリプルアクション処方で痛みを引き起こす胃酸から胃を守るとともに,痛みを和らげていきます。
ストレスなどで胃の調子が悪いなと感じたら「パンシロンキュア」をどうぞ

だそうですね。

パンシロンキュア

3包中
水酸化マグネシウム 450mg
合成ヒドロタルサイト 780mg
沈降炭酸カルシウム 900mg
ホップ乾燥エキス-S 33mg (ホップ471.5mg)
アルジオキサ 150mg
ピレンゼピン塩酸塩水和物 46.9mg

胃酸の分泌だけでなく、胃の粘膜を保護したり、胃酸を中和する効果もあります。胃酸を中和させるような成分が入ってると即効性がありますね。

その他のH2ブロッカーや似たような薬たち

市販のH2ブロッカーがガスターだけじゃないことがお分かりいただけたかと思う。

医療用には、この他にもプロテカジン(ラフチジン)やタガメット(シメチジン)なんてのもあるけど、これらは市販で代替できるものはないようです。

また、H2ブロッカーよりも一般的に強いとされているプロトンポンプ阻害薬(PPI)なんて薬も市販薬ではないですね。

やはり、効きの良い薬を求めるのであれば病院を受診した方がいいです。

ついでだから、プロトンポンプ阻害薬もちょっと紹介する。

パリエット、タケプロン、ネキシウムカプセル、オメプラールなんてのがプロトンポンプ阻害薬ってカテゴリーなんだけど、これらは大衆薬にはありません。以前に、これらをOTC化しようという動きがあったのですが残念ながら叶いませんでした。

実現する日はまだ先になるだろうと思ってます。

でですよ、実は強いと言われていたPPI製剤よりも最近はもっと強力って言われている製品まで発売されました。

その名もタケキャブです。なんか、名前だけだとあんまり効きそうなイメージは沸かないですけどね。

現状これが効き目も早いし、強いで、すごく注目されてる薬ですね。当然、OTC薬にはありません。

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