お薬手帳

スマホの電子お薬手帳アプリってどうなの?

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受付の時にお薬手帳をもっているかどうか尋ねると、スマホのお薬手帳をつかっているからシールは要りませんと言うではないですか。

最近は、スマホのお薬手帳が流行っているんですね。

当薬局でも導入を検討していますが、私はいまだに5年前のガラケーをしぶとくつかっている人なのでお薬手帳アプリというのがどういうものなのか全然分かりません。

そこで、スマホのお薬手帳について調べてみました。

「お薬手帳 + アプリ」で検索すると沢山のお薬手帳アプリが出てきますが大きく2種類に大別されます。

ひとつはスマホのアプリとして、スマホ自体をお薬の記録媒体にするもの

もうひとつはクラウド型で、ネット上にお薬のデータを保存するもの

ここから違いを説明していきます。

スマホ型の電子お薬手帳

そもそもお薬手帳が浸透しないのは、携帯に不便だからです。いつも出かける時に肌身離さず持っている人のほうが稀だと思う。

その点、スマホなら出かけるときはだいたい携帯しています。これが電子お薬手帳の一番の利点です。

検索するとトップにでてきたのが、大手の調剤薬局チェーンが開発したアプリです。

スマートフォンで薬局が発行したQRコードを読み取ると薬の内容が取り込めるアプリです。

QRコードを発行していない薬局の場合は、お薬手帳シールを写真でとって画像にして記録するそうです。

普通の薬局はQRコードの発行機能なんてないので、実質的にはQRコードは開発した調剤チェーンしか発行できないことになる。

いくつかのチェーンでアプリを開発しているようだが、このQRコードの様式は会社ごとに違うからアプリを違う会社で使いまわすことはできない。

お薬手帳をつける目的というのは、

自分で薬を管理することと飲んでいる薬を医者や薬剤師に見せて薬の使用歴を確認することにある。

スマホに薬の内容を取り込めば自身での管理は楽になるし、いつも持ち歩いているから飲んでる薬をすぐに知ることができる。

ただ、スマホで手帳を記載されると医師や薬剤師の手帳チェックは難しくなる。

というのも、受付で手帳を持ってるかきくとスマホでつけてるからいいと言われるので、手帳の内容は確認することができません。

どうしても使っている薬を確認したい場合は、スマートフォンを患者から借りて見なければならない。

これって、患者も嫌だし薬剤師や医師も嫌だと思う。

手帳が見れないから口頭で飲んでいる薬を確認するわけだけど、口頭だと飲んでいる薬は教えてくれるけど、いままでの薬の遍歴は読み取ることができない。

医師、薬剤師は、いまのんでいる薬の飲み合わせだけでなく、今回使っている薬が前使っていたものどのように違うのかとか、飲んでいた薬から病歴を推察して病歴との禁忌もチェックしている。

患者はスマホに記録することでお薬手帳としての機能を果たしたと思っているが、それを医師や薬剤師に見せなければホントの意味で活用したとは言えないのです。

だから、スマホお薬手帳は紙のお薬手帳にとってかわることは出来ない。

実際に現場でスマホ手帳を進めているところは、紙のお薬手帳との併用をオススメしている。

アプリの方はあくまでも自身で薬を管理するための補助的なツールとして提供しているだけです。

このツールの開発者は調剤薬局だからこのツールの欠点については自身で把握していると思う。
でも、それでも無料で配布して広めようとしているのは患者の囲い込みが目的ではないだろうか?
自身の薬局でしか発行したQRコードしか使えないのであれば、使いたい人は発行元の薬局に行くはずだからです。

クラウド型の電子お薬手帳

これも電子お薬手帳なんだけど、スマホ型との違いはデータを保存する場所です。

クラウドシステムの活用だから直接スマホに薬のデータを保存するわけではなくって、インターネット上にあるサーバーにデータを保存します。

インターネット上にあれば、薬局のパソコンからアクセスできるし、患者さんも確認したいときはスマホや自身のパソコンから閲覧できる。

もちろん、閲覧は誰でもできるわけじゃなくてIDとパスワードを知っている人しか見れないようになっている。

ただ、プライバシーの面でいくつかクリアすべき項目があって、

薬局でもデータを閲覧したいわけだが、患者からIDとパスワードを聞いたら、患者さんは悪用されるのではないのかと心配になります。

だから、この問題をクリアした今主流のシステムは、患者に個別にIDが付与されたICカード渡すんです。

もし薬局でデータを確認したい場合はカードを専用端末にピッとしてもらってアクセス権限をもらってから閲覧するわけです。

患者の方は、IDと自身で決めたパスワードで閲覧できるから機械なしでも閲覧可能ですし、薬局にパスワードを教える必要がないので、薬局外で悪用される心配がありません。

カードだからいままでの手帳に比べてコンパクトになり携帯性に優れていています。

とてもいいシステムだけど、クラウド型であっても紙媒体の手帳には及びません。

設備がある薬局ならカードをピッとすればいいけど、病院ではそういうわけには行きません。

病院が、薬局が勝手にはじめたサービスに付き合うとは思えないし、ネットアクセスして、データを確認するのは、紙手帳を見るのに比べると圧倒的に時間が掛かる。

忙しい医師が賛成していくれるとは到底思えない。

医師に薬をチェックしてもらえないので、やぱり紙媒体のお薬手帳には及ばず、これも、紙のお薬手帳と一緒に利用したほうがいいツールだと思います。

電子お薬手帳に記載した場合の薬剤服用歴管理指導料

お薬手帳にシールを貼ったかどうかによってお会計かわる。

薬剤服用歴管理指導料(手帳あり):41点
薬剤服用歴管理指導料(手帳なし):34点

手帳ありを算定するための要件

調剤日、投薬に係る薬剤の名称、用法、用量その他服用に際して注意すべき事項を手帳に記載すること。

薬剤師が手帳に記載、もしくは内容を書かれたシールの貼付が要件になる。

スマホのお薬手帳についてはまだ正式な疑義解釈がでていないので、私の見解を説明する。

まず、スマートフォンが手帳に該当するかどうかが問題だと思うけどこれは考えても仕方がない。

スマートフォンをメモや手帳代わりに使っている人はいっぱいいるし、別に紙の手帳とは書いていないので手帳だと主張すれば手帳になると思う。

要件としては、薬局が手帳に記載することが必要です。

このアプリの場合は、患者にQRコードをわたして、あとで患者自身がスキャンすることでスマートフォンにデータが取り込まれる。

つまり、薬局が記載したのではなく患者が自身で記載したことになる。

お薬手帳シールだけをわたしてあとで貼ってもらったときは34点(*注)であることから、QRコードだけをわたしてあとでスキャンもらうという行為は手帳忘れと同じように解釈できるのではないでしょうか。

よって、手帳アプリの場合は、34点(手帳なし)を算定することが妥当だと思う。

(*注)

患者がお薬手帳を持参しなかったため、手帳に貼付するシール等を交付し た場合であっても、他の要件を満たしていれば、薬剤服用歴管理指導料は算定できると理解して良いか。

 A

34点を算定すること。なお、薬剤の記録を記入する欄が著しく少なく手帳とはいえないもの(例えば、紙1枚を折って作っただけの簡易型のもの)では、薬剤服用歴を経時的に管理することができないため、34点を算定すること。

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