薬局ウラ事情

1日300人の超人気皮膚科と薬局がいろいろヒドイ

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近隣の皮膚科がわりとスゴいスペックで、薬局もろともなかなかヤバイスペックなので、ちょっと紹介しようと思います。

今回はオールフィクションね。

まずは薬局のスペックを調べてみる。薬局の処方箋枚数を調べる方法は別の記事でまとめているので詳しく知りたい方はこっちでどうぞ。

関連記事:ライバル薬局の処方箋枚数を知る方法

医療機関の情報は都道府県で公開しているので簡単に調べることができます。都道府県の調剤薬局情報をみてみると昨年度の処方箋述べ枚数が公開されています。

そこで調べた該当薬局の処方箋枚数が年間44000枚という数字です。薬局としてはかなり優秀な枚数だとおもいます。

ざっくり計算すると月平均3666枚、月20日営業でデイリー183枚です。まぁ、これだけみると普通ですけど。

驚愕すべきことは、なんとこの薬局はクリニックと1対1の門前薬局なんです。だから、これに匹敵する患者が病院を受診しているんです。

しかも、当該クリニックは医師1人でやってる単独診療クリニックなんです。病院と1対1という状況であっても普通は面からの処方箋が予想されるので「薬局の枚数=病院の患者数」というのは安直すぎますよね。

だから補足します。

この薬局はビル4階にあります。ビルの入り口には薬局をアピールする看板はありません。ビルの4階にある薬局に、好んで処方箋を持っていく人はいるでしょうか?

いつも皮膚科で通ってる人が、薬局を気に入ってくれて他の病院の処方箋をもってきてくれるかもしれません。ただ、非常に残念なことに、この薬局が気に入られる要素は何一つありません。いろいろひどいことがおいおいわかります。

ひとまず、この薬局は常に待ち時間が2~3時間です。

薬局の面積はめちゃくちゃ狭いので許可がでるギリギリのサイズでしょう。2~3時間まちともなると待合室は多くの人であふれかえって、当然すわるスペースなんてありません。

ビルの4階で皮膚科に超特化しているので、その他の薬の在庫なんてまずないでしょう。その他の処方箋を持ち込んでも、結局は断られるので99.9%は門前クリニックからの処方箋だと考えてまず間違いはないでしょう。

クリニックはビルの同フロアにあるので、門前という表現はちょっとおかしいです。同じビルの通路上にあるから新しく申請しようと思っても現行制度では許可がでない構造です。薬局というよりは調剤所に近い存在ですね。

こんなとこに好きこのんで処方箋なんて持っていかないですよね(笑)

でね、まだまだ驚くことがあって、この薬局と病院って診療時間が短くて、しかも営業日少ないんです。

週のうち半日営業が2日あり、平日に1日休むので、実質は週4日営業と換算します。すると月の営業日数って17日くらいになると思います。それで年間44000枚が一つのクリニックからの処方箋ってもはや狂喜でしょっ。

そうすると1日220枚の計算になります。


1日220人を医者1人でみてるって信じられますか?

1分診察で有名らしいですねが、1人1分で終わらしても220人なら単純計算で3.6時間かかるから、実際は1分もないでしょうね。

効率よくするために患者の話は基本的には聞きません。皮膚科だから所見でだいたいわかるのでしょうね。看護師の数だけはやたらと多いので、片っ端から看護師に指示をだしていきます。

処方箋だって出す時間ないから手書きなんだけど、医師は1人しかいないのに処方箋の筆跡はいくつもあります。誰かが書いているのでしょうね。

そうでもしないと1日200人はみれないですよ。

さて、薬局の話に戻りますね。

皮膚科なら処方は軽いから200枚以上きたって大したことないでしょ?って想像した人は大間違いですよ。

ここよりも強烈な皮膚科の処方はなかなかお目にかかることはないでしょう。

まず指示が細かい・手書きで超汚い。1日220枚のクリニックの手書き処方箋が汚くないはずがない!!

1枚処方箋に薬が15コくらいあって、ミックスが4~5コある処方箋を見たことありますか?

狂気です。調剤薬局は処方箋を拒否してはいけないという応需義務というルールにしばられますが、この処方箋をみたら思わず拒否したくなること間違いないです。

患者もそんな雰囲気を読み取って、門前薬局で2時間まちするんでしょうね。

せっかくなので処方箋のイメージ処方いってみようかな。あくまでもイメージですからね。私がテキトーに考えて書いてるだけですのでツッコまないでくださいね。

処方例

アクアチムクリーム 2.5g
デルマクリン 2.5g
目(保湿)

ゲンタシンクリーム 2.5g
ロコイドクリーム 2.5g

ネオメドロールEE 0.5g
目尻

ゲンタシンクリーム 7.5g
スタデルムクリーム 7.5g
顔(保湿)

ゲンタシン軟膏 2.5g
ロコイド軟膏 2.5g

ロコイド軟膏 2.5g
プロペト 2.5g
口角

ロコイドクリーム 2.5g
ゲンタシンクリーム 2.5g

アクアチム軟膏 10g
デルマクリン軟膏 10g
首(保湿)

アクアチム軟膏 15g
スタデルム軟膏 15g
体(保湿)

アンテベート軟膏 5g
ゲンタシン軟膏 5g

原則ほとんどがミックスです。しかも少量で、部位指定が細かい。原則一つの場所に保湿とステロイドの2種類があるので種類が多くなります。保湿とかいいながらもれなく抗生剤入りで、しかも、量がメッチャ細かい。

0.5g+0.5gのミックスとか1回塗ったらなくならない?

ネオメドロール1gとか、リンデロンVG軟膏 1gとかウケますよね。

1撃で7種類の計量混合加算とかありますからね。計量混合加算だけで80点×7コで5600円ですからね。この薬局の技術料スゴいことになってそうですが、流石にこれは20/100でやってるでしょう?きっとね。

皮膚科なのに会計が5000円オーバーとかザラです。医療費がもったいないです。

さて、

どうやって、この凄まじい処方をさばいていくのでしょうか。まず予製していることは間違いないでしょうね。基本的に薬剤師が調剤してどんどん薬をとりそろえていきます。1枚のボリュームがすごいので調剤がメインになってきます。

そこで、おざなりになるのが投薬ですね。投薬はなんと事務員がわたしてレジをするだけです。

容器に薬品名は記載しません。容器のオモテに使用部位だけを記載します。とりあえず、書いてあるところに塗っとけってことです。

ということで、

事務員が「目」と「口」で薬がでてますねぇと使用部位を読み上げて終了です。座りながら、淡々とわたしてレジをします。

座りながら投薬&レジだから、はたから見ると何様!?って感じです。以前に、ベトナムのコンビニで同じようなレジ対応を受けたのを思い出しました。

ということで、

基本シフトは投薬1名(事務員)+調剤(6名)とこんな感じのローテーションです。事務員大活躍ですよね(笑)

給与体系が気になるところです。

ちなみに容器代は一律で70円です。リンデロンも1gだから容器代が必要です。上記の調子で処方すると10ツボくらい余裕でいくから容器代だけで700円とかすごい金額になる。5gの容器代70円とか、薬局ぼったくりすぎです。

この薬局基準はとれないだろうけど、それ以上に計量混合加算だけですごい儲かってそうだし、容器代だけでも利益スゴい。

容器代で1人3コ平均だとして、原価15円くらいかな。(70円-15円)×3コ×3666枚/月で60万円の利益です。

薬価差益どころではない容器代差益で60万円とかハンパないですね。

すごい混雑してるから人気の皮膚科だとおもわれて口コミでさらに人が集まるんだけど、1回に1gしか処方しないからリピート間隔が短くして意図的に受診頻度を増やすトリックをつかっている。これは処方量のさじ加減で調節できるから、1日220人もきても、まだ儲けたいのかと頭があがらない。1gしかくれない病院に診察+薬局で3~4時間もかけてよくいくわ。

容器に薬品名を記入しないから患者はなんの薬かわかんないけど、内容はステロイドだからよく効きます。なんかよくわかんないけどよく効く薬を調合してくれてるプレミア感と1gしかもらえない希少感もあいまって、人気がでているのでしょう。

皮膚科のブランディングの成功例(笑)

薬品名隠すのは薬局としてどうかとおもいますけどね。わざとやってるんでしょうね。

ネタ

人気の皮膚科クリニックの作り方

・軟膏はチューブではなくツボになるように処方
・少量で処方
・混合してプレミアム感を出す
・薬品名は隠すように薬局に指導
・強めの処方で効果を実感
・待合室からあふれる患者で人気を強調
・つべこべいわずに塗っとけ

ハイ、ここまですべてフィクションでした。

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