薬剤師の採用コストってホント高いんですね。
先日、求人広告へ掲載をお手伝いさせてもらったときに採用手数料をみてもう衝撃でした。1人採用するのに180万円も支払っていました。しかもすぐに辞められてしまったらすべてパーです。
とにかく慎重に採用してもらいたい。
さてさて、今回は、採用でお手伝いした3つの方法を紹介したいと思います。
その3つの手段というのはフリーペーパーへの広告の出稿と紹介会社への登録と店頭ポスターです。よくあるパターンですよね。かかる費用なんかも簡単に説明します。
薬剤師の転職紹介会社への登録
薬剤師の人員を確保する上でもっとも簡単で確実な方法ですが、とにかく高いです。
とりあえず、急ぎで人材を補充したいというときには必ず使います。登録も簡単で薬局の情報と採用条件を伝えるだけです。
登録&面接までは無料で利用できるので早急に人材が欲しい場合は複数登録しておきましょう。ちなみに、登録しても意外と紹介はすぐにはこない。
とりあえず大手を抑えておきたいならマイナビ薬剤師やリクナビ薬剤師を登録しておけばOK。でも、なかなか求人こないからもっと沢山登録しておいたほうがイイと思う。あんまりにも紹介がこないなら条件(給与)が悪いから紹介こないだけなのかもしれないけど。
紹介会社に支払うお金
だいたい紹介会社はどこも同じシステムだと思います。採用が確定したら転職者の年収の数十パーセントを報酬として薬局から紹介会社に支払います。
この報酬っていうのが、ネットではほとんど公開されていなくて問合せないとわからない。
目安は年収の20~30%ってのが多いみたいです。ほとんど30%です。
この価格面接して採用の検討段階になって知ることもあるのですが、事前に知っといた方がいいで登録のときに必ず確認しましょう。40%とかだったらどうします?採用見送るかもしれないですよね。
紹介会社に登録するときは、採用状況をむこうに教えるだけで、別になにか契約をするわけではありません。なので、この段階では聞かない限り報酬額は教えてくれないと思ったほうがイイです。営業の方が飛び込みできて登録した場合はしっかりと説明を受けるはずなのでこれは大丈夫だとおもいます。
ほとんど30%なのですが、なかには良心的なところもあって20%というのもあります。
この30%という数字はどれくらいの金額になるか想像できますか?
勤務薬剤師を採用したら年収500万円くらいですかね。そしたら、成功報酬150万円です。20%のとこなら100万円です。50万円も違うからできれば20%のとこ優先して使いたいけど紹介されるかどうかはタイミングしだいです。
1回に150万円ってすごい金額ですよね。しかも、紹介するにあたって転職会社さんの手間ってほとんどないとおもう。
面接についてくるところもあればついてこないところもある。面接にもついてこないようなところだと、もう右から左へ人材を流すだけって感じですね。
転職会社さんは紹介するにあたってはさほど手間はないだろうけど、求人者を呼び込むのが大変です。広告費がバカみたいにかかりますよね。薬剤師の場合はどこも人手不足なので求人者さえ獲得できれば成約率はとにかく高い。求人者GETで十中八九ご成約で150万円GETです。
ということで、とにかく求人者に登録してもらえるようにジャブジャブと広告をうちます。 求人者は限られた数しかいないので枠の奪い合いですね。
最近は、マイナビ薬剤師がテレビCM行っていましたね。
わざわざ薬剤師のみに特化させてテレビCMうつってことは、薬剤師のみの転職紹介で相当の儲けが見込めるということだと思います。
テレビでCMするところはまだ少ないですがネット上では熾烈な戦いが繰り広げられています。たとえば、求職者が転職会社に登録しようと思ったらまず、何をしますか?
きっとネットで検索して1ページ目にのってるサイトにいって登録しますよね。つまり、いかに1ページ目に自社サイトをのせるかが肝になってきます。
ちなみに、検索順位をお金で買うことはできませんが、検索結果の上の枠に有料広告枠が用意されているのでそこにお金を払って表示させることは可能です。
特定のワードが検索されたときに広告枠にのるわけですが、価格は入札システムになっており需要が高いと価格も高くなります。
このシステムを利用して「薬剤師 転職」で有料表示させたいわけですが、こちらにかかる費用が、薬剤師の場合どんなワードよりも一番高い(お金になる)とも言われています。 なんとですよ広告が1クリックされたらクリック報酬で1諭吉以上もの費用が発生します。
もし、お金を払わないで「薬剤師 転職」というキーワードで1ページ目に表示されるようなことがあれば、それだけで生活するには十分なお金が稼げることでしょう。薬剤師の方は試してみてはどうでしょうか。
フリーペーパーや折込チラシへの掲載
こちらは薬剤師の求人で使うよりは事務員を募集するときに使っています。
フリーペーパーとして登録しますが、実はオプションでWEBページにも同じ内容のものを掲載してくれます。
スマホで簡単に応募できるのでWEB経由での申込みはばかにならならない。できればオプションをつけることをオススメする。
1週間小さい枠で掲載で3万円~ってとこでしょうか。WEBオプションつけて7万円くらいです。
フリーペーパーのいいところは文字数が許す限り複数店舗・複数条件で広告を載せることが出来ます。
たとえば、
正社員19万円~
パート時給950円~
②薬剤師
正社員30万円~
勤務地:東京・神奈川・埼玉など応相談
こんな感じで事務員のついでに薬剤師の募集もできます。ただし、薬剤師を募集しても十中八九応募は来ない。薬剤師様は無料で紹介会社を利用できるからフリーペーパーをみないからだとおもう。
その代わり事務員の募集はスゴいです。掲載された当日に20件来たこともあるので、事務員を募集するときはあまり長い期間募集をだすと電話が鳴り止まなくて大変です。
店頭掲示ポスター
どうせこないだろうと思いながらダラダラと掲示していると、ひょっこり募集があらわれたりします。無料なので通年で募集しているところはとりあえず掲げとくといいとおもう。
とくにパートの募集に有効で、短時間勤務であるがゆえにとにかく近くで働きたいという人のニーズを拾うことが出来る。
紹介会社つかうと1人100万以上かかるわけだから、もし店頭で応募してくれたら採用ボーナスをあげたっておつりがくる。ポスターに採用されたら転職支度金10万円とかいれてみたらいっぱい来るかもしれない。
とにかく薬剤師を募集するのはお金がかかる
薬剤師を採用するのはとにかくお金がかかるので、店舗内にいる人達を大切にして余計な費用がかからないようにするのが一番です。
昔々、働いていた職場ではスタッフのフラストレーションが爆発して1年で5人もの薬剤師が入れ替わりました。紹介会社にいったいどれだけ貢献したのでしょうか?数百万円支払っているはずです。普段からスタッフに気をかえていれば必要のなかった費用です。
あと採用ときに気をつけてもらいたいのがすぐに辞める人を取らないこと。人が集まらないものだからどうしても採用基準があまくなる。何十回も転職を繰り返している人を採用してもまたすぐに転職してしまうのは目に見えています。それでも悲しいかな人手不足の薬局は採用してしまうのです。それで採用して1年でやめられても紹介手数料は帰ってきません。
私が見てきた限りでは、薬剤師の中には気分転換で職場をかえるという人が一定数います。対策は簡単で、転職回数フィルターはかけとけばいいんです。