喉の痛みに効くスプレーっていくつか種類があるので簡単に説明したいと思います。
スプレーの種類は大きく分けて殺菌消毒のスプレーと消炎スプレーです。
殺菌消毒スプレーの代表的な成分
・ポピドンヨード
・セチルピリジニウム塩化物水和物
消炎スプレーの代表的な成分
・アズレンスルホン酸ナトリウム
殺菌と抗炎症って全く違う作用でどちらも喉の症状を和らげてくれるなら一緒に使えば相乗効果でより効くと思いませんか?
でも、2種類購入して一緒に使うってなかなか手間ですよね。そんな手間を改善して2種類の有効成分が入ったスプレー剤が登場しました。
はい、チョコラBB口内炎リペアショット。
スプレー剤で複数成分を配合した新しいタイプのお薬です。
有効成分(100mL中)
セチルピリジニウム塩化物水和物:300mg
アズレンスルホン酸ナトリウムは炎症を鎮めるだけでなく、粘膜を修復する効果もあります。そこに、殺菌成分であるセチルピリジニウム塩化物を加えているので抗炎症・粘膜修復・殺菌のトリプル効果で喉の痛みや炎症による不快感を改善します。
のどの痛みだけでなく口内炎にも使うことができます。
スプレー剤によく使用される各種成分の各論
ポピドンヨード
殺菌のスプレーは喉の奥に直接噴霧することで喉の奥で悪さをしている細菌やウイルスを撃退してくれます。ポピドンヨードはイソジンで有名な成分ですね。うがいだけじゃなくって傷薬としても使うようです。ドス黒い液体なんだけど遮光で保管しないといけないから容器が黒い容器で覆われているものがおおい。スプレータイプでヨード系のものを選択したければ黒っぽい容器のものを探してみるといいてしょう。
余談になるがポピドンヨードは小学校の理科の実験で使われるヨウ素液の代用品としても有名ですよね。デンプンが入っているかどうかを調べるときにはイソジンうがい液で十分です。紫になったらデンプンが入っていることがわかります。
紙コップを利用してうがいする際に糊の部分に液体が染みこむと紫になります。なぜならでんぷん糊だからです。
ポピドンヨードのスプレーの例
セチルピリジニウム塩化物水和物
セチルピリジニウム塩化物水和物はヨウ素ではない殺菌消毒成分です。ヨウ素と違って独特の匂いや味がないのでお子さんでも使いやすい成分だとおもいます。
味がいいということもあって"スプレー剤"だけでなく"うがい薬"にも使えますし"トローチ"によく使われています。アイストローチとかもこのセチルピリジニウム塩酸が使われています。
この成分が使われている場合は容器が透明であることが多いです。というのも、色がキレイなんですよね。あとヨウ素系でないことをアピールする意味でも中身が見えるようになっているのだとおもう。
セチルピリジニウム塩化物のスプレーの例
ポピドンヨードやセチルピリジニウムが使われているスプレーやうがい薬の効能効果をみるとこんな感じです。
効能効果
悪さをしている原因の細菌やウイルスを殺菌することで炎症や痛みを和らげてくれます。ただ、殺菌薬で注意したいのが必要以上に使ってしまうと、殺菌成分が逆にのどの粘膜を痛めてしまう場合があるとかないとか心配されています。用法用量をまもって使うようにしましょう。
スプレーもあるし、うがい薬もあるけど、オススメはトローチです。トローチだと口の中での滞在時間が長いので患部に成分が接触している時間もながくなります。
アズレンスルホン酸ナトリウム
炎症を抑えるだけでなく粘膜修復を促す効果があります。ということで、炎症が起きてもう痛いところに噴霧すれば炎症を沈めて痛みが和らぎます。こちらは紫色した成分ですね。
医療用ではマーズレン顆粒やアズノールうがい液なんてのに使われていて、うがいだけでなく胃薬の内服薬としても使われることがあります。胃薬として使われた場合は胃の荒れた粘膜を修復する目的で使用されます。
アズレンスルホン酸ナトリウムのスプレー剤の例