当サイトはアフィリエイトサイトであるため広告を掲載しています。

調剤事務の勉強

皮膚科の処方箋の難読漢字を調べてみた

皮膚科の処方箋の専門用語って読めないこと多くないですか?

わざわざ専門用語使わないくてもいいと思うし、使わない方が親切なのにね。

処方箋に指示が入っているとそっくりそのまま薬袋に転記しないといけないから薬袋に書くんだけど、患者さん絶対これ読めないよなと思いながら転記することは多々あります。

しかし、そこは医師のプライドか、わざわざ難しい言葉をついつい使いたくなっちゃうエリートの性なのでしょう。きっとその方がカッコイイですもんね。

たとえば、「腋窩(えきか)」とかさぁ、ワキって書けばいいじゃん。「胼胝」「鶏眼」とかちょっとキレそうになります。タコ・ウオノメってかけよ。

薬袋に「胼胝部位・鶏眼部位に使用」って記載してどれだけの人が読めるのでしょうか?

あと漢字読めないと入力効率が格段に落ちるんです。「音読み」「訓読み」を駆使してどうにか変換しようと試みますが、何度かためしてもダメなら手書き入力パッドで直接入力するという力技を使います。

手書き入力パッドについてはこちらの記事で。

関連記事患者名の漢字が読めないときの入力方法

ここまでやると一文字を入力するのに3分くらい費やして、どんどん待ち時間が長くなっていきます。

ということで、皮膚科の処方箋に登場する読めそうにない漢字を一度まとめて復習しておくことにします。読めさえすれば入力時間を格段に短縮できます。

部位 読み方 説明
うなじ うなじ
頸部 けいぶ くび
肩峰 けんぽう かた
腋窩 えきか わきのした
心窩 しんか みぞおち
肘窩 ちゅうか 肘の内側
臍部 さいぶ へそ
上腕 じょうわん ひじより上
前腕 ぜんわん ひじより下
上肢 じょうし 上腕+前腕
四肢 しし 上肢+下肢
躯幹 くかん 胴体(頭や四肢を除いた体)
体幹 たいかん 胸部+腹部+背部
臀部 でんぶ おしり
鼠径部 そけいぶ あしのつけね
鼡径部 そけいぶ あしのつけね
手掌 しゅしょう てのひら
膝蓋 しつがい ひざがしら
膝窩 しっか ひざの裏側
腓腹 ひふく ふくらはぎ
内果 ないか 内側のくるぶし
外果 がいか 外側のくるぶし
足趾 そくし あしのゆび
足趾間 そくしかん あしのゆびの間
足蹠 そくせき 足の裏
かかと かかと
大腿 だいたい ひざより上の足
下腿 かたい ひざより下の足
下肢 かし 大腿+下腿
鶏眼 けいがん ウオノメ
胼胝 べんち タコ

体躯と体幹は同じ意味です。「頸部(けいぶ)」をスネ(脛)のことだと思ってましたが実は首でした。"脛"と"頸"が似ているので勘違いしてました。

脛(すね)は下腿(かたい)ですね。

外用剤の一般名が覚えられないからまとめた

外用薬の一般名処方難しすぎませんか?それぞれが似すぎてるからなんだけど、しっかりとくらべてみると違いが見えてきます。

なにかいい覚え方はないのでしょうか?

薬品名 規格 一般名称
アンテベート軟膏 0.05% ベタメタゾン酪酸エステルプロピオン酸エステル軟膏
キンダベート軟膏 0.05% クロベタゾン酪酸エステル軟膏
デルモベート軟膏 0.05% クロベタゾールプロピオン酸エステル軟膏
フルメタ軟膏 0.1% モメタゾンフランカルボン酸エステル軟膏
マイザー軟膏 0.05% ジフルプレドナート軟膏
リドメックスコーワ軟膏 0.3% プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステル軟膏
リンデロンVG軟膏 0.12% ベタメタゾン吉草酸エステル・ゲンタマイシン硫酸塩軟膏
リンデロンV軟膏 0.12% ベタメタゾン吉草酸エステル軟膏
ロコイド軟膏 0.1% ヒドロコルチゾン酪酸エステル軟膏

表とにらめっこしてもなかなかいい覚え方が浮かんできません。

リンデロンは"V"と"G"が成分名に由来するからこれで引っ掛けて覚えられます。あと0.12%といえばリンデロン。

ロコイドも一般名の中に"ロコ"ってあるからこれで引っ掛けて覚える。

フルメタは"モメタゾン"とかよくわからないのでスタートするからわかりやすい。間違えやすいのが、キンダベート軟膏とデルモベート軟膏です。

どちらも"クロベタゾ"で始まるうえに0.05%と共通しているので間違えないように注意。成分名はそっくりだけど内容は全然違います。キンダベートは子供に使うマイルドタイプだけど、デルモベートはステロイドランク最強の強めのタイプです。入力ミスが大きな過誤につながりかねない。

ダベート軟膏:クロベタゾ酪酸エステル軟膏
モベート軟膏:クロベタゾールプロピオン酸エステル軟膏

区別の方法なのですが"クロベタゾ"まで共通するのでその先が""か"ール"で商品名の2文字目と一致するかどうかで区別してはどうでしょうか?

あとは商品名の由来からも覚えておくと成分名と商品名を一致させやすいのかもしれない。

アンテベート
Antiinflammatory Effect Betamethasone Butyrate Propionate
「抗炎症効果のあるベタメタゾンのエステル化合物」の意

リンデロンVG
Nebennierenrinde(副腎皮質)+ RON(語尾調整)からリンデロンを及びベタメタゾンの吉草酸エステル(Valerate)とゲンタマイシン(Gentamicin)との配合からVGの名が由来している。

ロコイド
Local corticoid

キンダベート
kinder は独語で子供という意味で、より安全に子供にも使える外用副腎皮質ホルモン剤ということからKindavate なる商品名になった。

フルメタ
一般名 Mometasone Furoate に由来する。

デルモベート
Derma「皮膚」を参考にした

リドメックス
由来なし

マイザー
独語のMine Salbe(私の軟膏)

商品名はまったく参考になりませんね(笑)

関連記事処方箋によく使われている略語集

-調剤事務の勉強

© 2024 調剤薬局事務の仕事 Powered by AFFINGER5