今回は、薬局にかかってくる得体の知れない電話を紹介。
恥ずかしながら騙されてしまった案件もあるので、せっかくなので紹介します。
地図に載せますよ編
実は、あー失敗したなぁ。と、いう事例がある。これは電話ではなくて飛び込み営業だ。
地図への掲載案件なんだけど、うちの店の近くにバス停があってその横にしょぼい地図が貼られているんです。
で、店に飛び込みでやってきた人が町内で地図作ってて、「おたくの店舗も載せといたから貼っとくね」ってことでした。あと「インターネットでも登録チェックできるよ。」だそうです。
で、これ半年で3000円です。
話を聞いたら町内会の関係者っていうから、町内会の付き合いあるから支払ってしまいました。
その後、町内会の会長さんと話す機会があってお話したらうちではそんなのやっていないというではないですか。どういうことなのでしょうか?
よくよく思い返すと「町内で地図を作っている。」で「町内会の関係者」でも「町内会で作っているとは言ってない。」
うーん、微妙だけど、ウソは言ってないのかも。
ポイント
- 町内で作っている
- 作った後にもてくる
- ちゃんと地図にのっている
- インターネットにものっている
すべてウソではない。しかし、値段が高いんだよ。地図にテプラで名前を貼っただけで半年3000円の費用対効果はない。
これは、町内会で作っていることを誤解しなければ契約することはない。あえて誤解を招く言い回しをしたのだ。
で、何食わぬかをして半年後に更新にきた。
「地図新しくしたから3000円お願いします。」→「お願いしてないです。次から載せなくて結構です。」
ふー、3000円の勉強代ですね。次回から気をつけよう。
地域に貢献している中小企業を取材してるんですけど?編
「御社は地域に密着している薬局でとても評判がよいと聞いたので取材させていただけないでしょうか?」
「◯◯◯雑誌という全国紙で特集して紹介します。」
「有名人の◯◯◯さんご存じですか?当日はリポーターとして伺います。」
こちらが一連の流れです。なかなか良く出来てますよね。
でも、この電話がかかってきたときは薬局を開業してからまだ1年も立っていない時だったので、評判になるようなものはなく、また地域に密着するには短すぎる期間でした。
ということは、これは手当たり次第電話している可能性が高い。
会社名を名乗っていたのでインターネットで調べてみました。まず、刊行する雑誌の紹介がされていて、ホームページはとてもしっかりとした作りになっています。
しかし、ここまでが罠なのです。いまの世の中当然インターネットで検索されることは想定済みでそれに対する対策をはされています。逆に信じさせるためのツールとして取り入れられているのです。
だから検索するときは「会社名 + 詐欺」とか「会社名 + 悪評」とかちょっとネガティブワード追加して検索してみるといいでしょう。
その結果、検索したら悪評が多くて取材経験者からカラクリが紹介されていた。
まず、全国紙であることにウソはなく実際リポーターも連れて来るそうです。
その時に、取材の出張費用を請求されるそうです。それがなかなか高額とのこと。
取材って普通は無料だと思うから事前に確認しないことの方が多いですよね?確認しなかったのが悪いってことで押しかけて来た時に遠征費を請求されるそうです。
また、全国紙らしいんだけど、書店に並ぶわけではなく受付に注文をお願いすると取り寄せてくれるってレベルのものらしい。リポーターも一応芸能人(元)とかみたいだけど、芸能人もいっぱいいますからね。当然名前は知らないような芸能人です。
マンション電話編
得体の知れない電話のなかでも、ずば抜けて多いのが不動産(マンション)購入の勧誘です。
決まり文句は、
「◯◯先生の税金高いと思いませんか?」
「税金が返ってくる方法があります」
「老後の備えはできてますか?」
こんな感じ、これ全てマンション購入のお誘いです。
マンション経営して赤字を繰り越すと税金がもどってきて節税効果があるとかないとか。
マンション購入がいいのか悪いのかは分かりませんが、飛び込みの怪しい電話に、美味しい話があるようには思えないので、避けといた方が無難である。
この電話の凄いところが、一度切っても何度でもかかってくるとこ。
そして、話をきくと、息継ぎなしでまくし立てるように一気に要件を伝えてくる。
これほんとすごいです。試しに、全て「いいえ」だけで答えたらそれでも突き進んできました。
脈絡もなく、「いいえ」しか言ってないのにそれでも会話が続けられるというのは、とても強靭まメンタルか、もしくは、マニュアル化されているかだ。
そして、返答を止めて無言で対応しても、5分以上ノーストップでしゃべり続けていた。ホント凄いし、怖いです。
マンション電話は、ググれば詳しくわかるから見てみるといい。
ヘッドハンティング
うちの薬局長にききました。ヘッドハンティングの電話ちょくちょくあるらしいです。他のスタッフにばれないように管理薬剤師を指名して来る場合が多いそうです。
インターネットで調べれば、薬局の管理者って氏名が公開されていて、そこで名前がバレてしまいます。また名前で薬剤師免許の取得日と生年月日もわかるから年齢とおおまかな経験年数がバレてしまう。
あとは、薬局の規模と年齢を考慮してお誘いするんだろうけど、たぶんあんまり深く考えていないらしい。薬局長は薬剤師2年目でヘッドハンティングの電話がきたと言っていたので、もしかしたら手当たりしだい電話しているのかもしれない。
薬剤師の人材不足って深刻みたいで、転職が成功するとお祝い金がもらえる制度もあるくらい。
いまは紹介会社がしっかりしているので変な電話勧誘を受けるよりはこちらを利用した方がいい。
消火器交換しますよ詐欺
これは昔からある古典的なものです。でも、いまでも続いていて、実際他の店舗で消化器回収がやってきたことがあります。その時、断ったので未然に防ぐことができました。
消防署の方から来た人が、お店の消火器が古くなったと言って回収・交換してくれる。
回収した時にサインをしてしまうと、あとから回収と破棄の費用と新しい消火器の購入費用など高額な請求がきます。。飛び込みの消火器の交換系は絶対にサインしては行けない。