調剤薬局事務の仕事

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薬局新規開局

薬局は1日40枚の処方箋だけで儲かるのか?

更新日:

以前にも同じような記事書いているんだけどちょっと反響があったのでより詳しく書いていきたいと思う。

薬局は処方せん1日40枚あたり薬剤師1人を置かないといけないことになっているのですが、処方箋40枚あれば儲かるってことでいいのでしょうか?具体的に計算してみたいと思う。

まず薬局の把握しておくべきルールとして以下▼のルールがあります。

要点

・1日平均取扱処方箋枚数が40枚につき薬剤師1名を配置。
・1日平均取扱処方箋枚数ってのは、前年の総取扱処方せん数÷営業日数。
・ただし、耳鼻科、眼科、歯科の処方箋は2/3枚と数える。

関連記事薬剤師の1日に処理できる処方箋は40枚が上限?

だから、1人40枚ってのが頭打ちなんだけど、この1日40枚で薬局を運営して採算がとれるかどうかが今回のテーマです。

これは論より証拠で、計算してみれば分かります。

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薬局が1日40枚で25日営業で月の儲け

計算をはじめる前に「前提」です。

処方箋の内容によって1枚あたりの粗利がかわってきてしまいます。今回は一般的な内容の処方箋を同じもの40枚受けたことにして計算していきたいと思う。薬剤料は原価と相殺されるとして1円の利益にもならないものとします。

処方例

メチコバール 3T
1日3回 30日分

この処方箋が1日40枚きたとして利益を計算してみよう!!

この処方の会計は、

薬学管理指導料:41点
調剤基本料:41点
調剤料:81点
薬剤料:180点

これの合計になります。このうち薬剤料は元手がかかるから利益とはいえない、他の点数は技術料といって元手がかからないので全てマルっと利益になります。

よって、処方箋1枚あたりの粗利は上記の4つの点数のうち薬剤料以外を合計した金額になります。

処方箋1枚の粗利益は「41+41+81」で163点。

1枚当りが1630円の粗利益ですね。これが1日40枚で月25日営業だとすると「1630円×40枚×25日=163万」で月163万円が粗利益です。

ここから家賃と薬剤師1名の給料、事務員1名の給料、水道光熱費その他もろもろ引いたのが営業利益です。

大雑把だけど採算とれそうですよね。

そもそも、何処の薬局にも40枚の制限はあるので、それでも経営しているんだから無理なわけないですよね。

せっかくなので他の処方内容でも計算してみましょう。

処方例

メチコバール 3T
1日3回 30日分

アムロジン 1T
1日1回 30日分

ハイ、今度は2剤の処方箋が40枚です。

会計はこんな感じ

薬学管理指導料:41点
調剤基本料:41点
調剤料:81点×2剤
薬剤料:???点

さっきと同じように、粗利を計算する上で薬剤料は必要ないので、この処方箋1枚あたりの技術料は「41+41+81+81」で244点です。

1枚当りが2440円の粗利益ですね。これが1日40枚で月25日営業だとすると「2440円×40枚×25日=244万」で月244万円が粗利益です。これだけあれば間違いなくやってけますね。てかウハウハです。

お薬が2種類になっただけで、こんなにも利益の額が変わってくるんです。具体的に何が変わったかというと、調剤料が倍になってますよね。薬剤料は当然増えるんだけど利益には直接影響しないので除外します。

じゃぁ、

これはどうだろう?

処方例

PL顆粒 3g
毎食後 5日分

会計はこんな感じです。

薬学管理指導料:41点
調剤基本料:41点
調剤料:35点
薬剤料:???点

1枚あたりの粗利は1170円で、1か月だと117万円です。

あれ?ずいぶんと少なくなってしまいましたね?

これは処方日数が短いので調剤料が少なくなってしまったためです。この処方が40枚だとちょっと苦しいかもしれません。つまり、かぜ薬は処方箋の1枚単価が安いってこと。

処方箋の種類によっては利益がでやすい処方箋とちょっと・・・って処方箋があります。

内服薬は比較的高い点数なんだけど、外用薬なると途端に少なくなります。だから、整形外科や眼科の門前って処方がかるいけど、そのぶん単価も安い。

基本料アップ作戦

上記の計算は全て基本料最低で計算している。薬局の経営努力次第では、この基本料をアップする方法があります。

それは加算です。

基準調剤加算1 12点
基準調剤加算2 36点
後発医薬品調剤体制加算1 18点
後発医薬品調剤体制加算2 22点

さっきまで調剤基本料を41点で計算していたけど、

たとえば、薬局の設備を強化して、ジェネリック医薬品を推奨をすすめて、基準調剤加算2&後発医薬品調剤体制加算2をとれるようになれば、なんと基本料は99点になります。さっきの1日40枚に準じて計算すると、なんと月に58万円も収入UPすることになります。

ここまでベースアップすれば、どんな処方箋でも40枚で儲かる。

次回は、

どの診療科の処方箋を受けると儲かるのかを計算する。新規開局を検討している人には参考にしてほしい。

関連記事なに科の門前薬局が儲かるかしら?

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