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超スピードでヨクイニン錠を分包する方法

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ヨクイニン錠について教えてもらったのでちょっと記事にしたいとおもう。

なぜかヨクイニン錠を患者に渡すときはボトルもしく分包なんだけど、その理由がわかりました。

理由はホント単純でヨクイニン錠ってPTPシートの販売がないんですって。販売はボトルのバラ錠だけです。

販売単位

1000錠
2000錠
1260錠(126錠×10)

なんともまぁ、不親切ですよね。

これはなぜなのでしょう?もうちょっと深く聞いてみた。

ヨクイニン錠は植物由来の薬だから飲む数がやたら多くて通常成人で1日18錠が目安になるそうです。想像してみて下さい、1日18錠を毎回PTPシートからプチプチするのって大変ですよね。だから、ボトルで渡して患者本人にジャラジャラだしてもらう方式なんです。

あと、1錠がでかいからPTPシートにするとやたらかさ張るというのもあるとおもう。1日18錠の30日だと540錠なのでなかなかヘビーな量になりそうです。

ということで、ボトルです。

1本126錠入りの小ボトルは18錠×7日で1週間分です。1週間単位で出すなら楽ちんですよね。

でも、以前働いていたところは患者の意向をきいて分包希望があれば6錠ずつ分包紙てわたしていたし、いまの薬局にいたってはクリニックとの取り決めで分包して渡すのが原則です。

せっかく、1本1週間分でメーカーがつくってくれたのにあえて分包の話をもちかける必要はないのと思うのですが…。そして、分包するにあたっては分包紙のコストも馬鹿にならない。

関連記事実はスゴく高い分包コスト、分包紙の1包あたりの価格はいくら?

分包紙のコストも去ることながら充当する薬剤師の人件費はもっとばかにならない。時給4000円の人が30分時間を費やしたら2000円ですからね。

あー、なんか前置きが長くなってしまいましたが、超スピードで分包する方法がテーマでした。

超スピードでヨクイニン錠を分包する方法

調剤薬局事務として色々な薬局を転々としてきましたが、昔は予製を平気で事務員につくらせる薬局とかあったんです。

ヨクイニンエキス錠「コタロー」の分包とかよくやらされていました。

いまは無資格調剤が厳しくなってますし、現在の職場では基本的に事務員が薬に触ることはありません。

で、現在の職場はヨクイニン錠を完全分包してお渡しだからもうとにかく分包の回数がおおいので、薬剤師が予製をつくってるのですが、作る光景をみて衝撃でした。

なんか、ボトルの機械にいれて、ボタンをプッシュすると1錠分の薬がでてきます。

分包機のうえで1マスにつき6回カチャカチャカチャカチャカチャカチャとボタンをおしては次のマスへと移ります。音をきいている感じだと1秒で4回はおせていそうです。

ということは、30日分の540錠をセットするのに540錠÷4錠/秒で135秒です。まぁ、こううまくはいかないとは思いますが、参考値です。

これをピンセットでつまんでいれていったら1秒に4錠はなかなか実現できないパフォーマンスだと思う。

さて、この最高パフォーマンスを発揮する道具はなんなのでしょうか?

ヨクイニン錠を分包するための道具

道具をみせてもらうと裸錠フィーダーと書いてあります。残念ながら古い品物でメーカーの記載が入っていません。しかも、裸錠フィーダーってネットで検索してもでてくるのはうちのサイトくらいで参考になるサイトがありません。

これって、どうやって購入するの?薬局長にきいてみました。

どうやら医薬品卸経由で購入したようです。そうとう古い話なので現在はどうかしりません。

裸錠フィーダーには錠剤毎にサイズがあるので、ヨクイニン錠を分包するなら「9号」がジャストサイズのようです。医薬品卸さんに分包したい錠剤のサイズまたはサンプルをわたしてそれに合うものを特注でもってきてもらいます。

もし、ヨクイニン錠の分包でお困りなら担当の卸さんにたずねてみてはどうでしょうか?

追記(2017/07/01)

情報提供頂きました。「裸錠フィーダーは分包機のメーカーのタカゾノで取り扱っています。しかし、工場製造を打ち切ったため、在庫限りとなるそうです。」だそうです。お問合わせはお早めに!!

市販で買えるヨクイニン錠

余談ですが、市販薬にもヨクイニン錠ありますよね。しかも、コタローが販売しているのでなかみは医療用のヨクイニンエキス錠「コタロー」とほとんど一緒です。感覚としてよく売れているのはクラシエの方ですかね。

肌荒れに効くということでCM流してますが、どうもシミが消えるようなイメージに誘導している気がします。

ヨクイニンタブレットの添付文書より

●「ヨクイニン」は,ハトムギの皮を除いた種(たね)で,昔からお肌のために用いられてきた生薬です。
●いぼや皮膚のあれにすぐれた効果があります。
●のみやすい小型錠です。

上記のヨクイニンタブレットは漢方薬に定評のあるクラシエさんがだしているものですが、医療用でよくお目にかかるのは「コタロー」という漢方メーカーのものです。コタローのヨクイニンも市販薬で販売されているの紹介しておきます。

ヨクイニンSコタロー医薬品添付文書より

ヨクイニンSは民間で親しまれているハトムギの種皮を取り除いた種子(ヨクイニン)からエキスを抽出し、飲みやすい錠剤にしたものです。ヨクイニンは中国の「神農本草経(しんのうほんぞうきょう)」などの薬物書に収載され、古来漢方の要薬とされてきました。栄養価が高く、全身の水分のめぐりをよくし、水毒(すいどく)体質の改善をはかり、清熱排膿(せいねつはいのう)の働きがある生薬で、お肌のあれや、イボに用いて効きめがあります。

医療用のヨクイニンエキス錠「コタロー」の保険適用の認められる効能効果は「青年性扁平疣贅」「尋常性疣贅」なので、ようはイボの治療に用いられます。肌荒れにも効果があるのですが肌荒れに使うときは保険が認められないので自費になります。自費でだしてもらうなら市販薬を購入したほうが安いです。

ハトムギという植物由来の成分のお薬で、副作用もほとんどないので使いやすい薬なのですが1回に服用する錠数がとにかく多いという難点があります。ちなみに、市販のコタローがだしているヨクイニンSは1日15錠と錠数がすくなくなっています。

医療用は18錠中にヨクイニンエキスを2g含有します。市販のコタローのヨクイニンは15錠中でヨクイニンエキス2g含有なので含有量は同じです。

クラシエヨクイニンタブレットも1日18錠なのですが、18錠中にヨクイニンエキスが1.5gしか含有されていません。

なんと、18錠なのにエキス量が少ないのです。製剤特徴である小型タブレットにしたのでエキス量が減ってしまったのかもしれない。小さくするために成分減らしたら本末転倒な感じは否めない。だったら錠剤の大きさそのままで錠数減らせばいいのに。

関連記事ヨクイニンエキス錠「コタロー」と同じ市販薬はあるの?

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