患者の来局日を計算するのが苦手という方に朗報です。来局日を一発で計算してくれる電卓があるので、amazonで「ポチ」っと、はいこれで解決です。
その電卓がこちらです。
この電卓は以前に他の用途でも紹介しています。
前回紹介したときは「ピッキングのアシスト電卓」といことで紹介しましたが、この電卓をつかってるうちに気づいてしまったんです。ピッキングの計算よりも来局日計算機能の方がすごい。
日付表示機能があるので、それにともなって日付の足し算や引き算が簡単にできます。画像で見てもらったほうが早いかな。
4月3日の56日後が何日になるのか計算してみます。
① 4 → [日数/時間] → 3
これで画像:左の「4月3日」が入力できます。ここに56日後を追加します。
② +56
最後に「=」を押してフィニッシュです。計算結果が右画像の「5月29日」になります。
めっちゃ簡単でしょ?
日付計算が役に立つ薬局でのシチュエーションを考えてみます。
日付計算の具体的な使用用途
日付計算の薬局における実用的な使い方を考えてみます。
患者の次回来局日を予想
処方日数から次回の来局する日を予想するのが一番オーソドックスな使い方です。
計算式
来局日+処方日数 = 次回来局日
次回の来局日は医薬品の在庫管理に役立てることができます。高額商品は在庫リスクをへらすためにギリギリまで発注を保留しておきたい。なんなら予約発注にいれておきたいというときに、次回来局日が役に立ちます。
一包化の予製をつくるのにも役立ちますよね。うちの薬局では次回来局日の1週間前くらいに一包化の準備をしています。
4月1日に60日処方があった薬はつぎにいつ来るでしょうか?
4[日数/時間]1 + 60 = 5月31日
5月31日が来局予定日ということが、すぐにわかりますね。
在宅の現場で大活躍
次回の訪問日を計算するのにつかえるのはもちろんのこと、処方日数の計算なんかにもつかえます。在宅の医者はこれもっとくといいかもしれない。
処方日数の計算式
次回訪問日 - 今回訪問日 =処方日数
4/25に訪問して、次回の訪問日が5/5日だとすると、処方日数はどうすればいい?
5/5 - 4/25 =10日分
10日処方すればOKなのがわかりましたね。超簡単でしょ。
在宅ではカレンダーもっていて日付相談することがあるそうなので、それ電卓もいいですよ。処方日数は医師が決定するので、薬局側ではその処方日数で医師の訪問日まで足りるかどうかをチェックするツールにも使えます。
患者の残薬チェック
患者がもらっている薬が何日まで残りがあるのかを計算するのに使うことができます。
- 4月25日:耳鼻科でアレグラを20日分処方
- 5月10日に来局:皮膚科でアレジオン30日分の処方
「アレグラってまだ飲んでる?」もしくは「もうなくなった?」ちょっと計算してみましょう。
4/25 + 20日 = 5/15
よって5/15日までアレグラがのこっているので、すぐに飲み始めてしまうと似たような薬が重複してしまいます。患者と話し合って場合によっては疑義照会になるでしょう。
もし疑義するとしたら「5/15まで」アレグラあるけどどうする?という風に具体的な日付で疑義をすることができる。
一包化に服用日を印字した終わりの日を計算できる
一包化に患者の服用日を印字することはしばしばありますが、何日まで印字したかのかわからなくなることがあります。
4月25日から28日分の一包化を作成したとします。スタートは4月25日で終わりは5月22日です。
計算式
4/22 + 28日 -1日 = 5/22
次回来局日の1日前まで印字しているので、処方日数の28日をたして、1日引きます。簡単でしょ。
こんな感じで、私が思いつく範囲でもいろいろと活用できることがわかります。実際につかってみたら、もっといろんなことに応用できそうなポテンシャルを秘めていますね。
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