こんにちは。調剤薬局事務のジム子です。
今回は、薬局で役立つかどうかは別にしてお気に入りの文房具の紹介していきます。
薬局で働いているとメーカーから提供される販促品でほとんどの文房具が手に入ってしうまけど、毎日使うものなんだから、せっかくなのでお気に入りのもの使いましょ。自分で購入した文房具の方が愛着をもって長く使うことができるし、機能的なもの使った方が効率的です。
今回は、わたしが実際につかってみて気に入ったものだけ紹介していきます。
「よく切れるハサミ」と「携帯できるハサミ」
ハサミは「よく切れるハサミ」とポケットに「携帯できるハサミ」とで2種類つかっています。
よく切れるハサミ
普段つかうハサミには「フィットカットカーブ プレミアムチタン」がおすすめ。
チタン加工されたちょっとプレミアムなハサミですが1本約600円と、とてもリーズナブルです。
怖いくらいにサクサクきれます。ダンボールすらもサクサクと切ってしまいます。あまりの切れ味の副次的な効果でガムテープをいくらきってもベタつきません。
これ、お薬手帳シールを切るハサミに最適です。
お薬手帳にシールを貼ろうとしたときに微妙に大きくて貼りきれないときに、端を切り落とすときに使っています。
お薬手帳シールを連続して切っているとハサミがベタついて切れ味が悪くなってしまいます。このベタベタをとるのが地味に大変。
このハサミならシールとハサミの接地面がものすごく少ないので、そもそもベタつかない。
ピンとこないけど従来のハサミの約100倍以上ベタつかないそうです。つまり、お手入れせずに100倍シールを切ることができます。
もちろん切れ味も抜群なので、錠剤ヒートの縦切断もサクサクです。うちの薬局はヒートを縦に切りやすいという理由で調剤室のハサミ全部これです。
携帯できるハサミ
「携帯できるハサミ」は「フィットカットカーブ ツイッギー」をつかっています。上記で紹介している「フィットカットカーブ」のハサミの携帯バージョンです。
ペンみたいな形しているので、ペンと一緒に胸ポケットにさしておいてもまったく違和感がありません。もちろん切れ味もバツグンです。
薬局のあっちこっちにハサミは落ちてるけど、それでもときどきハサミがないなんてことはあります。
ハサミをさがす手間を減らすためにも胸ポケットに1本コンパクトなのがあると便利です。
最終記載ページを記憶して一瞬で開ける魔法のメモ帳
めくると必ず最後に記入したページが開くという魔法のメモ帳です。
急いでメモしようとするときに限って書き出しページが見つからないとか、電話の内容をメモしようとして、片手ではうまくメモ帳をひらけないとか。
そんな誰にでもあるようなストレスを改善してくれるメモ帳です。なにせあけたら必ず最終ページが開くので焦って片手でページをめくる必要がありません。とにかくメモすることが多い新人薬剤師や新人事務員にオススメのアイテムです。
そんな魔法のメモ帳もありがたいことにリーズナブルに購入することができます。
詳しい説明は商品ページ見てください。
ボールペン
薬局内には、ボールペンを「共有物」だと思っている不届き者がいるようで、メーカーからもらった販促品のボールペンだと置いとくと平気で持っていって私物化する人がいます。
そいうのを防ぐために販促品ではないようなプレミアムなボールペンがオススメです。
私が使っているのは「ジェットストリーム」の「5機能ペン」で名前入りです。
1本1000円ちょっとなのでボールペンとしては高いですがボールペン本体に名前を彫ってくれます。これでパクられる心配がなくなります。
ボールペン4色にシャーペンがついて「5機能ペン」です。
ジェットストリームのシリーズなので、書き味はもうご存知ですよね?
油性ボールペンなのに信じられないくらいに「なめらかに」書けます。水性ボールペンのように滲むことなく、それでいて書き味が超かるい。もはやエアリー。
一度、この書き味をしってしまうともう他のボールペンには戻れません。
ノベルティのボールペンにもジェットストリームはあるけど、なぜか0.7mmが多い。ジェットストリームなら絶対0.5mmだと思うんだけど、私だけ?
タイプが違う3種類のホチキス
「ホチキス」はいまでは「ステープラー」っていうんでしょうか?よくわかんないですが。
タイプの違うものを3種類紹介します。
- 紙に穴をあけない、針なしホチキス
- 30枚片手でラクラク綴じれる強力ホチキス
- 超コンパクトなペン型のホチキス
穴をあけない針なしホチキス
針なしのホチキスはいろいろあるけど、私がすきなのは「穴をあけない」針なしホチキスです。
「穴があかない針なしステープラー ハリナックスプレス」です。
ちょっと使いにくい部分もあるんだけど、総合的にみるとオススメです。
ココがおすすめ
- 針を使わないのでシュレッダーがラク
- 綴じ代が薄いので書類を重ねてもかさばらない
- 経済的
ココがダメ
- 挟みにくいから作業スピードが遅い
- しっかりとまるのは4枚まで
- 紙の端しかとめられない
調剤録と処方箋をとめるのに使っています。2枚ならしっかりとまるし、穴をあけるタイプよりも失敗しないし、ずれない。
処方箋と調剤録をとめたものを毎日100セットくらい重ねて輪ゴムで束ねるけど、止めた部分が厚くなりにくいので重ねてもコンパクトです。
薬局に1台あってもいいとおもう。600円くらいしかしないし。
針でとめる強力なホチキス
強力と言ってもけっして高価なものではなく500円くらいの一般的なホチキスです。ただ100均のホチキスと比較したら機能性はバツグンでなので、業務に使う「ホチキス」くらいは100均はやめていいものを買いましょう。
ホチキスで大事なのは手応えが軽くて、それでいてしっかりと止められることです。オススメの「サクリフラット 32枚とじ」は500円弱です。
使っている「針」は一般的な10号針なのに32枚を難なくとめることができます。100均ホチキスだと紙が厚ければ厚くなるほど失敗率は高くなるけど、このサクリフラットなら32枚以下ならほぼ1発で綴ることができます。
しかも、とめるときの手応えが拍子抜けするほどに軽い。もはや”新感覚”です。それでいて金具はキレイに「フラット」にとめられています。
これを使えば連続してホチキスをする場面では格段に疲労が少なくなります。
紙をとめるスペックがすごいのはもちろんのことですが、薬局では「錠剤」をホチキスでとめるときにこそホチキスの真価が問われます。
「サクリフラット」なら錠剤をヒートごとサクサクとめることができるので、うちの薬局では錠剤専用のホチキスが欲しいという理由で「サクリフラット」を購入しました。
日々、プルゼニド錠・酸化マグネシウム錠の分包紙どめをバチバチやらされるけど、手が疲れません。心の底から「サクリフラット」でよかったとおもってます。
本体の背面に予備の芯をストックできるので、針を切らせて困るというストレスもなくなります。
携帯用ホチキス
ペン型のホチキスで胸ポケットに入れておくことができます。もちろんペン立てに入れておくこともできます。
前半分がホチキスになっていて約10枚とじることができます。後半分は収納ケースになっているのでクリップや替芯を入れておくことができます。
もっとコンパクトなホチキスはあるのですが、胸ポケットにいれるなら細長いほうが出し入れしやすいし、収納ケースが地味に活躍する。
クリップはポケットにいれとくと使いづらいので、収容ケースとしても重宝します。
付箋
付箋は種類がおおすぎてオススメしだすときりがないから実用的なのだけピックアップします。
ロール付箋
これ好きでずっと使っています。どこの薬局にいっても置いてあるので薬局業界では必須アイテムですね。
ココがおすすめ
- ちょっとしたメモに好きな長さちぎってつかえる
- はがれにくいのに、はがしやすい
- 表面が紙なのでメモ書きしやすい
全面がシールになっているのでしっかりと貼れるので、ペラペラと剥がれ落ちることはありません。それでいて、はがすときは簡単・キレイにはがすことができます。
表面が紙なのでメモ書きをしやすくボールペンでも鉛筆でもなんでもかける。
「処方箋にちょっとしたメモ書きを残すとき」や「医薬品の箱にメモを残すとき」に大活躍です。
とくに処方箋だけ提出して後で取りに来る人なんかによく使います。
- 保険証チェック
- 手帳なしで入力
- 冷所品あり
- ◯◯だけ先にお渡し
- 会計済み
こういったことを全て処方箋に貼ることができて蛍光色だから気づきやすい。なによりもはがれてなくならない。
医薬品の箱に貼るにもピッタリです。
未開封の医薬品って返品する可能性があるから直接メモすることができないけど、高額商品ほどメモしておきたいことが沢山あります。ペラペラした付箋を貼ってしまうと出し入れしたときにはがれてしまうのでテープ付箋がオススメです。
- 〇〇様の専用薬
- 期限切れまじか
- 返品予定
- ◯錠を切ったら発注
こういったことを貼って注意喚起しておきます。
小さく切ってつかえるからムダがないのがいいですね。
ペン型付箋
なんでもかんでも胸ポケットに収納しておきたいたちなんで、文房具は基本的に「ペン型」がすきなんですよね。
ペンサイズなので、胸ポケットに仕込めるし、小さくちぎって使えて、全面ノリでしっかりと貼れるので使用感は申し分なしです。
デメリットはちょっと高価なので、私物だと気兼ねなく使えないんですよね。替えロール買うのめんどくさいし。
クリップ付き付箋
クリップに付箋がついているので、クリップをはさめばそこが付箋になります。
身近なものにクリップして持ち運ぶことができるふせん。読んでいる本や使っている手帳にはさんで気軽に持ち歩くことが可能です。
白衣のポケットに挟むこともできます。薬剤師さんはツムラの漢方薬の手帳につけてる人が多いようです。
テープカッター
セロハンテープを切る台って、一度購入するとなかなか買い換えることはありません。むしろ一度も購入せずに昔もらった販促品で間に合わせている薬局も多いでしょう。
紹介するのはタイプが違う2種類のテープカッターです。
- 据え置きタイプ
- クリップタイプ
据え置きタイプ
もしセロハンテープの台が下記に当てはまるなら、そろそろ買い替えどきです。
- 台がすべって片手で切ることができない
- 刃がサビついてキレイに切れない
コクヨの「カルカット」つかうと、他のテープ台との違いはあきらかで、もう前のものに戻ることはできません。
どの角度から無造作にアプローチしてもスムーズにテープが切れます。それでいて、切断面もキレイです。
切れ味がいいため台に余計な力が加わることがないので、本体がグラついたり、ずれたりすることがありません。
もし、片手で台をおさえないとテープを切ることができないような品を使っているなら、買い換えるだけで作業効率が格段にあがります。
クリップタイプのテープカッター
クリップ版のテープカッターとかピンとこないと思います。
商品説明みてもわかりにくいので動画が一番わかり易いです。画期的ですよ。
セロテープだと使いづらいのでマスキングテープを切るのに超便利です。でも、薬局だとマスキングテープは使わないですよね。
そのかわり、上記で紹介した「ロール付箋」をよく使うと思います。あれと相性がいいので、セットで購入がおすすめです。ワイドの幅のテープは試してないのでわかりませんが、細い幅のだと超使いやすくなります。
電卓
まさに調剤薬局にピッタリの電卓があるので紹介します。
ポイント
- 270錠を14錠ヒートで集めるとしたら?
→ 270「÷余り」14=19-4 つまり19ヒートと4錠と一発計算 - 3月17日の30日後は?
→ 3月17日 + 30日 = 4-16 つまり4月16日と次回来局日を一発計算 - 間違えて入力しても訂正ボタンがあるから全部消さなくても訂正できる
ヒート計算・日付計算・訂正機能この3つがオススメするポイントです。これだけで十分スゴいのおわかりでしょうけど、もうちょっと補足していきます。
お値段は1800円と電卓としては少し高いけど、それを補うメリットが十分にあります。
ヒート計算
「余り」が計算できるので、もし90錠を21錠ヒートでピッキングするとしたら「90÷21 = 4あまり6」と計算できます。「4あまり6」はつまり「4ヒート」と「バラ6錠」をピッキングすればOKってことなんです。
頭のなかで90錠を数えなくても、とりあえず「4枚+6錠」をピッキングすればいいだけなので、事務員でも間違えません。
日数計算
この電卓なら「日付」に日数を加算できるので4月3日の56日後みたいのを普通に計算できます。
4月3日で56日処方がきたら次回の来局日は5月29日と一発で計算できました。次回の来局日だけでなく、薬がいつまで残っているみたいな計算も同様にできます。
他にも一包化で日付入れたときの印字で、前回は4月30日に30日分つくったから、今回は5月30日からの印字でOKみたいな感じの計算もできます。
デメリットは、サイズが大きいこと。机においておいて据え置きするにはいいけど、ポケットにいれるには大きすぎます。
電子メモ帳
スイッチをいれなくてもいつでも記入できる電子メモボードです。8.5インチ(A5くらい)のサイズのものを1000円ちょっとで購入することができます。
思った以上にスラスラ書けるため、記入にストレスや違和感は感じないと思います。
ハイテク電子ボードもアマゾンさんなら「ペン」「ストラップ」「電池」が全部付属されていて1000円ちょっとです。我が家はこれを子供のらくがき帳につかってます。
画像でわかるように唯一のボタンとして「ゴミ箱」があります。これを押すと一瞬で全部消える。
ボタン電池が内蔵されていて1個の電池で3万回削除できます。切れたら交換できますが、いったいいつ切れるんでしょうか。
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