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調剤補助員

これからの調剤補助員(調剤助手)に求められるコト

こんにちはジム子です。

ピッキングが解禁されてから、うちの薬局でもちょっとずつ事務員もピッキングをやらせてもらえるようになりました。

調剤補助員の求人もチラホラとではじめてきたようでネット求人を覗いてみる簡単に探し当てることができます。

ピッキングが事務員の仕事になる日は近いです。

そこで、今後、ますます需要が増えてくる調剤補助員について、私なりに「理想の調剤補助員」とはなにか考えてみることにしました。

理想の調剤補助員とは

補助員にもとめられるのはまず「ピッキング」ですが、これをするのは当たり前として、ピッキングのために調剤室に事務員が常駐できるようになったことで、他にもいろんなことができるようになります。

  • 検品
  • 発注
  • 医薬品棚入れ
  • 一包化補助
  • 薬袋作成補助
  • 処方箋入力補助
  • 調剤室のゴミの片づけ

詳しい仕事内容はこちら記事▼でまとめています。

ぶっちゃけ「投薬・監査・一包化・散剤・水剤」以外のことはほぼできます。

これだけ色々できるとなると薬局の業務が円滑にまわっていないところ(ボトルネック)を事務員の力で解決することができるようになります。

このボトルネックを見つけて調剤室内の業務を円滑に回すことこそ理想の「調剤補助員」の仕事なんです。

調剤室内の仕事が円滑に回るようにマネージメントするのは本来であれば、その店の「長」つまり「薬局長」が担うべき役割なんだけど、薬剤師の場合は「かかりつけ薬剤師」や「疑義照会」などで捕まってしまうことがあります。

そのときに、もう1人フリーで動けるオールラウンダーがいると調剤室の業務がスムーズにまわります。

このオールラウンダーにぴったりなのは、実は「薬剤師」ではなく「調剤補助員」なんです。

だって事務の仕事(入力)と薬剤師の仕事(ピッキング)が両方できるからね、どっちで詰まってもヘルプに入れます。

そもそも仕事内容がピッキングだけだと、どうしても手持ち無沙汰になってしまいます。ぼーっと、しているとしているとチコちゃんに叱られてしまうので、人手が足りないところにヘルプに入ったほうが合理的です。

「薬剤師」の場合は手があいたときには薬歴を書かかないといけないので、薬歴がなく手持ち無沙汰になりがちで、いろいろ仕事ができる事務員こそが調剤室の管理者にピッタリなんです。

つまり、常に調剤室全体を視野に入れて滞っているところを解消して調剤薬局の全体の仕事がスムーズにまわるようにコントロールするのが「理想の調剤補助員の役割」なんです。

調剤室内のコントロールを調剤補助員にまかせるべき理由

調剤補助員を導入する目的って、ようするに薬局のコストカットのためですよね。

薬剤師を減らして、事務員を増やしたらどうなるかというと薬剤師1人あたりが対応する患者さんの人数が増えるということになります。

そうなると薬剤師1人あたりの薬歴枚数が増えます。増えた薬歴はいつ書くのでしょうか?

現状でヒーヒー言っているような薬剤師は、さらに枚数が増えて、苦しくなるばかりです。

薬剤師はピッキングだけしていたわけではないので、ピッキング業務だけを事務員に移管しても、増えた薬歴分をカバーすることはできない。

そこで必要な一手が「調剤室」のことは全面的に事務員にまかせて、薬剤師は「投薬」と「薬歴」に集中できる環境を作ることです。

事務員ができることはピッキング以外にもたくさんあるから、これらをトータルすると薬剤師に匹敵するレベルの仕事量をこなすことができる。いままで調剤室のことは薬剤師が全面的にやっていたけど、薬剤師は患者さん対応で調剤室からでていってしまうことが多い。

その点で、調剤補助員なら薬歴もなくずーっと調剤室にいるから調剤室の管理にもってこいです。

調剤室長に任命して役職・業務指針・手当を設けることで気持ちよく薬剤師を投薬に送り出してくれます。ちなみに調剤室長の業務指針は「薬剤師が投薬に集中できる環境を整備すること」こんな感じかな。

職域をわけることでそれぞれが必要とされている分野に集中することができます。薬剤師の場合は、無駄に動き回る必要がなくなって投薬・薬歴・監査に集中できるようになります。万歩計をつけるとわかるけど、一日の仕事中の移動距離がグッと短くなるはずです。

薬剤師を投薬に集中させる環境整備をする

調剤補助員の役割は「薬剤師が投薬に集中できる環境を整備すること」です。そのために何ができるかを考えてみます。

調剤補助員なら入力業務もできる

薬局業務で滞りやすいポイントは「入力」です。

入力を1台のPCでやると、たった一枚厄介な処方箋がきただけで、そのあとの業務すべてが滞ってしまいます。

たとえば「新規医療機関で自立支援の上限管理表付き20種類モリモリの新患一包化」みたいのがきたとしたら入力だけで15分かかります。

これの次にきた湿布1パックの人を15分またせたら激おこぷんぷん丸です。

そうならないように調剤室のなかでパソコンで同時並行で入力します。調剤室に事務員がいない場合は薬剤師が入力に入りますが、誰もが入力できるわけではない。調剤補助員がいれば薬剤師にかわって補助員がフォローすることができます。

そうすると薬剤師は投薬に回ることができるから、薬剤師の負担が減り、患者さんの待ち時間も短くすることができます。

調剤室の美化活動を全て任せられる

調剤室に常駐しているからゴミの片付けはお任せあれ。

ゴミが散らばってると、作業効率が落ちてミスが増えます。次にくる処方箋に備えて、調剤室内のゴミはできる限りすみやかに除去しないといけない。

どこの薬局もこれは徹底してますよね?

薬剤師さん見てると薬歴の記入よりもゴミの撤去の方が優先順位が高い。

この仕事も調剤補助員にまかせてみませんか?

ゴミの片づけなんて時給が高い薬剤師がする仕事じゃないから、薬剤師はゴミは放置でいいから、そんなの補助員におまかせあれですよ。

そのかわりに投薬してね。

薬剤師がゴミを片付けている間に患者さんの待ち時間が長くなります、かと言ってゴミを放置して投薬に行くこともできませんね。ゴミ放置すると薬剤師たちがギスギスしちゃうからね。調剤補助員を美化責任者にしておけば投薬に行っている間にチャチャッと片付けちゃいます。

投薬が終わった「ゴミ」を片付けに調剤室に戻ってくるよりも、そのまま「薬歴」書いてもらったほうが合理的。

調剤補助員は調剤室のことだけに気を使ってればいいので、ゴミがないか美化パトロールをしながら、さらにボトルネック探して解消します。

この2つを両立させることで、調剤室の中を常に快適な状態に保つ。

発注を全面的に任せることができる

ゴミの片付けと発注はほぼ同義です。片付けつつ発注していきます。

薬剤師がやると投薬・監査の合間を縫ってやるから発注が雑になりやすく漏れがでやすくなる。

その点で、患者さんに捕まることない事務員なら発注業務に集中することができます。

急配の手配はどうしても電話発注になるけど、急配が必要な状況というのは、同時に患者さんへの状況説明が必要になってきます。電話注文してから患者説明すると患者さんを待たせてしまうので、説明している間に事務員がササッと手配してしまいます。

患者さんを待たせないようにするために、あとで発注すればいいという考えから、発注モレが生じることもあります。その点でも、調剤室のことだけに集中できる事務員ならすぐに対応することができる。

検品業務に手が取られない

検品を一度はじめると途中で切り上げることができない。薬剤師が検品にかかりきりになってしまうと患者対応が止まってしまいます。

その点で、患者に呼ばれることのない「補助員」であれば集中して検品することができます。

検品後の伝票処理もお手の物ですね。

検品が終わったら棚入れ作業もあるけど、投薬・監査を気にせずに、棚入れできる。

薬剤師は薬剤師で、納品された医薬品を気にせずに投薬・薬歴に集中することができます。

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