市販薬

もうすぐ市販薬になるかもしれないスイッチOTC候補16成分

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厚生労働省はスイッチOTC医薬品について、2016年8月5日から11月30日までに学会や一般などから要望を受け付けた候補成分として16成分を公表しました。

表にしたので確認してみて下さい。

あくまでも要望を受けたものリストで、毎年公開されてはそのほとんどが現実しないという代物です。

スイッチするする詐欺ですね。登録販売者としてはスイッチOTCが増えると紹介できる商品が増えるのでどんどんスイッチしてくれると仕事のやりがいも増すというものです。

今回の要望は大物が多いのでスイッチを待ち望んでいる人は多いと思います。たとえば、ヒアルロン酸ナトリウムの点眼薬です。医療用でいうとヒアレイン点眼薬ですね。

コンタクトレンズを使用している人は使ったことがあるという方は多いのではないでしょうか?ドライアイの第一選択薬ですかね?これがスイッチすればドライアイで受診する必要がなくなる人はたくさんいると思います。

他には、偏頭痛専用の頭痛薬、ガスター10よりも強力な胃薬PPI、緊急避妊薬、ニキビの治療薬、ステロイドの点鼻薬、ベリーストロングのステロイド外用薬など色々あるので後ほど解説いたします。

成分名 代表的な医療用医薬品 要望する効能・効果
ヒアルロン酸ナトリウム ヒアレイン点眼・ティアバランス点眼 [H28-1.2]目の次の症状の緩和:乾き(涙液補助)、異物感(コロコロ・チクチクする感じ)、ソフトコンタクトレンズまたはハードコンタクトレンズを装着しているときの異物感(張り付き感、コロコロ・チクチクする感じ)、疲れ、かすみ、なみだ目、まぶしさ、目やに、充血
レバミピド ムコスタ錠 胃潰瘍、急性胃炎、慢性胃炎の急性増悪期の胃粘膜病変(びらん、出血、発赤、浮腫)の改善
レボノルゲストレル ノルレボ錠 緊急避妊
リザトリプタン安息香酸塩 マクサルト錠、マクサルトRPD 片頭痛
スマトリプタンコハク酸塩 イミグラン錠、スマトリプタン錠 片頭痛
エレトリプタン臭化水素酸塩 レルパックス錠 片頭痛
ナラトリプタン塩酸塩 アマージ錠 片頭痛
ゾルミトリプタン ゾーミッグ錠 片頭痛
クリンダマイシンリン酸エステル ダラシンTゲル、ダラシンTローション にきび
ベタメタゾン酪酸エステルプロピオン酸エステル アンテベート軟膏、アンフラベート軟膏 湿疹
オメプラゾール オメプラール錠、オメプラゾン錠、 胸やけ(胃酸の逆流)、胃痛、もたれ、むかつき
ランソプラゾール タケプロンOD錠 繰り返しおこる胸やけ(食道への胃酸の逆流)、呑酸(喉や口の中まで胃酸がこみ上げ、酸味や苦い感じがすること)、胃もたれ、むかつき、胃の痛み
メロキシカム モービック錠、メロキシカム錠 関節痛、腰痛、肩こり痛
フルチカゾンプロピオン酸エステル フルナーゼ点鼻、ミリカレット点鼻 花粉による季節性アレルギーの次のような症状の緩和:鼻づまり、鼻みず(鼻汁過多)、くしゃみ
ヨウ素・ポリビニルアルコール PA・ヨード点眼・洗眼液 眼の殺菌・消毒・洗浄
ラベプラゾール パリエット錠 胸やけ、胃痛、げっぷ、胃部不快感、はきけ・むかつき、もたれ、のどのつかえ、苦い水(胃酸)が上がってくる

これら以上にスイッチして欲しい医療用成分

いろいろあるけど、なぜあえてこれなの?って思います。もっとスイッチしてもよさそうな成分あると思うんだけど。

例えば、吐き気どめなんてどうですか?

いま市販薬で吐き気に対処できる薬はありません。だから、ナウゼリンやプリンペランなんてスイッチすると喜ばれるのではないでしょうか。

あとホクナリンテープも欲しいですね。感冒の咳に新たな選択肢として重宝されるはずです。

ニキビのアクアチムやゲンタシン軟膏なんてのもスイッチしてもいいような気がします。抗生剤の塗り薬は、フラジオマイシンやクロラムフェニコールといった成分がすでに市販薬にあるので他の成分も追加して問題ないのではないでしょうか。

ディフェリンやベピオなどの新しいタイプのニキビの薬とかも、ニキビに保険適用する必要あるのかなというのがあるので、全部スイッチして市販薬で治療すればいいのにとおもう。 

来年スイッチする成分

タリオン錠とクラリチン錠と同じ成分は要指導医薬品になって登場します。たぶん医療用と同じ商品名を引き継ぐことになるでしょう。アレグラFXやアレジオン10みたいな感じです。

タリオン錠は来年ジェネリックも発売するのでちょうどいいタイミングなのかもしれません。これでメジャーどころの抗アレルギー薬はほぼスイッチしています。

まだなものとしてはザイザル錠、アレロック錠、デザレックス錠、ビラノア錠です。順番的に、次はアレロック(オロパタジン)が市販薬になることでしょう。

逆にすでにスイッチが確定しているものにはアレグラ錠、アレジオン錠、ジルテック錠、エバステル錠、クラリチン錠、タリオン錠があります。

ヒアレインやティアバランスと同じ成分のヒアルロン酸ナトリウムは市販薬になるのか?

ヒアレイン点眼がスイッチするのは濃厚だと思います。ドライアイこそ市販薬で対処すべき疾患でしょ。これをスイッチして周知されれば眼科受診者を大きく削減できること間違いなし。ヒアルロン酸ナトリウム使ってダメだったら眼科にいけばイイ。ついでにジクアス点眼とムコスタ点眼もスイッチしといたらいいとおもうけど。

ヒアルロン酸ナトリウムはドライアイに使うけど他にも角膜の傷とかにも使います。角膜を覆うことで目についた細かな傷の治りをよくしてくれるそうです。

いろんな用途で用いますが市販薬になると適用が絞られるので角膜の傷とかには使えないと思う。発売当初の適用はドライアイだけってのが妥当でしょう。傷ついてしまった場合はそこからの細菌感染が怖いので眼科の受診が必要です。

正直、抗生剤の点眼薬もOTCにしてよくない?って思う。クラビット点眼とか。ニキビの抗生剤が候補になってるのでそのついでに点眼の抗生剤も検討してみてはどうだろうか。

OTCの怖いのが適正な受診を妨げないようにすることです。需要はあっても効きすぎる薬はスイッチできないって難点がある。

ノルレボと同じ緊急避妊薬と同じものが市販薬になるのか?

いわゆるアフターピルってやつです。避妊に失敗したときに服用するやつですね。原則行為後72時間以内に服用ですが服用は早いに越したことありません。できれば12時間以内がいいです。

つまり、一刻を争うのです。だから、夜とか病院しまってたときに困るのです。そんなときにドラッグストアで手に入れられたら助かりますよね。

阻止したいなら飲むしか方法はないわけだから簡単な手段で手に入れられる方がいい。1回限りの服用なので長期に服用する副作用のリスクはないし、販売の条件に”服用後は必ず受診を勧めること”みたいな条件を入れればアフターフォローもできる。

ただ、これは話だけでどうせスイッチしないと思います。ピルを処方するクリニックの猛反発により阻止される気がする。アフターピルは早く服用するに越したことはないので、患者の利益を思うのであればスイッチに賛成すべきだと思うけど、営利を優先したい医者は反対なんだろうなっておもう。

気になるのがノルレボのお値段です。ノルレボは自費のお薬です。クリニックでアフターピル処方してもらうとだいたい15000円くらいになります。診察料が高いんじゃなくってノルレボ錠自体がスゴく高いんです。

自費薬なので薬価は設定されていませんが、納入価はだいたい1錠1万円くらいです。ジェネリックもないのでアホ高いですね。

市販薬にするなら1錠10000円以上はしますね。ノルレボってなんでこんなに高いんだろ。ちなみに、ヤッペ法の方が安いですが成功率は下がるようですね。

ヤッペ法ってプラノバール錠を使うんだけど、プラノバール錠は薬価が設定されていてなんと1錠14円です。激安でしょ。ただ、薬だけを手に入れることってできないから診察料や処方料がどうしてもかかるので、14円で購入はできるわけではありません。

似たような用途で同じような薬なのになんでこんなに価格が違うんだろ。最近では、ノルレボ錠よりも成功率が高くて行為後5日位内に服用すればいいなんて薬もでているようです。エラワンってやつ。これなんてノルレボの4倍くらいの価格らしいですね。まぁ、72時間過ぎてたら使わざる負えないでしょうけど。

トリプタン系の片頭痛薬は市販薬になるのでしょうか?

リザトリプタン、スマトリプタン、エレトリプタン、ナラトリプタン、ゾルミトリプタンと◯◯リプタンを総称してトリプタン系と呼ぶようです。

どれも片頭痛専用の頭痛薬です。成分ごとの細かい違いはわかりませんが、全部まとめて候補に上がってるというのがスゴいです。

アレルギー薬だって毎回1~2種類しかないのに。

成分名だとピンといませんが商品名だと、イミグラン、マクサルト、アマージ、ゾーミッグ、レルパックスだそうです。片頭痛の薬って人それぞれでどれが合うのかを探すのが大変と聞きます。

片頭痛のウラには脳の病気とかありそうだから、流石にこれはスイッチしないのではないでしょうか。もしスイッチするなら条件付きは必至です。

条件は”過去に片頭痛の診断を医師から受け同成分を使用したことがある人”こんなとこじゃないでしょうか?これだけ限定すると需要があるかはわかりません。片頭痛の薬って結構高いから保険でもらったほうが得って考える人も多いと思います。たとえばマクサルトRPDなんかは1錠1000円近くします。

薬価より安い価格設定じゃないと市販ではなかなか手がでないでしょう。

ムコスタ錠と同じ成分の市販薬はまだなかったの?

ムコスタ錠と同じ成分のレバミピドの市販薬ってまだなかったんですね。これはOKでいいのではないでしょうか?なにが障害になっているのかよくわかりません。

ちなみに、セルベックスカプセルと同じ成分の市販薬はありますね。胃にベール♪セルベール♪なんてのがセルベックスと同じテプレノンの大衆薬です。

レバミピドはOTCにスイッチしたら単体じゃなくってロキソプロフェンとかに混ぜることで需要がでてきそうです。現在、ロキソプロフェンに胃に優しい成分が配合というと、少量の酸化マグネシウムになります。

ロキソニンSプラスとかそうですね。処方箋でよく見かける組み合わせランキングがあればロキソニン錠+ムコスタ錠は間違いなく上位に3位には食い込むはずです。個人的1位はムコダイン+ムコソルバンです。これはもう鉄板だと思います。

でも例えば、レバミピドがスイッチしたとしても他の成分と混ぜるのはしばらく無理なんだろうなと思います。そのへんは詳しくわかりませんが、きっとそうだと思います。

アンテベート軟膏と同じ市販薬がいよいよ登場するかもしれない

リンデロンVG軟膏と同じ成分のステロイドはあるんですよね。おそらくそれが市販薬の中では一番強いステロイドです。

アンテベート軟膏はリンデロンVG軟膏よりもワンランク強いステロイドです。

何を隠そうアンテベート軟膏は医師が処方するステロイド軟膏NO1(薬価ベース)なのです。なので知名度がかなりあるのでアンテベート軟膏の名前で売り出したらかなり売れるはずです。

1本1000円とかね。OTCで比較的強いとされているフルコートFですが、こちらはCMで”原因のはっきりしている湿疹”にって言ってたと思います。勧められるのは虫刺されとか洗剤とかの手荒れ、かぶれみたいなのですね。市販薬はアトピー性皮膚炎とかにはススメられないのがもどかしいです。

アンテベート軟膏がスイッチしてもそうですね。アトピー性皮膚炎にって勧めるのはNGになってくるとおもいます。やっぱり虫刺され用ってっとこが妥当な譲歩ラインだと思います。

でも、ちょっと強めなのでスチッチしないとおもう。あと皮膚科医が手放さないでしょうね。

オメプラール、タケプロン、パリエット錠と同じ市販薬が登場するかも

オメプラゾール、ランソプラゾール、ラベプラゾールというのはPPIというカテゴリーの薬で、出すぎた胃酸を抑制する効果があります。ガスター10みたいな薬ですね。

ただ、成分的にはどれもガスターよりも後に登場した成分で、胃酸を抑える効果は高いし、作用の持続時間も長いという利点があります。

商品名で言うと、オメプラール、タケプロン、パリエットです。3種類の細かい違いはよくわかりませんが胃酸を抑えることで共通しています。

PPIとはプロトンポンプインヒビターの略称です。胃酸を抑えるのにH2受容体をブロックするH2ブロッカーというのがガスターですが、これよりももっと大本を止めてしまうということで作用が強力です。

このPPIもずいぶん前からスイッチ候補に上がっていますが、なかなかスイッチしませんね。以前はPPIは高価だと言われていましたが、どれもジェネリックが登場しておりそこまで高くないです。ラベプラゾール15は1錠31円です。

アレルギー薬と同じくらいの価格帯なのでスイッチしても価格的には問題なさそうです。関係ないけど、ガスター10はいつまで1類に居座ってるんだろ。そろそろ2類落ちしてもいい頃合いだとおもう。

フルナーゼ点鼻薬と同じ市販薬はあるのか?

これがありそうでなかったんです。ステロイドの点鼻薬の代表格がフルナーゼなんだけど、市販されているのはアルロイヤーと同じ成分の点鼻薬です。

アルロイヤー点鼻はフルナーゼ点鼻薬が登場する前に活躍していた一世代前の点鼻薬です。1日4回点鼻だから、1日2(4)回の点鼻薬であるフルナーゼ点鼻薬にとってかわったのですが、市販薬はアルロイヤーと同じ成分を改良して1日2回でよくしました。

フルナーゼ点鼻薬もいまではアラミスト点鼻薬やナゾネックス点鼻液のような1日1回タイプに押されて、一つ前の世代のものになってしまいました。ということでそろそろスイッチしてもいいんでないの?

でも、フルナーゼ点鼻のアルロイヤー点鼻に比べてのメリットっていったら点鼻回数がすくないことだから、市販薬はすでに1日2回へと改良されているので、フルナーゼがスイッチしたからと言って選択の幅が広がるというほどではない。

ダラシンTゲルやアクアチムと同じ市販薬いい加減登場して

ニキビの市販薬って意外と選択肢するないんです。使える成分と言えばイオウとイブプロフェンピコノールくらいですかね。

皮膚科でのニキビ治療って行ったら抗生剤が主流でしょ。だから、ニキビの接客するときに抗生剤がないのが心苦しい。

イブプロフェンピコノールってNSAIDSの外用でしょ?効くの?つかったことないからわからないけど。

今回候補に上がったのがダラシンTゲルと同じ成分であるクリンダマイシンですが、アクアチムクリームと同じ成分のナジフロキサシンは過去に何度か候補にあがっていたが、その都度却下されてきている。

そろそろ、どちらもスイッチしてイイんじゃないのかな。ニキビで病院へ行きたくないという人は多いでしょ。一度、抗生剤を試してもらってから受診でもイイのではないでしょうか?

素人判断ですが、ダラシンTゲルのスイッチの何がダメなのか全然わかりませんし、ディフェリンもベピオもエピデュオもデュアックもゼビアックスも正直全部スイッチしてしまえばいいと思う。

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